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日本から学ぼう。「茶の湯」の精神が、人生に大切な8つのワケ

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茶の湯が戦国時代に愛されていたことをご存知だろうか。心の潤いを与えてくれるだけでなく、戦国の世を生き抜くために必要な思想が幾つも含まれていたからだとか。

グローバル化し、さまざまな動きが加速している現代と変化の激しかった戦国時代とでは通じるものがあるのではないだろうか。

ここでは、茶の湯の精神から学ぶ人生に大切な8つのことをご紹介する。

Tea at Unryuin

Reference by Joi Ito

01.
心を尽くし合う
「主客一体」
もてなされるだけでなく、もてなそう

茶の湯の世界にある「主客一体」という言葉を知っているだろうか。ホスト(招く側)のみが一方的にもてなすのではなく、ゲスト(招かれる客)も協力し、一体となって素晴らしい空間をつくりあげていくというもの。

人との関係も一方的にもてなされたり、もてなすばかりでなく、互いに尊敬しあい心を尽くし合うことが大切なのではないだろうか。

02.
無駄を極限まで省いた
「待庵」
シンプルさを重んじる

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茶の湯の確立に貢献した最大の人物のひとり、千利休。戦国の大名たちは押し並べて派手好きで、豊臣秀吉が黄金に光り輝く茶室を作ったことは有名だ。

しかし利休は、無駄を削ぎ落としたシンプルな茶室「待庵」をつくり上げた。シンプルに徹することが持っている力は、現代にも通じるところがあるだろう。

時に選択肢の多さは、決断力を鈍らせる最大の要因にもなる。「モノに所有される」のではなく、精神的な自由を手に入れて、大切なことを感じ取るセンサーを研ぎすますことが大事かもしれない。

03.
なんでもない茶碗こそ至上とする
「侘び」
日常の中に価値を見つける

かつて中国で作られた優美な茶器が人気を集めていた中で、「わび茶」の創始者、村田珠光は、敢えて粗末な茶器を用いて日常の中にある美しさを大切にした。

なんでもない日常にこそ美や発見が眠っているという考え方は、自分の置かれた環境に感謝し、一日一日を大切に過ごすこと。不幸だと嘆く人ほど、恵まれた環境を当たり前だと勘違いし、いつまでも満足しない。

幸せは何気ない日常にこそ存在している。それに気づくか気づかないかは、あなた次第なのだ。

04.
苔むす石の美しさ
「寂び」
外側ではなく、内側を磨く

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当時から、お茶は庭を眺めながら楽しむことが多かった。庭にある石は長い間動かされてないために、だんだんと苔が生えてくる。茶の湯では、表面的な飾りではなく、自然と内側から湧き出てきたかのようなこうした奥深さをこそ美しいとする価値観を「寂び」と呼んでいる。

外側を磨くことは簡単だ。しかし真に価値があるのは、内面からにじみ出る美しさ。心を磨くことを忘れてはならない。

05.
「極意は自由と個性なり」
形式ではなく、精神を大切に

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