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読めばアナタも食べたくなる、35篇の朝食エッセイ 

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 みなさんは、毎朝しっかりと朝食をとっているでしょうか。コーヒーだけという方や、トーストとハムエッグという洋食風の方、お味噌汁と白米と納豆といった和食風な方、それぞれに好みのこだわりのスタイルがあるかもしれません。

 本書『ぱっちり、朝ごはん』で取り上げられる、小説家、エッセイスト、漫画家といった多彩な顔ぶれからなる35人の人物たちの朝食も、それぞれに個性的なもの。本書では、毎日食べている定番の朝食はもちろん、小さな頃に食べた思い出の朝食から、海外を訪れた際に食べた忘れられない朝食まで、朝食にまつわる様々なエピソードが綴られていきます。

 本書にエッセイを寄せているひとり、評論家・社会運動家である石垣綾子さんは、朝食の魅力について次のように述べています。

「この頃の私は、朝、ベッドのなかで、朝食をとる楽しみにひたっている。多忙にあけくれする私は、朝だけは、ゆっくりしたいと思う。すぎ去った時間をふりかえり、これから訪れる時にむかって、思いをはせる。(中略)私はベッドのなかで、ベーコンのほのかな香りと、トーストの黄金色にこげた感触を楽しみながら、ラジオをかけている。朝の新聞をひろげてみる。あわただしい一日に、心のうるおいと安らぎを、もたらす朝食のひとときを、私はベッドのなかで、楽しんでいる」

 朝食を1番の楽しみにしているという石垣さんですが、料理スタイリストである堀井和子さんもまた、1日3食朝ごはんを食べてもいいという程の朝食好き。自宅で様々な種類のパンを焼いたり、ジャムを作ったり、紅茶の茶葉をブレンドしたりと、そのこだわりを伺うことができます。

『放浪記』や『浮雲』等の名著で知られる小説家・林芙美子さんも、紅茶にはこだわりをみせていたようです。「朝々のお茶の類は、うんとギンミして、よきものを愉しむ舌を持ちたいものだ。茶の淹れかたも飯の焚きかたといっしょで心意気一つなり」という林さんのお気に入りの朝食とは、以下のもの。

「胡瓜を薄く刻ざんで、濃い塩水につけて洗っておく。それをバタを塗ったパンに挟んで紅茶を添える。紅茶にはミルクなど入れないで、ウイスキーか葡萄酒を一、二滴まぜる。私にとってこれは無上のブレック・ファストです」

 朝食にまつわるエッセイの数々。1日のはじまりを告げる重要な食事だけに、改めてその存在を見直し、自分なりの無上のブレックファストを見つけてみてはいかがでしょうか。

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