最大400万円もおトクに!? 実録・住宅ローンの借り換えレポ

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最大400万円もおトクに!? 実録・住宅ローンの借り換えレポ(写真:iStock / thinkstock)

「フラット35の金利が1.37%!?」という衝撃的なニュース、憶えている人はいるだろうか(2015年2月に史上最低を更新)。これを目にした筆者はというと、ネットでよくいわれる「あ、ありのままいま起こったことを話すぜ」のポルナレフ状態に(※漫画ジョジョの奇妙な冒険の有名なセリフ)。もうこれは、やるしかない、住宅ローンの借り換えを! ということで、実際に住宅ローンの借り換えにチャレンジした顛末(てんまつ)をご紹介しよう。電話1本の金利交渉で月数千円〜もおトクになる?

まずは、筆者が借り入れた住宅ローンのあらましを解説しよう。筆者が自宅の購入にともなって、楽天銀行でフラット35Sを利用して住宅ローンを組んだのは2012年4月。このときの適用金利は2.1%、当時も歴史的な低金利といわれていて、筆者も「これじゃ借り換えはないだろうし、繰り上げ返済をがんばるか」と思っていた。だがその目論見は3年で崩れることになる。本当に、世の中は何が起こるか分からないものだ。

今回、借り換えにチャレンジする前に、現在借りている楽天銀行へ電話して、金利交渉をしてみた。だが電話がつながらない。金利のニュースを見て、問い合わせが殺到しているようだ。何度かかけて、借り換えを検討している旨を伝え、金利交渉を切り出したものの、「当行では金利交渉には応じていません」との返事が。筆者の場合はダメだったが、これは金融機関や借りている人の属性によって対応が異なるのかもしれない。

ちなみに、筆者の知人には、毎月適用金利をチェックしつつ、優遇金利が0.1%でも下がった場合には即交渉、新規借り入れと同じ1.7%の金利優遇を受けている人がいる。こうした金利交渉は経費もかからないし、手続きも簡単。利子の圧縮効果も高いのでぜひ一度、問い合わせてみるのがオススメだ。

金利交渉がダメだったので、当初の予定通り、借り換えを行うことに。しかし、借入時の返済予定表などの書類が見当たらない。これまでも住宅ローンはメンテナンスが大事! といった記事を書いてきたのに、肝心の自分は書類がどこにあるかも分からないのだ。こっ恥ずかしいことこの上なく、リアルに泣いてしまった。返済期間を圧縮すれば、最大で400万円も負担軽減に!

数時間かけ、半泣きで書類を見つけたあと、借り換え先候補であるSBIモーゲージのサイトに行き、相談会を予約。書類を持参して、店頭で借り換えのプランを複数提案してもらった。試算結果を見ると、その負担軽減額に驚く。なんと、もっとも削減できる場合で400万円超、いちばん少ない額でも130万円も削減できるのだ。100万円単位でおトクになるのかと思うと、俄然、鼻息が荒くなる。

一般的には残債が1000万円以上、返済期間が10年以上、金利差が1%程度ないと借り換えのメリットは薄いといわれているが、筆者の場合だと適用金利差は0.5%程度だったが、十分効果はありそうだ。

ちなみに提案されたプランは、金利と返済期間がそれぞれ異なる(25年、28年、30年、32年と複数パターン用意、提案してくれた)。もちろん、期間短縮すれば月額返済額は増えるが、その分利子削減効果は大きい。そこで、筆者宅では夫とともに家計を見直し、格安スマホの導入やプロバイダ契約などで、月々の返済額を捻出し、1年でも短くしようという話になった。

一方で借り換えの注意点もある。(1)フラット35Sの優遇は受けられなくなること、(2)解約手続きに1ヵ月程度かかるので、当月の金利適用は難しいこと(1.37%の適用はムリだった)、(3)借り換え手数料がかかること(筆者の場合、自己負担額は7万円程度)。(4)手数料だけでなく手間もかかる(申し込みだけでなく、各種証明書を発行してもらう必要がある)。特に手数料は金融機関によって異なるため、一概にトクとばかりいえないので、よく比較検討してほしい。若い人ほど、利息削減効果大。面倒くさがらず一度検討を

今回、筆者が個人的に一番のメリットだと感じたのは、借り換えと返済期間短縮が一度にできたことだ。返済期間が35年だったので、何もせずにいると完済時の夫の年齢は70歳超になってしまっていた。そのため、どこかで繰り上げ返済をしなくてはいけないと頭の片隅にあったが、借り換えを機に短くできたことで、負担軽減だけでなく、気持ちが少しラクになった。そしてまだ3年だが、ともに住宅ローンを返済してきた夫への感謝で胸がいっぱいになり、健康で一日も早く完済の日を迎えたいなとも思った。

また、想像以上に「肝心なことを忘れている!」とも実感。筆者のように小さな子どもがいると、日々の子育てで手一杯で、どうしても「住宅ローン」のメンテナンスにまで頭が回らない。だが、固定費だと思いがちな住宅ローンも見直すことはでき、工夫次第でおトクにもなる。特に、残りの返済期間が長ければ長い人ほど(つまり、若い人ほど)、借り換えの効果は大だ。面倒くさがらず、一度、書類を引っ張りだし、検討してみてほしい。●関連リンク
・住宅金融支援機構/借り換えシミュレータ
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/05/01/82730/

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