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サニーデイ田中さんによる、待望のラーメン本

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 ミュージシャンでありながら、ラーメン界においてもその名が知れているというサニーデイ・サービスの田中貴さん。

 年間600杯ものラーメンを食べるというほど、ラーメン通の田中さんですが、高校を卒業し東京に上京して以来、大学生活・バンド生活と共に、ラーメン活動がはじまったといいます。田中さんのラーメン愛は留まるところを知らず、東京近郊のラーメン屋を巡るだけでなく、ライブやプロモーションで各地をまわる時も、全国津々浦々のラーメン屋を訪れるそう。

 こうして日々ラーメンを食べ歩いている田中さんですが、ラーメンを食べに行く際は、ガイドブック等で調べるのではなく、人からの情報を頼りに店を訪れることが多いと、本書『Ra:』でそのこだわりを述べます。

「地方でも地元の人が何気なく食べている、当たり前すぎるラーメンを地元の人に聞いて、その店に行く。基本的にその繰り返しです。その土地で生きる人が、何気なく食べている一杯、それに強く惹かれるんです」

 さらには、ラーメンと音楽の共通性も。

「『これが俺の味なんだ』と自信を持ってラーメンを作っている人に共感します。僕も『これが俺の音なんだ』という思いを持って音楽をやっています。正解はありませんから、そう信じてやらないと続けられない。ラーメンも音楽も、その人にしか作れない、そういう味や音が好きなんですね」

 本書は、田中さんが愛するラーメン屋の紹介にはじまり、松尾スズキさん、谷原章介さん、玉袋筋太郎さんらとのラーメンを巡る対談、音楽仲間たちの選ぶラーメン屋特集、地方の名店紹介など、興味深い企画が盛り沢山。

 単においしいラーメンを紹介するのではなく、一杯のラーメンの背景にある、作り手の表情にまで深く迫っています。

 また、田中さんの呼びかけにより、ラーメン好きのミュージシャンたち――曽我部恵一さん、くるりの岸田繁さん、クラムボンのミトさん、清水ミチコさん、RONZIさん、TOSHI-LOWさんらが、本書のためだけに特別に集まり結成したスーパーユニットによるCDも付随。

 収録されているのは、矢野顕子さんの名曲「ラーメンたべたい」と、曽我部さんによる書き下ろしのオリジナル曲「きみとラーメン」。ここでしか聴くことのできない、ユニークかつ完成度の高いレアな2曲となっています。本書のなかでは、レコーディングの様子も詳細に記されており、休憩時間にはメンバーらでラーメンを食する場面も。

 田中さんのラーメン愛に溢れた、充実の一冊。読んで、見て、聴いて楽しむことができるラーメン本となっています。

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