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新宿ゴールデン街で働いて気が付いた「世界との打ち解け方」

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筆者撮影

こんにちは。TRiPORTライターのマリアです。
皆さんは「新宿ゴールデン街」という不思議な街をご存知でしょうか? そこは戦後間もなく、長屋続きの建物が密集する一帯に約200店舗ほどの飲食店が集まり形成された呑み屋街。そのレトロな街並みや、ひとクセもふたクセもあるような個性的なお店のママさん達、そしてこの街を愛する常連さん達が醸し出す人間臭くアットホームな雰囲気に魅了され、今では日本人のみならず東京を訪れた外国人観光客の人気スポットにもなっています。

今回は、同じくこの街の独特な雰囲気に魅了され現在この街で働いている私が、外国人観光客の方々と接してきたなかで気が付いたことを紹介してみたいと思います。

「乾杯」でほどける緊張感

多くの外国人観光客を接客するうちに自然と学んだ単語…。それは世界各国の「乾杯」です。お酒を出す際にこちらから「乾杯!」と声を掛けると、必ず「乾杯って何?」と尋ねられます。もしくは「Prost(ドイツ語で乾杯という意味)は日本語で何て言うの?」と向こうから先に聞いてくることもしばしば。せっかく日本にやってきて、わざわざこの街に呑みに来た彼らは、日本式の乾杯の合図を知りたいのです。お互いの言語での「乾杯」を教え合って一緒に呑む。それだけで一気に親近感を持つことができます。

理解されにくい日本のお通し文化

筆者撮影

海外旅行へ行ったとき、チップを支払わなければならない文化を煩わしく感じた人も多いのではないでしょうか? チップは日本ではない習慣のため、慣れていないと戸惑ったり面倒だと思うでしょう。一方で、チップ文化が根付いている北米やヨーロッパ諸国から来た観光客に理解されにくいのが「お通し」です。観光客の多くはチャージ料金を取られることを嫌がります。正確に言うと、簡単なおつまみ料理やスナックを提供することに対する対価をチャーム、席料をチャージと呼ぶそうですが、この街ではたいていのお店でチャーム料がかかります。「頼んでもないのに小皿が出てきた」「何でテーブルチャージだけで数百円もかかるのか」と、あらかじめ説明をしておかないと、お互い理解ができずに言い合いになることも…。

「ゴザイマス」が言えたら日本好き?

観光客の多くが日本語で「ありがとう」を言ってくれます。おそらく事前にガイドブックで勉強したり、旅行中に聞いたりして覚えたのだと思いますが、日本語で一生懸命お礼を伝えてようとしてくれるのは、やはり嬉しいものです。しかし、ありがとうの後に続く「ございます」という言葉は、意外と知られていなかったりします。こちらが「ありがとうございます」と言うと「今のは何!?」と興味津々に尋ねてくる人も。観光客にとっては少し難易度の高い「ありがとうございます」を流暢に言える人がいたら、その人はかなりの日本ファンかもしれません。

旅行者が積極的にその土地の言語でお礼や挨拶をすると、きっとお互い好感を抱くと思います。「ありがとう」と日本語でチャレンジしてくれた人には「どういたしまして!」と笑顔で返してみましょう。

何百人との会話を救ったスーパーヒーロー

そのスーパーヒーローの正体は、マイケル・ジャクソンだったり、ビートルズだったりします。一体何のことかと言うと、一緒にお酒を呑み交わす中での、共通の話題や盛り上がる話題のことです。観光客のなかには日本語のみならず、英語すら通じない人もいますが、どんな人ともほとんどの確率で距離を縮めてくれるのが「音楽」です。

どんな人でも知っているであろう世界的スーパースターの音楽を一緒に聴いたり、熱く語り合ったりすると、言葉の壁を感じないほど仲良くなることができます。居酒屋などで仲間内で飲むのも楽しいですが、お店のママさんや常連さん、そして日本に訪れた観光客との議論や会話も、また違った楽しさが味わえるはず。これこそがこの街に呑みにくる楽しさでもあると思います。

さいごに

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どんな人とも一瞬にして仲間意識を芽生えさせてくれる音楽や、乾杯だけでもお互い打ち解けることができるお酒。それはどこの国のどんなBARに行っても共通するものだと思います。ゴールデン街には、この街ならではの温かさがあります。是非あなたも一度、昔ながらの日本らしさとワールドワイドな交流を同時に味わえるこの不思議な街に迷い込んでみてください。

(ライター:マリア
Photo by マリア

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*Raúl Peralta「Tokyo
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