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高市総務相緊急会見 新聞・テレビが報じなかった20分を再現

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「捏造」とは、なかったことを事実のように仕立て上げることだ。本誌・週刊ポスト前号(4月17日号)の疑惑報道を「捏造」と言い切った高市早苗・総務相の緊急会見(4月6日)は、逆にあったことをまるでなかったかのように見せかける疑惑隠蔽のレトリックに満ちていた。

 舞台となったのは三重県で椎茸栽培などを行なっていた農業法人N社。同社は政府100%出資の政策金融機関「日本政策金融公庫」から総額2億2000万円(地元銀行分を合わせて2億4000万円)の融資を受けたが、本誌が入手した内部資料によればその大半が焦げ付き、しかも1億円以上の使途不明金を出していた。このN社の救済計画の交渉に高市氏の実弟秘書官が関わっていた疑いがある。

 高市氏の会見について新聞・テレビは「一部週刊誌」の報道として、〈政府系金融機関から融資を受けた農業法人に1億円の使途不明金があることが発覚し、高市氏の実弟である秘書官が関わっていた疑いがあると報じたことについて、「見出しも中身もあまりに悪質であり、捏造記事だ。融資には高市事務所も秘書官も私も一切関与していない」と全面的に否定した〉(朝日新聞デジタル)などと、高市氏の言い分だけを一斉に報じた。

 だが、会見の質疑応答での本紙記者と高市氏のやりとりについては、まったく触れなかった。新聞・テレビが無視した一問一答を再現する。

──大臣の説明は大切なことをいっていない。大阪のコンサル会社が相談に来たのは問題のN社に対する投資案件ではないのか。

高市:案件の内容まではわかりません。ただ、ビジネスのスキームを持っていて、それに投資してくれるところを紹介してください、ということでした。

──持ち込まれたのは1億円の使途不明金を出したN社への投資話だった。秘書官は知らなかったと?

高市:案件をいちいち精査して投資会社に紹介すると、案件に事務所が深く関与することになる。初対面の方にそういった対応はしない。

──高市事務所は初対面の相手からの投資話を、中身も調べずにファンドにつなぐのか?

高市:民間の投資会社には専門家がいて判断する。投資してくれる民間企業を紹介してくれということだった。たまたま私の古い知人が投資会社の顧問にいたから、電話をしてつないで、一回目の投資会社への訪問の時だけは私の弟がついていった。訪問するにあたって、大阪のコンサルに『何の案件を審査したらいいかわかるような資料を揃えてきてください』ということで持って行っていただいた。

──その時の資料に三重のN社の投資案件だと書かれている。それでも1億円の使途不明金を出している会社だと知らずに紹介したのか。

高市:それはわかりようがないと思います。だってその会社に行くときに何の資料も持ってきてくれないんだったら、ご紹介のしようがないので、行くときには資料を持ってきてくださいね、と弟から連絡したといいます。弟が(投資会社と)会ったのはその1回だけ。

 今回、会見を開くにあたって念のために(投資会社の)私の古くからの友人に電話をしたら、結果として投資はしていないが、高市事務所に報告していないということでございました。『御社に週刊ポストは取材に行かれましたか?』と聞きましたら、来ていないということでした」

──資料にはN社の使途不明金の内容が書いてある。秘書官も見ているはずだ。

高市:よその資料をなぜ弟が見なきゃいけないんですか。

──初対面の相手に投資会社を紹介するのは理解できない。

高市:紹介状を持ってきた。

──D県議の紹介状か?

高市:個人名は出さないでください。

──大阪のコンサルはN社の救済のためにやっていた。

高市:(週刊ポストは)大阪のコンサルを知っているのか。

──もちろん。営業部長も知っている。

高市:なぜ、記事に出ていないのか。

──N社と一緒にやっていたからです。そのコンサル会社は現在は(活動実態が)ない。

高市:私にはわからない。

【※】4月13日発売の週刊ポストでは、この疑惑についてさらに追及している。

※週刊ポスト2015年4月24日号


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