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韓国退役軍人団体「我々を虐殺者にするか!」とベトナム非難

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 今年はベトナム戦争終結から40年にあたる。そのタイミングで韓国軍による虐殺の生存者が生き証人として初めて訪韓した。訪韓したのはグエン・タン・ラン氏(63)とグエン・ティ・タン氏(54)。2人のベトナム人は4月4日から1週間にわたって韓国各地の懇談会や講演会に参加する予定だった。

 しかし、ベトナム戦争の退役軍人団体である「枯葉剤戦友会(大韓民国枯葉剤後遺症戦友会)」が行く先々で抗議活動を展開した。4月7日には、ソウルの曹渓寺内にある会場で開催予定だったベトナム戦争をテーマにした写真展で、2人がレセプションに参加する予定だった。

 枯葉剤戦友会は300人を動員し、拡声器を使って「我々を民間人虐殺者に仕立て上げようとしている!」などとがなり立てた。仕立て上げるのではなく、実際に彼らは民間人を虐殺したのである。写真展を主催した平和博物館建立推進委員会の担当者が取材に答えた。

「写真展は『一つの戦争、二つの記憶』と題したものです。ベトナム人は韓国人とは違った目でこの戦争を見ている。節目の年に省察のきっかけとなることを願って企画したものです。

 会場の曹渓寺側は混乱を避けて貸し出し許可を取り消し、写真展は中止に追い込まれました。代わりに近くのレストランで集会を行ないました。終戦40年を迎えてなお、この問題はろくに議論されず全く進展がない。とても残念なことです」

 ろくに議論されてこなかった背景には、枯葉剤戦友会などによる「言論封殺」があった。

 韓国軍の虐殺行為が初めて大々的に報じられたのは、1999年5月にハンギョレが発行する週刊誌『ハンギョレ21』に載った「ベトナム人僧侶虐殺事件」だった。報道の翌年に事件が起きた。

 2000年6月27日、枯葉剤戦友会の会員を中心とする迷彩服姿の男性2400人が、鉄パイプや角材を手にソウル市内のハンギョレ本社を取り囲んだ。暴徒化した一部が社屋になだれ込んで窓ガラスを叩き割り、パソコンや印刷機を破壊した。在韓ジャーナリスト・藤原修平氏が解説する。

「この事件で身柄を拘束されたのはわずか4人。言論弾圧事件にもかかわらず、事件を大きく報道したのは、当事者の『ハンギョレ』と『中央日報』だけでした」

※週刊ポスト2015年5月1日号


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