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往復1万5千円も!?熊本格安の旅

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今年の4月初旬、空の便に新たな玄関口が加わった。成田国際空港第3ターミナル。いわゆるLCC(ローコストキャリア)専用のターミナルだ。大手航空会社の半額以下で搭乗できることで知られるLCCは、「未体験のことをもっとしてみたいけど、先立つものが…」という若い男性にはかなり魅力的。そこで、関東圏からは行きにくかった「火の国・熊本」へ観光がてら、1泊2日の旅行でどれだけ安く堪能できるのか、実際に行ってみた。

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今回利用したのは、LCC大手のジェットスター。入手したのは、平日7時20分発の片道7500円のチケットだ。ジェットスターでは、席数が埋まるごとに価格が上がるものの、運が良ければ前日でも低運賃で購入できることもあるという。

都内から成田までの交通の最安値は、ターミナル直通のバス。ほぼ24時間、東京駅近辺から900~1000円で毎日運行している。鉄道を利用すると、1200~2000円程度かかる場合もあり、非常にありがたい存在といえるだろう。筆者は近くのネットカフェで仮眠を取り、4時銀座発のバスに乗車。スムーズに1時間ほどで成田に到着し、真新しいターミナルの大きなソファでゆっくりと時間を過ごした。

LCCの搭乗では、荷物が大き過ぎたり、重過ぎたりすると、受託手荷物として有料となる(15kg以上で5kgごとに料金がかかる。※ジェットスターの場合)。とはいえ、1泊2日程度であれば小ぶりなキャリーバッグもしくは中サイズのリュックで十分。ほとんどの人は追加料金なしで持ち込めるはずだ。

いよいよ搭乗となるが、LCCでよく囁かれるのは“飲食物が有料販売”という点。大手の航空会社だと食事までサービスに含まれ提供される場合もあるが、ここでは自分で購入が必要だ。とはいえ、強制力があるわけではなく、メニューから様々な軽食を選ぶことができるので有用なサービスに感じられた(もちろん、購入しなくてもOK)。ちなみに筆者はカツサンドを500円で購入。搭乗前に買った水とあわせて650円程度の朝食とした。

と、ここまで片道でかかった金額は、合計で9650円…なんと1万円を切るコストパフォーマンスである。帰りの旅費も同額の9650円と考えれば、行き帰りで2万円弱。東京-名古屋間を新幹線で往復するのと大差ない水準だ。

成田への交通費などもバカにならないと踏んでいたが、予想外に安かったため、浮いた予算で熊本では距離の離れている主要な名所を巡ることに。

9時半すぎに阿蘇くまもと空港に到着し、まず向かったのは、空港のレンタカー受付。予約すれば、軽自動車なら丸一日借りて6000円程度で済む。ここから阿蘇外輪山を通る「ミルクロード」をひたすら北上。背の低い草木が生え揃った景色は、異国のような雰囲気が漂う。やがて現れるのが、最近ネットで注目されている通称「ラピュタの道」(市道狩尾幹線)だ。切り立った阿蘇の地形により、運がよければ、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』に出てくるような、雲海に浮かぶ道を目にすることができるそうだ。

そこからミルクロードをさらに大分方面に進み「やまなみハイウェイ」へ。右手に阿蘇のふもとの街並みを見つつ、やがて情緒ある温泉街「黒川温泉郷」にたどり着く。24軒の温泉宿は、いずれも立ち寄り湯を行っており、湯巡り手形を持って歩けば、1200円で3カ所の湯巡りができる(通常は大人500円/1軒)。特にオススメなのが「山みず木」。清流横に作られた露天風呂は格別だった。黒川温泉宿の相場は、朝夕2食付で約2万円。ちょっと値が張るが、ヤマメの刺身なども楽しめて、大満足なこと請け合い。今日は、この黒川温泉郷の「壱の井旅館」に宿泊だ。

翌日、空港に車を戻したら、熊本市内まではリムジンバスを利用するのがいい。熊本城近くの「熊本交通センター」まで、40分程度の道のりで730円だ。熊本市内に来たら、熊本城(入場料500円)、くまもんスクエア(入場無料)に行ってもよし、熊本ラーメンの名店「黒亭」や「こむらさき」、熊本県民にはお馴染みの「太平燕」(タイピーエン)に舌鼓を打つのもいいだろう。

阿蘇と熊本市内の観光を含めた、盛りだくさんの熊本旅行。ここから東京へ戻る復路の代金を含んでも、交通費は合計して2万5000円以下。宿泊代を多少工夫すれば、遠い九州の地でもかなり安く巡ることができる。

「朝早く、夜遅い」…というLCCの前評判にやや及び腰だった筆者だが、逆にいえばそれだけ活動できる時間が長いということ。遊び尽くすには格好のツールとなる。最低価格で購入するのは運の要素も多分にあるが、多少値上がりしても他の交通手段よりも格段に安いのは間違いない。浮いたお金を宿やグルメの予算に充てて、満足度の高い旅行を目指してはいかがだろうか?
(R25編集部)

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