第7回高校生ラップ選手権レポート! 覇者 MCニガリは何を語るのか

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第7回高校生ラップ選手権レポート! 覇者 MCニガリは何を語るのか

「第7回 BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」
4月を目前に控えた3月29日(日)。東京・文京区にあるTOKYO DOME CITY HALLにて、高校生ラッパーの日本一を決めるフリースタイルMCバトルの甲子園「第7回 BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」が開催された。

BSスカパー!で放送中のバラエティー番組『BAZOOKA!!!』の1コーナーとして誕生した同大会だが、高校生ならではのエネルギッシュかつスキルフルなバトルが話題を呼び、第3回目よりイベント化。その後、会場の規模を拡大させながら、ついに史上最大となる3,000人規模のTOKYO DOME CITY HALLへと舞台を移した。

今大会では、大会史上初となる2連覇の期待がかかる、前大会優勝者・MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さんや、HIYADAMさん、T-Pablowさんといった歴代王者を破りながらも、いまだ優勝を果たせぬままでいるEINSHTEINさん。

そして、5大会連続出場を果たし、第5回大会では準優勝を成し遂げたRACKさんなど、すでにファンからはお馴染みの人気高校生たちが出場。

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ほかにも、言xTHE ANSWERさんやSNOZZZさん、S-MA BISKETさん、Rude-αさんなど、前大会で実力を見せつけたラッパー。さらには、大会初期の人気ラッパー・Willy Wonka a.k.a TAKAさんが、2年ぶりに、再びラップ選手権のステージに戻ってきたことも注目を集めた。

そんな熱戦の中、見事優勝を果たしたのは、MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さん。ここでは、そんな「第7回 高校生RAP選手権」を振り返りながら、大会終了直後に行ったMC☆ニガリさんのインタビューを紹介する。

大盛況の試合を振り返る!

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「第7回 高校生RAP選手権」では、8小節2ターンで2人の高校生が交互に即興のラップでバトル。バトル後、5名の審査員によって勝敗が決められる。

今回は、大会委員長であるZeebraさんや、前回、的確で事細かな解説が好評だった、MCバトルのスペシャリスト・R-指定さんをはじめ、漢 a.k.a GAMIさん、鎮座DOPENESSさん、SIMI LABのMARIAさんが審査員を務めた。

まずは、MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さんのインタビューの前に、印象的だった試合と決勝戦の模様をお伝えする。

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白熱した名試合! RACK vs Willy Wonka a.k.a TAKA

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Aブロック1回戦の中でも、審査員のR-指定さんが一番の山場だと評価したのが、RACKさんとWilly Wonka a.k.a TAKAさんのバトル。

第3回大会から出場し、これで5大会連続出場。今年4月からは大学生となり、今回がラストチャンスとなるRACKさん。とにかく韻を踏み、連続で高速ライムを吐き出すスタイルで人気を博し、大会に出場する度に審査員の評価も上々。第5回大会では準優勝を果たしており、今大会の中でも優勝が期待されているラッパーの1人。

対して、紹介VTRが流れると同時に、一際大きな歓声の上がったのが、Willy Wonka a.k.a TAKAさんだ。約2年半前、弱冠15歳という若さで第1回大会に出場し、一躍人気者となったラッパー。その後、第3回大会まで出場し続けるものの、以降、その姿を見なくなり、ネット上ではさまざまな憶測や噂が流れた。

その間、警察に捕まったりと、荒れた生活を送っていたTAKAさんだが、今回、満を持して、2年ぶりにラップ選手権のステージへ復活……! 再びラップと真剣に向き合ったTAKAさんと、これがラストチャンスとなるRACKさんによる、熱いバトルが幕をあけた。

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第3回大会とは異なり、野太く、ハスキーな声で畳み掛けるTAKAさん。対して、これまでとは落ち着いたフロウでライムを吐き出すRACKさん。圧倒的なスキルの成長を見せつけるRACKさんと、自身の背景を活かした、ドラマ性のあるライムを投げかけるTAKAさんによるバトルは、オーディエンスの歓声が終止絶えなかった。

そんな怒濤の末、勝利したのは、Willy Wonka a.k.a TAKAさん。以下、2人のバトルに対する、審査員の一部コメントを紹介する。

漢 a.k.a GAMI 今日のRACKくんは感動しましたね。今まではっきり言うと、RACKくんはあまり好みじゃなかった。でも、今日はスキル含めて100点でした。

R-指定 TAKAくんとRACKくんの試合が、今までの中で一番の山場だった。それまでのバトルは「完全燃焼」とか、誰でも思いつくような言葉でライムする子が何人かいたんですけど、この試合に関しては、それがまったくなく、完全にその場でしか出ない(言葉)、しかもすごくセンスがあった。

その後、Bブロックの試合や準決勝が行われ、いよいよ前大会王者・MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さんと、前大会で、初出場ながらニガリさんを苦しめた言xTHE ANSWERさんが結晶の舞台へ立つこととなった。

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延長にもつれ込んだ決勝戦! 言xTHE ANSWER vs MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻

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前大会では、BSスカパー!による生中継が行われていたため、時間の都合上、どうしても延長戦にすることが難しかった。しかし、今回は生中継がなかったため、全体的に延長戦が非常に多かったのも特徴的。決勝戦の、言xTHE ANSWERさん対MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さんの試合でも延長戦にもつれ込んだ。決勝戦で延長戦の札が挙がったのは大会史上初。

結果的にMC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さんの優勝だったが、会場や審査員の反応を見ると、甲乙付けがたい試合であったように思える。バトル内容に関しては割愛するが、試合後の彼らのコメントを紹介する。

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MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 ありがとうございます。でも、イマイチ自分の中では釈然としない。言xTHE ANSWERくんとは、また上のレベルでもMCバトルをやりたいです

言xTHE ANSWER 悔しいですけど、もう1回ここにイチからくるきっかけができたのがよかった。負けた相手がニガリくんで、完全にリベンジって気持ちでこっちは追う方で、でも負けて、強ぇなって。

こうして幕を閉じた「第7回 BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」。MCバトル史上、最大の旋風を巻き起こしている大会なだけに、早くも第8回の開催が待ち望まれている。この熱戦の模様は、4月13日(月)21時より放送。スカパー!に加入すれば、無料で視聴することができる。

次のページでは、いよいよ史上初となる2連覇を果たしたMC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻さんのインタビューを紹介。「釈然としない」と語っていた彼は、何を思うのだろうか。

史上2連覇王者・MCニガリが語る

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──今のお気持ちはいかがでしょうか?

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 びっくりしてます。決勝戦の特に2本目は、自分の中ではやられたと思っていて、言xTHE ANSWERくんのほうが、会場の湧かせ方や韻の踏み方がうまくて、自分は技術面で負けたと思っていました。「やられた」という気持ちが大きいので、また機会があれば、是非戦いたいです。

──全体的に大会を振り返ってみて、何か感じることはありますか?

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 最初は割と調子が良かった気がします。でも後半になるにつれて、ちょっと気負い過ぎだった。特にS-MA BISKETくんとのバトルくらいから、スタミナが切れしてしまったのか、思うように力を発揮できませんでした。

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──ニガリさんにとって、今日の大会はどのような位置づけだったのでしょうか?

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 とにかく負けたくない大会でした。大勢の地元の仲間や東京の先輩だったり、色んな方が応援に来てくれていたので、かっこわるい姿だけは見せられないと思っていました。結果として2連覇を達成できましたが、どこか腑に落ちないところはあります……。

──今回で最後の出場でしたが、ニガリさんにとって、高校生RAP選手権はどのような存在だったのでしょうか?

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 普段、なかなか会うことのない、いろんな場所からラップのうまい同世代の人たちが集まってくる。もちろん誰にも負けずに優勝したいという気持ちは持っているんですけど、その中でも、友だちになったりとか、色んなつながりができました。自分の実力を試す場としても、交流の場としても、とても良い場所でした。

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──高校を卒業して、4月からはどうされるんでしょうか?

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 ぼちぼちラップして、何とか死なないように生きていきます。自分が楽しくて、周りも楽しくなればいい。エンジョイします。

──最後に、そもそもラップをはじめたきっかけは何だったんですか?

MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻 これには諸説ありますが、本当のことを言ってしまうと、ノリですね。やってたら、楽しくなっちゃって。

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引用元

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