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IIJが教えるSIMフリースマホへのメアド引越し極意

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4月25日、東京・飯田橋にあるIIJ本社セミナールームで開催された、IIJmio meeting。
「みおふぉん」のサービスで知られるMVNO、IIJが、サービス内容や使い勝手などについて意見交換するファンミーティングで、IIJmioの開発や設計、運用やユーザーサポートを行っているIIJの“中の人”と、スマホやMVNOに興味があるユーザーとが交流し、SIMカードや通信などの技術を知るセッションも盛り込まれたイベントです。

コアなユーザーだけでなくMVNOに詳しくない初心者でも楽しめるIIJmio meetingも今回で7回目。その模様をリポートします。

格安SIM、SIMフリースマホ初心者必見!メアドの移動方法とは?
 

 
初心者セッションのテーマは、IIJの堂前清隆氏による大手通信事業者からMVNOへ乗り換えたときの「キャリアメール」から「スマホメール」の移行方法について。

MVNOを使いたいのにためらう理由はキャリアメールが使えなくなることが大きく、みおふぉんにもメールアドレスの割り当てがありません。これらを、MVNOでも使えるGmailやYahoo!メールに移行するための手順を解説しました。

ポイントは、キャリアメールと同様の「プッシュ通知」ができること。キャリアメールはメール受信がリアルタイムで行われますが、それ以外のメールはパソコン向けのサービスのため、一般的には自動で受信されず、受信操作を行う必要があります。

GmailやYahoo!メールのアカウントは、みおふぉんに移行する前にあらかじめ作っておき、「今までのキャリアメールを使って新しいメールアドレスを相手に伝えるのがおすすめ」(堂前氏)とのこと。

 

 

ここで気をつけなければならないのが、受信側でメールフィルタが設定されている場合。パソコン向けのメールアドレスは迷惑メールに使われることもあるので、メールフィルタを受信可能にしてもらえるように設定のお願いをしておくことだそうです。
みおふぉん教室: スマホメールの引っ越し方

 

 

 

IIJmioでもiPhoneのVoLTEは使える!? 誰もが気になる疑問を解決
続いてはIIJ・宮本外英氏の、iOS 8.3のアップデートと同時に始まった、LTE回線を使用した音声通話サービス、VoLTEをIIJで使った場合についてです。

みおふぉんダイアルは、MVNOのデメリットであった通話料の割高感を払拭するサービスで、相手先電話番号の前にプレフィックス番号という特定の番号をつけてダイアルすることで、通常時よりも通話料を下げることができるサービスです。

インターネット回線を使うIP電話と異なり、「通話品質が劣化することなく、通常の通話と同じように使えます」(宮本氏)。

通話料が安くなるのは願ってもないことですが、すべての番号へ対応しているわけではありません。特定の番号(フリーダイヤル、ナビダイヤル、110番などの3桁特番など)へはかけられず通常のかけかたでダイアルする必要があり、紛らわしいのが現状。

 

 

そんな状況を打破するため、「みおふぉんダイアルアプリ」として、特定番号はそのまま、それ以外は先頭にプレフィックス番号をつけてダイアルする作業を自動で行えるアプリがリリースされています。現状ではAndroidのみの提供ですが、iPhone版のリリースが近いことを期待しましょう。

そのみおふぉんダイアルの仕組みについて、VoLTE自体は使えるものの高音質通話は利用できないことや、VoLTE非対応端末で使う場合はいったん3Gに切り替わるなど、技術的な解説がありました。

 

 

みおふぉんダイアルを使った場合に高音質通話にならない理由は、「みおふぉんダイアルで使用する独自設備の関係」(宮本氏)だそうです。

 

また、iPhoneでVoLTEを使用した場合、発信開始から通話が成立するまで、通常発信よりも時間がかかります。これはiPhone設定でLTE回線をモバイルデータ通信のみにし、VoLTEを無効にすることで回避できるそう。この現象は「あくまで推測ではあるが、iOSのVoLTEでは電話番号の長さが影響しているのかもしれない」(宮本氏)とのことでした。
iPhoneのVoLTEをIIJmioで使ってみる&みおふぉんダイアルの話

 

 

 

もっと便利になるためにIIJが解決したいこととは?
最後のセッションは、IIJ・大内宗徳氏によるSIMフリー端末の接続問題について。メーカーがSIMフリーとして販売している端末で格安SIMを使うとどのような現象が起こるのかを説明しました。

通信事業者(MNO)とMVNOとの設備の接続に問題がないかを確認する相互接続テスト(IOT)は、キャリア端末では必ず実施されるものですが、コスト削減のためSIMフリー端末では実施されない場合が少なくありません。接続が不安定になるのは、端末と設備の相性などが原因とされています。

 

接続できない理由の調査には、IIJをはじめとするMVNOでは一部の制御情報しかわからないため、通信中の制御信号を調べる必要があるとのこと。確認できた端末と基地局間との通信ログも公開されました。

実際にAndroid 5.0の端末で起こっている事象として、端末初期設定時に行われるだけだったAPNサーチが、再起動や電源オン時などにも起きてしまうことや、3GからLTEに切り替わらない問題について言及。大内氏はSIMフリー端末メーカーに対して「接続問題がある端末があると普及を妨げる要因になるので、共同でテストしたい」とのこと。

通信のシーケンスを踏み入れ、技術的なことにも踏み込んだ今回のセッションも、非常に充実したものだったのではないでしょうか。
MVNOとSIMフリー端末の問題について

(文:齊藤克久)

 

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