ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

お金より「子どもといる時間」増やすため 広がる「ママ向けビジネス」の起業

DATE:
  • ガジェット通信を≫

子育て中の女性による「ママ向けビジネス」が増えているという。2015年4月24日放送のワールドビジネスサテライト(テレビ東京)では、起業した女性たちを取材していた。

東京・港区に住む中原麻衣子さんは、マンションの一室で子ども向けの料理教室「Heartful Kitchen」を開いている。小学3年生と5歳の子どもの母親で、子育て中の経験やママ友を通じて、野菜嫌いの子どものために料理を教えるニーズを感じたという。
SNSやブログを使い、低コストで集客

中原さんは大手企業に勤務していたが、震災をきっかけに「悔いのない人生を送ろう」と決意して起業。フェイスブックを通じて口コミが広がり、雑誌の執筆や企業の講演に呼ばれることもあり、いまでは前職と同じくらいの収入になったそうだ。

習い事や資格取得の情報誌「ケイコとマナブ」は、主婦の購読者が5年前と比べて倍増しているそう。根岸菜穂子編集長によれば「主婦のスマホ所持率が上がり、SNSやブログで費用をかけず集客できる」ことが主婦起業の動きに影響しているという。

3歳の娘をもつ菅原美貴さんは、出産前は不動産会社で営業をしていたが、子どもと接する時間を増やすため、去年11月にパーティーグッズの販売店「マシェリ」を開業した。

「バースデープランナー」の資格を生かして「飾り方教室」も開いており、ベビーシッター付きが好評で保育園のママ友たちの間で人気を呼び、集客につながっている。収入は正社員の時の3分の1ぐらいだというが、心は充実しているという。今後は売り上げを3倍に伸ばし、もう1店舗もつのが目標だ。

この資格を作ったのは、バースデープランナー協会理事の吉田采都子さん。彼女も女性起業家のひとりだ。吉田さんは、11年続けた営業の仕事を4年前に辞め起業した。菅原さんと同じように、忙しすぎて子供と過ごす時間を持てなかったからだ。
政府の「女性向け起業支援策」も追い風に

最初に手がけたのは、欧米では1兆円を超える市場があるパーティーグッズのネット販売。しかし「飾り方が分からない」というお客の声が多く、それに応えて「教えるビジネス」としてバースデープランナーという資格を作った。

資格はSNSで評判が広まり、取得した人は180人を超えた。ある日の講座には全国から14人が集まり、そのうち6人が起業を目指していた。

吉田さんは「ビジネスをしたい人がこんなに多いとは予想しなかった」と語る。すそ野を広げることで日本にパーティー文化を広め、市場の拡大も期待している。

2014年のリクルートジョブズの調査によると、20~49歳の子供がいる既婚女性で未就業の人は6割近くにのぼるが、そのうち約9割が「働きたい」と答えた。政府が女性向け起業支援として、無担保で300万円まで融資する政策を打ち出したことも追い風となっている。
親のニーズをしっかり捉えたサービスが必要

番組では「友人知人だけのつながり」を強調していたが、それだけではやっていけないだろう。本当にビジネスとして軌道に乗せるには、子どもを持つ親のニーズをしっかり捉えたサービスを提供することが必要であり、簡単なことではない。

紹介された人たちは、生活に困窮しているというよりは「子どもとの時間を大切にしたい、生きがいを持ちたい」という女性たちに見えた。ママどうしのネットワークを生かし、子育て中のニーズに合ったビジネスを展開する様子にたくましさを感じた。(ライター:okei)

あわせて読みたい:子どもと過ごす時間は「長さ」より「質」が大切です
 

カテゴリー : 生活・趣味 タグ :
キャリコネの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。