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まるで流れる血液のよう。海上物流船の動きを人工衛星がキャッチした動画

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経済のグローバル化にともない、海上物流網の需要は年々高まるばかり。国連貿易開発会議(UNCTAD)によれば、船舶による貿易は2005年から2014年にかけて、およそ43%も増加。とくに開発途上国の一部では、その数字が約78%にまで跳ね上がる。
いったい、海の上はどれほどの貨物船や輸送船でごった返しているのだろう。

ドイツの貿易会社「Fleet Man」が制作したこの動画。2012年とすこし前の記録ではあるが、4日間に渡って船舶の動きを、地上と衛星から捉えて視覚化した。

大海原を突き進み、狭い海峡を渡る緑色の軌跡。まるで血管を流れる血液のように見えてこないだろうか。

ところで、海上の船の動きをキャッチする、人工衛星「船舶自動識別装置(AIS)」とはどういうもの?
地球上を周回するこの衛星、船舶の種類から位置、針路、速力などの安全に関する情報を自動的にVHF帯電波で送受信し、各国の船舶管理局へと、リアルタイムで情報を伝達するシステムだ。船舶同士の衝突を未然に防ぐ、重要な役割を本来は担っているのだそう。

それを知ったうえで動画を見れば、よくもまあこれだけの船がぶつかることなく行き交うものだと、改めて感心してしまう。

年間90,000隻が行き交う
マラッカ海峡

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マレー半島とスマトラ島を隔てるこの海峡は、太平洋とインド洋を結ぶ海上交通の要衝。非常に狭いうえに、多くの船舶が行き来する海上の難所でもある。

最小幅わずか91m!
拡張工事が進むパナマ運河

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太平洋とカリブ海を結ぶこの運河を、1年で13,000以上もの船舶が通過する。じつは現在拡張工事が進んでいて、2016年にはより大きい船舶がこの運河を通過することが可能に。

政情不安定な
アフリカの角

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「ソマリア沖の海賊」と耳にするのは、まさにこの海での出来事。アラビア半島に物資を届けるために、このスエズ運河を避けては通ることができない。海上自衛隊も2009年よりソマリア沖海賊の対策部隊派遣活動を続けている。

大西洋と地中海のバイパス
ジブラルタル海峡

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地中海に繋がるジブラルタル海峡は、北アフリカの原油やイタリアからのオリーブオイルなど物資の移動が多く、長年船舶の混雑する場所として知られている。また、世界最大の貿易規模を誇るヨーロッパと中東を繋ぐジブラルタル海峡とスエズ運河は言わずとしれた最短航路である。

世界の海では、これほどの船舶が日々移動している。網の目に美しく繋がれたラインを見ていると、なんだか世界が近くに感じてこないだろうか。

Licensed material used with permission by FleetMon

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