『ワイルド・スピード』サントラが全米1位に、シングル&アルバム・チャートW制覇

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『ワイルド・スピード』サントラが全米1位に、シングル&アルバム・チャートW制覇

 シングル・チャートと同時に、アルバムも首位に到達した『ワイルド・スピード スカイミッション』のサウンドトラック盤がNo.1となった、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週は17位から一気に2位へ、ジャンプアップした、映画『ワイルド・スピード スカイミッション』のサウンドトラック盤は、公開と同時に北米映画興収 では首位デビューを果たし、北米では300億を突破した。制作費や広告費も多大に掛けていることや、カーアクションモノは全米でヒットが約束されることもあるが、この映画の撮影中に自動車事故で死去したポール・ウォーカーの遺作となったことも、本作のヒット要因。また、そのポール・ウォーカーの映画のシーンを起用して制作されたPVが視聴回数を稼いでいる、ウィズ・カリファの「シー・ユー・アゲイン」が、今週のシングル(HOT100)チャートで首位に到達したことから、この曲のポイントもアルバムのセールスに大きく貢献したものかと思われる。総合セールスも11万枚を突破、3位にランクイン中の映画『フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ』に続き、上半期はサントラ盤の当たり年になったといえる。『ワイルド・スピード スカイミッション』、日本では本日4月17日に公開。

 今週のTOP10内、唯一の初登場作品は、2位にランクインしたオール・タイム・ロウ。メリーランド州出身のパンクバンドで、本作『フューチャー・ハーツ』は、通算6作目のスタジオアルバムで、前作『ドント・パニック』から約2年半ぶりの新作。これで、ブレイク作となる3rdアルバム『ナッシング・パーソナル』(2009年)から全作がTOP10入りを果たしたことになるが、その『ナッシング・パーソナル』で獲得した4位を上回り、自身初のTOP3入り、自己最高位を更新した。アルバムにはグッド・シャーロットのジョエル・マッデンや、ブリンク182のマーク・ホッパスがゲスト参加していて、先行で配信された「サムシングス・ガッタ・ギヴ」が話題を呼んだ。UKチャートではNo.1デビューを果たしている。

 TOP10内は、その他変わらずの面々が停滞していて、シングルチャートでTOP10内に2曲を送り込んでいる『フィフティー・シェイズ・オブ・グレイ』のサントラ盤(3位)や、「シュガー」が大ヒット中のマルーン5(4位)、今年の年間チャート首位を狙うテイラー・スウィフト(5位)や、グラミー賞総ナメにした、サム・スミス(6位)、エド・シーラン(9位)、メーガン・トレイナー(10位)が再浮上している。

 TOP10以下では、久々のTOP10入りを果たした「GDFR」が大ヒットしている、ラッパー、フロー・ライダーのミニ・アルバム『マイ・ハウス』が14位に初登場した。TOP10入りは逃したが、EP盤でのリリースでこの順位は、やはり先行シングル「GDFR」のヒットと、彼の衰えていない人気の証拠だろう。前作『ワイルド・ワンズ』(2012年)も同14位でのデビューだったが、アルバムから4曲のTOP10ヒットが生まれたことを受け、ロングヒットをしゴールドディスクに輝いた。本作からも、何曲のヒットが生まれるか期待される。

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