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生後10日で、脳卒中になった息子が教えてくれたコト。「ないもの」をねだるより、今あるものをどれだけ大切にできるか?

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TEDTalksで行われるプレゼンテーションといえば、各界の著名人や専門家などが登場するのが通例です。が、ここではごくごく一般的な夫婦であるロベルト・ダンジェロとフランチェスカ・フェデリが行った感動スピ―チをご紹介します。

彼らは、生後10日間で脳卒中が見つかり半身不随となった息子マリオくんとの軌跡と「我が子の病気から学んだ人生の教訓」を語ってくれました。

最後には、両腕を元気に振って歩く息子のマリオくんが登場します。その奇跡的な姿に、会場からは大きな歓声とともに拍手が巻き起こりました。手を取りあった、両親とマリオくんの笑顔には感動せずにはいられません。

このスピーチを簡単に3つにまとめると、

1.生後10日で息子の脳に障害が見つかり、左半身が自由に動かせない可能性を告げられ絶望した。

2.リハビリの過程で、息子が親のすべてを見ていることに気がついた。落ち込んでばかりいるのはやめて元気にふるまうことで、息子の身体が動くようになった。

3.自分に無いものばかりに目を向けずに、自らが与えられたものを見つめ直すことが大切だと息子の病気から学んだ。

(実際のスピーチ動画は最下部にあります。)

生後10日で病気が見つかる
受け入れられない現実

私たちには2歳半になるマリオという息子がいます。妊娠中はたくさんのトラブルがありましたが、最終的には平均的な体重で生まれてきてくれました。だから私たちはほっとしていました。

しかし、生後10日で息子の脳に損傷が見つかりました。周産期の脳卒中という病気で、息子の場合、脳の右側が欠け左半身が自由に動かせなくなる可能性がありました。

私たちの生活は、一変しました。現実は受け入れがたく本当に辛い経験でした…。

Reference : Tatiana Vdb

そして、数えきれないほどの疑問が浮かびました。「何がいけなかったのか?」「なぜ私たちの息子なのか?」「息子の人生はどうなるのか?」「障害ははたして治るのか?」「将来働けるのだろうか?」

数ヶ月経った頃には、ひどいことですが自分たちが子どもを産んだこと自体が、失敗したように感じていました。

親のひとつひとつの行動が、
子どもの鏡になる

理学療法やリハビリを行っていましたが、中でも最先端だと言われていたのが、ミラーニューロンの考えを取り入れたリハビリでした。自分の手の動きを息子に見せ、真似させるというものです。

そこである時気が付いたのですが、息子が見ているのは私たちの手ではなく私たち自身でした。親の存在こそが、息子にとってのミラー(鏡)だったのです。

Reference : Vivian Chen

つまり、私たちが息子を息子としてではなく「問題」と捉え、落胆しているのではなく、良い鏡にならなくてはいけません。

それをきっかけに、再出発を決めました。

息子を「問題」だと扱うのはやめ、成長の機会だと捉えるようになりました。息子に受け継がせたい私たちの思いを伝えたり、旅行に連れていったり、音楽に触れさせてできるだけ最高のものを見せてあげるようにしたのです。

息子の病から学んだ
人生で大切なこと

Reference : Megan Sparks

私たちは、本当に重要なことを、息子マリオから学びました。

それは、自分に無いものばかりに目を向けずに、自らが与えられたものに目を向け、大事にすることです。そして、与えられなかったことを、チャンスだと捉えることです。

このことを皆さんにお伝えしたくて、今日はここに話をしにきました。

最後に、息子のマリオをご紹介します。TEDTalksで、世界一のミラーを見せてあげるために連れてきました。

ありがとうございました。

 Reference:TEDTalks

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