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縄文顔/弥生顔って本当にあるの?

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人の顔のタイプや系統について話していると、「君は縄文顔だね」とか「誰それは典型的な弥生顔だ」なんて話題が出ることがある。縄文顔/弥生顔というのは、日本人の顔を大別する常套句といっていいだろう。

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でも、こうした分類は遺伝学的に正しいものなのだろうか? そもそも太古の昔に2つの人種が存在し、両者が入り混じったとしても、何千年という時を経てまだその特性を維持できるものなのか。東京大学・分子細胞生物学研究所の小林武彦先生に聞いてみた。

「縄文顔、弥生顔というのは、遺伝学的にも実証されている話ですよ。もともと日本列島に住んでいたのは南方系の縄文人。そこに、およそ3000年前に弥生人が渡来して、両者の混血が進んだとされています。沖縄や北海道では、そうした流れから隔離されていたこともあり、今でも縄文人の特性を色濃く残した人々が見られます」

ちなみに一般的にいわれる縄文顔とは、眉毛が太くて二重まぶた、そして唇が厚いのが特徴。一方の弥生顔は、細眉に一重まぶた、薄唇といった平坦な顔立ちが特徴だ。ただし、縄文人の血が濃ければ縄文顔になるというような、単純な話ではないらしい。

「よく誤解されるのですが、遺伝子というのは両親双方のものが絵の具のように混じり合って引き継がれるのではなく、それぞれの遺伝子がモザイク状に組み合わさって継承されます。つまり、交配によって持っている遺伝子の比率は変わっても、何万年経っても一方の遺伝子が消滅することはありません」

小林先生によれば、仮に「縄文8:弥生2」といったように偏った比率で遺伝子を継承しても、“たまたま”顔の造作に弥生人の特性が表れるケースも珍しくないという。つまり見た目が縄文顔だからといって、縄文系の遺伝子を多く持っているとはかぎらない。眉毛が太いからといって「自分は縄文系の子孫だろう」なんて思っていた人、それは勘違いかもしれませんよ。
(友清 哲)
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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