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決闘をしなくても決闘を申し込めば処罰される?

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Q.

 対立している少年グループの一方のリーダーが他方のリーダーに決闘を申し込んだのですが、結局決闘はしませんでした。

 決闘を申し込んだだけで、決闘をしなかったのですが、それでも処罰されるのでしょうか?

(1)決闘をしなくても処罰される。
(2)決闘をしていないから処罰されない。

A.

正解(1)決闘をしなくても処罰される。

 実際に決闘をしていなくても処罰されることがあります。明治22年に「決闘罪ニ関スル件」という法律が制定されています。わずか6条から成る法律ですが、その1条で決闘を挑んだ者やそれに応じた者について、実際に決闘に至らなくても6か月以上2年以下の有期懲役とすると規定されています。
 ヨーロッパにおいては決闘は罪とならず(むしろ名誉ある行為とされていました)、日本でも果し合いが江戸時代まで行われていたこともありましたが、ある事件を契機として、決闘は文明的かどうかの議論が起こり、決闘が禁止されることとなったのです。

 ただ現実問題としてこの決闘罪が具体的事案に適用されることはほとんどありませんでした。そのため過去の遺物とまで言われていた法律でした。ところが、少年らによる抗争事件が増加して社会問題となり、リーダー同士の決闘(いわゆるタイマン)で決着をつけるという社会事象が現れるに及んで、暴行罪や傷害罪で立件できない場合でも(まだ決闘していないから)、この法律を適用して少年らを事前に検挙することができ、死傷者を出すことを予防できるということで、この法律が注目を浴びることになりました。

 実際、平成26年には、東京都A市とB市それぞれを拠点とする少年グループのリーダーが「俺とやろうぜ」「おう」ということで書類送検されています。またそれ以前にも決闘に立ち会った高校生が逮捕されたこともあります。

 ちなみに最高裁は決闘を「当事者間の合意により相互に身体又は生命を害すべき暴行をもって争闘する行為」と定義しています。

元記事

決闘をしなくても決闘を申し込めば処罰される?

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