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「年収1800万円」じゃやっていけない? 米在住者が語る「シリコンバレーの真実」

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グーグルが、東大生を青田買いしているらしい――。4月2日付の毎日新聞の記事が、大きな話題を読んでいる。人工知能を研究する大学院生らに目をつけ、年収15万ドル(1800万円)もの報酬を提示しているという。

この記事には、「すげー」「うらやましい」といった声のほか、「年収1800万で囲われたら、さすがに日本の大企業も太刀打ちできんよね」と納得する人も。人材流出を防ぎたいのなら、日本企業も「それなりの待遇を提供するのが当然」という意見もあった。
リスクを踏まえると「シリコンバレーの給与は高くない」

日本の新卒学生の初任給は、せいぜい20万円程度。年収1800万円は、この7.5年分にもなる。これだけの高給を得ている人は、日本のサラリーマン全体を見渡してもごくまれだ。しかし米シリコンバレー在住の人から見ると、そう甘い話ではないようだ。

毎日の記事を受けて、米ヤフー本社で働いているという男性が「1800万円ではシリコンバレーでの生活はギリギリ」とツイッターに投稿。こちらも話題になっている。

投稿者の戸谷茂山氏(@mozantotani)によると、サンフランシスコの家賃は高く「一年で800万円くらい」。自動車の維持費は「一人80万円×家族の人数」かかるという。

医療費は「日本の最低10倍」。子どもが大学に行くと「年間600万円×子供の数」かかる。レイオフ(解雇)で仕事を失う可能性は年に20%と高く、次の仕事を見つけるまでに6か月から24か月かかるので、その分の「貯蓄」が必要とする。これを考えると、

「シリコンバレーの給与は高くない」

というのが彼の言い分だ。そのうえで、「東大生なら日本にいた方が絶対に生涯年収は高くなる」と断言する。米国の年収1800万円は、そんなにおいしい話ではないらしい。
大会社なら「日本の50代、60代の方が日本で稼げる」

戸谷氏によれば、アメリカには年功序列の制度がなく、40代をピークに給与は下がっていくため、「大会社なら日本の50代、60代の方が日本で稼ぐことが出来る」と説明する。

理由は他にもある。シリコンバレーでは2年ごとに仕事を変えるのが普通で、競争も激しい。グーグルも「結果主義」で3か月ごとに査定があるので、年収1800万円を保持しようとすれば、「寝る暇もなく仕事をするしかない」。結局、仕事がない期間のことを考慮すると、「生涯給与は実は大したことは無い」のだという。

「仕事に『お買い得』なんて無いということ。技術、責任、リスクと給与は比例の関係にあるので、その金額には裏がある。(…)米国になにがあるのかちゃんと見定め、自分の人生のロードマップと重ねることが大事」

戸谷氏は「技術職は米国に来い、と煽る風潮は良く無いと思う」と釘を刺している。これにはネットで「なるほど」と納得する声のほか、「若い時期の短期しかないな」というコメントもあった。

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