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作家、ダニエル・ピンクの人生を変えたアドバイス。「人生は、エッセイを書くことと一緒。やり始めないと分からない」

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作家であるダニエル・ピンクが、ノースウェスタン大学の卒業生に向けて、自身の人生を変えたアドバイスについてスピーチをしました。その内容が、学生の心に響き瞬く間に話題となりました。

彼が伝えたいのは、計画を大切にしすぎるのではなく、時にはその計画を捨てる勇気を持つことが大切だというのです。

そして、エッセイは実際に書き始めてみないと何を書きたいのかわからないのと同じように、人生も何か行動してからでないと、自分が本当に何をやりたいかはわからないと伝えています。

彼のスピーチをまとめると、

1. 書かないとわからないこともある

エッセイを書くときには、主題を決めて骨組みを考え、肉付けしていくというプロセスが大事。しかし時には、何を書きたいか計画するのではなく、ただ書きたいことを書くことでしかわからないことも多い。

2.綿密な計画は今すぐに捨てよう

人生を細かく計画立てても、その通りにいかないことがたくさんある。何をやりたいか計画するのではなく、いま目の前にあるやりたいことをやってみよう。

3.何をやりたいか、分かるために挑戦する

人生もエッセイを書くことと一緒。書かないとわからないこともある。自分の人生においても行動しないと何をやりたいのかわからないことも多い。何をやりたいか考える前に、まずは行動することからはじめよう。

書かないと、
わからないこともある

私はノースウェスタン大学の学生時代に、素晴らしい授業をたくさん取りました。その中でもっともよかったのは、4年生の春に取った、エッセイを書く授業でした。

私自身、エッセイを書くことには慣れていました。まず主題を考えて、骨組みを作り、肉付けする。でも私はもっと上手くなりたいと思っていたので、教授にどのように書くのがよいか聞いてみました。

最初にもらった課題で、自分が奮闘していることに気がつきました。私のエッセイは、あやふやでつまらないものになっていました。

スランプに陥り絶望と自己嫌悪感に満ち溢れながら、授業へと向かいました。もしかしたらもっと強い論題にしたらいいんじゃないか。本文を3つじゃなくて4つのセクションにわけたらいいんじゃないか。と、考えていました。しかし教授は私のどの意見にも同意しませんでした。

彼は、

「違うよ。君の問題はもっと別のところにある。君は自分がなにを考えているのか全くわかっていないんだよ」と言いました。

それから、彼は私の人生を変えることになる一つのアドバイスをしました。

「ダニエル、時には書かないとわからないこともあるんだよ。書くことは自分の考えを覚えておくためではなく、実際に自分がなにを考えているのかを、知るためでもあるんだよ。」

と。

そのアドバイス以来、私はこの言葉をいつも心に留めておいています。パソコンの前に座って、仕事に悩んでいるときに、

「時には書かないと、わからないこともある。」と繰り返します。

そして、大人になってからわかったのは、このアドバイスはエッセイを書くときのみに使えるのではなく、人生をどう生きるかについての最も賢いアドバイスだったということです。

いますぐに計画を捨て、
ぬるま湯から飛び出そう

今日ここに座っている4年生のうち、ほとんどの人が残りの人生でなにをすべきかについて考えているはずです。

多くの人が、大学生になる前から、自分の将来についてゴールを決め、そこへたどり着くための筋道を考えていたと思います。

ゴールにたどり着くための緻密なステップを考え、そして学士号を手にした今、それを実行する段階へと進んでいくわけです。

もしあなたが計画を立てていなかったら、ご両親は心配するでしょう。彼らはあなたを愛してますから、なにか具体的な計画を持っていないと不安なんです。

でももし、計画を立てることが大事じゃなかったら?

あなたが尊敬する40代から60代の人をみつけて、その人がどうやってそこにたどり着いたのか聞いてみてください。

その人たちの100人中97人は、「はぁ。長い話だよ」と答えることを保証します。

彼らは知っているのです。緻密に骨組みされたエッセイのように細かく立てられた人生プランは、その通りうまくいかないことを。

自分が何者で、どんな人生を歩みたいのかを知る、たった一つの方法は、計画を捨てて、とにかく今を生きることなのです。

慣れ親しんだぬるま湯の空間から飛び出して、とにかくなにかをやるということ。たとえそれがあなたをどこに導くのかわからないとしても。

何がやりたいかを、
わかるために動き続ける

例えば、物理学を専攻してその道に進んだけれど、「何か違うな」と思って、夢にも思わなかった家具職人の世界に飛び込むことにしました。これは本当にリスキーなことです。

でも、それよりリスクのあることは、私が始めに物理学の道をいくことに決めたという理由だけで、物理学の道を辿り続けることです。

あなた方と同じ年齢の時には、夢にも思わなかったようなことをやっている友達やクラスメートが今ではたくさんいます。

オハイオ州のコロンバスから来たオタクっぽい人でさえも、はじめは弁護士になって、きっと議員になると思っていたにもかかわらず、夢にも思わなかった、ガレージで本を書くことになったのです。(私のことですが笑)

私たちは、何をやりたいかわかるために生きているのです。そしてほとんどの人が分かっていないんです。信じてください。

私がホワイトハウスで働いていたころに出会った、ライターのペギー・ヌーナンという人がいます。彼女は、ロナルド・レーガン元大統領のスピーチ原稿を書いていました。

そして、ホワイトハウスで働くうちに3つのステージを経験するといいました。

最初のステージでは、仕事場についた1日目に、「わたしがどんなにばかなのか、誰にも気づかないといいわ」と思ったそうです。

数ヶ月後のステージ2では、「あら、私だってここにいる他のみんなと同じくらい頭がいいわ」と気がついたそうです。

そしてまた数ヶ月後のステージ3では、まわりを見まわして言ったそうです。「本当に?私たちが責任者で大丈夫なの(笑)?」

恐れないでください。もしあなたが何をやっているのかわかっていなくても、それはほとんどの人が分かっていないことなのです。

物事がうまくいかなくなったときに、もしあなたが綿密な計画を思い切って投げ捨てることができるなら。

私の教授が教えてくれたように、何がやりたいかを悩むより、何がやりたいかを知るために、まずは行動することができるなら・・・。

あなたたちは、きっと偉大なことができるでしょう。ありがとうございます、そしてご卒業おめでとうございます。

 Top Photo by CIPD  Reference:You Tube

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