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「腰を抜かす」はホントに起きる?

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「腰を抜かす」という言葉がある。マンガやアニメなどでよく見かける、何か大きなショックに見舞われた人が、その場にへたり込んでしまうアレだ。だが、言葉は馴染み深くとも、実際に「腰が抜けた人」を見たことのある人はあまりいないのでは?

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そもそも「腰が抜ける」とは実際に起こり得る現象なのか? 起きるとすると、それはどういうメカニズムなのか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「過剰な恐怖や怒り、激しい動揺など、一定の許容量を超えた情動興奮が自律神経に作用し、人の体を脱力させることは大いに考えられます。“腰を抜かす”とは、まさしくそういった状態を比喩的に言い表したものでしょう。ただしこの場合、言葉の通りに下肢だけが力を奪われているわけではなく、上半身を含めた全身が影響を受けていると考えるのが道理でしょう。昔の人があえて“腰を抜かす”と表現したのは、全身が脱力すると体を支えている下半身から崩れ落ちることになりますから、その印象を受けてのことでしょうね」

自律神経が大きく変調をきたすと、全身の脱力感を感じるようなことがある。これが、いわゆる腰を抜かした状態である可能性が高いと須田先生は解説する。実際に「腰が抜ける」わけではないが、ショックでそう見えることはあるわけだ。

「ちなみにこの場合は、全身あまねく脱力しているわけですから、映画やドラマのように、腰を抜かしても腕の力だけで這って逃げようとするというようなことはありえないでしょうね」

なお、こういう状態に陥ってしまった場合は、「とにかく気分を落ち着けることが第一」と須田先生。慌てず深呼吸をして、体の機能を取り戻そう。
(友清 哲)
(R25編集部)

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