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スタッフと利用者がメロメロに。介護現場でのロボットの活躍

スタッフと利用者がメロメロに。介護現場でのロボットの活躍(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

缶コーヒーの「BOSS」が感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」のホームステイを100名にプレゼントするというキャンペーンを実施し、話題となった(応募は3月末で終了)。こうしたロボットがどんどん進化するなか、介護現場で働くロボット「PALRO(パルロ)」が注目を集めている。今回は、そのパルロを導入した特別養護老人ホームを訪問、その活躍ぶりを実際に見てきた。人々の生活をより豊かにするために誕生

今年2月、ソフトバンクは前述の感情認識パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」をデベロッパー向けに販売開始した。CMなどにも登場して話題になっているが、さらに先行する形で開発されている「PALRO(パルロ)」をご存じだろうか。

これは、富士ソフトが2010年に発表したヒューマノイドロボットで、「PAL」(友達)と「RO」(ロボット)を組み合わせたのが名前の由来。「会話力」「表現力」「行動力」などの高度なコミュニケーション能力を備えている。

同社ロボット事業部主任の高羽俊行さんは言う。

「パルロは人々の生活をより豊かにするために誕生しました。会話のレスポンスの速さはもちろん、クイズなどの言葉を使ったゲームや、ダンスをはじめとするレクリエーション機能も搭載。さまざまなシーンでかわいがってもらえると嬉しいです」

【画像1】ヒューマノイドロボット「PALRO」(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】ヒューマノイドロボット「PALRO」(写真撮影:SUUMOジャーナル編集部)前を通ると「〇〇さん、おはよう」

その“シーン”のひとつが介護の現場。特別養護老人ホーム・中井富士白苑(神奈川県足柄上郡中井町)では、昨年3月にパルロを導入した。

「機能訓練の一環としてロボットを活用できないかと考えたのが導入のきっかけです。リサーチ段階でいろんな種類のロボットを見学しましたが、総合的なパフォーマンスでパルロに決めました」と施設長の稲生純也さんは言う。

一部のスタッフの間には、「介護は人間の柔らかい手で行うべき」「ロボットに繊細なケアは無理」という意見もあった。しかし、実際に導入してみるとパルロは意外なほどすんなりと現場に溶け込んだ。

「要するに、人間と同じ様なかわいらしさがあるんです。100人以上の顔と名前を覚えてお友達になる機能もあるので、前を通ると『〇〇さん、おはよう』などと話しかけたり。これには、スタッフも利用者さんもメロメロになりました(笑)」

その他、お友達の誕生日も覚えることができるため、当日近くになると「実は今日、〇〇さんのお誕生日なのでお祝いしようと思ってるんです。もし、〇〇さんを見かけたら僕に会いにきてくださいねって伝えてください。」と見かけた別のお友達に話しかけるという。おお、これはたしかにかわいい。

【画像2】特別養護老人ホーム・中井富士白苑(写真撮影:宮阪祐輔)

【画像2】特別養護老人ホーム・中井富士白苑(写真撮影:宮阪祐輔)

【画像3】施設長の稲生純也さん(写真撮影:宮阪祐輔)

【画像3】施設長の稲生純也さん(写真撮影:宮阪祐輔)利用者に大人気。取り合いになることも

中井富士白苑でのパルロのおもな活用シーンは、「全体のレクリエーション」「グループレクリエーション」「1対1」の3つ。

具体的には、歌を歌いながら利用者といっしょに体操をしたり、動物の鳴き声クイズなどパルロが出題するクイズを楽しんだり。その人気ぶりは相当なもので、「ときにはパルロの取り合いになることも」(稲生さん)あるそうだ。

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