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連れ子がいる場合の養子縁組はどうすればいいでしょうか?

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Q.

 私には非嫡出子が二人います。この度縁があり、結婚することになりました。彼は子供たちと養子縁組してくれます。もし、彼に、私の方の姓に入ってもらい、結婚する場合でも子供たちを養子縁組する必要がありますか?

(30代:女性)

A.

 ご結婚されるとのこと。まずはおめでとうございます。
 ご相談内容に、「私には非嫡出子が2人います」との内容がありました。非嫡出子とは、一般的に婚姻関係のない男女間に生まれた子を指しているものと思われます。具体的には、ご相談者様がご結婚予定となる相手ではなく、以前お付き合いされていた方との間に設けられたお子さんがいらっしゃる、という前提に立ってご相談にお答えすることといたします。

 このような場合、ご相談者様のように今度結婚される相手と、ご相談者様のお子さんの間には、父子関係は成立しません。そのため、ご指摘いただいたように養子縁組をしてはじめて父子関係が成立します(民法792条以下。なお、母子関係については、懐胎という事実によって当然に親子関係が生じます)。
 養子縁組が成立すると、その日から血族間におけるのと同一の親族関係が生じます(民法727条)。したがって、養親となるこれから結婚される相手の方には、養育する義務が生じますし、相続における権利がお子様に発生することになります。

 さて、「これから結婚される相手と結婚し、相手である男性が女性の氏を選択した場合、子供たちを養子縁組する必要があるか?」という点について回答さしあげます。
 婚姻においては、夫婦の氏、いずれを用いるかを婚姻時に選択できます(民法750条)。氏が変わって、お子さんの生活環境へ影響が出ることを考えれば、ご相談者様の氏を使い続ける、という選択も十分にあり得るものだと思います。ただ、この場合も結婚相手である男性とお子さんとの間に、法律上は父子関係は当然には成立しませんので、養子縁組をする必要があります(なお、母子関係についてはすでに述べているように懐胎という事実によって親子関係が成立しているため、特段の法的手続きは必要ありません)。
 したがって、これから結婚される相手の氏を名乗るか、ご相談者様の氏を使い続けるか、いずれの場合であっても、お相手の男性とお子さんとの間には養子縁組の手続きは必要になりますので、ご注意ください。

 なお、お子さんが非嫡出子の場合、ご相談者様が実の母親であっても、結婚される相手とともに養子縁組をしなければなりません(民法795条)。「実母であり養母」というのは奇妙な感じがしますが、母親が結婚しても子供の非嫡出子という身分は変わりません。そのため、子供の権利を保護する観点から、嫡出子の身分を付与することができる夫婦での養子縁組が必要とされています。
 きちんとした手続きを踏まえて、どうか幸せな家庭を築いていただければと思います。陰ながらお祈り申し上げます。

元記事

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