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北野武監督「結果的に笑う状態を作らないと、映画はつまらない」【前編】

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北野武監督の17作目となる、待望の最新作『龍三と七人の子分たち』が公開に! 引退した元ヤクザのジジイたちが、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売でやりたい放題のガキどもと対決する、気分爽快”ジジイ大暴れエンターインメント”について、北野監督を直撃! インタビューの【前編】では、魅力的な”ジジイ”たちについてうかがいます。

――宣伝コピーの気分爽快”ジジイ大暴れエンターインメント”に偽りない痛快作でした! 映画化のアイデアは、以前からあったそうですね?

たぶんシノプシスとしては、『アウトレイジ』(10)の前からできていたと思う。映画化しようとなった時に、セリフから何から細かく決めていったけど最初はシンプルだった。馬券や指のキャップとか、小ネタをどう入れようか、そういうことに時間をかけたね。

――龍三役の藤竜也さんの親分感全開の演技がすごかったです。どういう演出・リクエストをしましたか?

何も言ってないんだけど、セリフのスピードを上げてくれくらいかなあ。芝居が上手くて真面目だなと思ったのは、藤さんは自分で考えてOKが出るようにやる。近藤(正臣)さんと掛け合いになるシーンとか、あとは早撃ちのマック(品川徹)の「おひかえなすって」とか完全に漫才なんで、テンポ上げてやってもらったくらい。
ちゃんと劇団や舞台でやってきた人は皆できる人ばっかりで。皆ジジイ役を喜んでたけど、最後にバスに乗るとは思ってなかったみたいで(笑)。そこでも藤さんはカメラ映ってないのに指抑える演技とかしてて、真面目だなあと思った(笑)。

――”若頭のマサ”も怖かったです。近藤さん自身にヤクザ的なイメージがないので、ギャップがハンパなかったですね。

真面目なイメージが強かったけれど、真っ白な感じで出てきて、怖いっていうか奇妙だよね。龍三は怒鳴ったりしているけれど、いい人な感じがあるので、マサがいいパイプ役になっているよね。親分と下の人たちとのパイプ役で、いいコンビだったなあと。最初、下町の柄の悪い感じが得意じゃなかったみたいだけど、1回お願いしたらすぐ柄が悪くなった。

――『アウトレイジ』シリーズでは、塩見三省さんや加瀬亮さんが意外なほどにヤクザ役にハマッていましたが、北野監督はどうやって俳優さんの素質を見抜くのですか?

自分じゃない監督が雇わないだけだと思うよ。三浦(友和)さんをヤクザの会長になんか誰もしないじゃない(笑)。観てると最初は違和感がありそうだけど、実は意外に、なんてことは多いよ。東映の太秦なんか行くと、本物じゃねえかみたいな人が歩いているけど、その人たちをいい人役で使いたいね。逆のことってある。テレビなんかでもいい人そうに見えて、実際会うとそうでもないとかあって面白いもんだよね。

――また、藤さんをはじめ、”はばかりのモキチ”役の中尾彬さんが象徴するような、コメディー要素的な演出は、どう行うのですか?

お笑い(要素)になると、間がわかるコメディアンを使いがちだけど、皆自分の近くにいるカメラマンや音声さんを笑かしにかかっちゃうんだよ。(芸人には)そういう悪い癖があって、アドリブが増えちゃう。だから、今回は台本に全部書いたし、余計なリアクションをしない普通の俳優さんにお願いした。漫才風な掛け合いは編集でできるし、設定がちゃんとしていると、真面目にやってても笑うしかない。意外にね、笑わせようとしているだけじゃない。結果的に笑う状態を作らないと、映画はつまらないからね。

https://youtu.be/y6z7qEXFS0c

映画『龍三と七人の子分たち』は、大ヒット上映中!

■参照リンク
『龍三と七人の子分たち』公式サイト
http://www.ryuzo7.jp/

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