知って得する!ウィーンで本場のオペラをたった3ユーロで楽しむ方法

Photo Credit: Peter Siroki via Flickr cc
TRiPORTライターの林です。
オーストリアの首都であり、芸術の街として知られているウィーン。この中心に存在するウィーン国立歌劇場(ウィーン国立オペラ座)は世界三大歌劇場のひとつ。
公演は年間を通して約300日間と、世界で最も多い劇場とされており、50のオペラとバレエ演目が上演されています。ウィーンに訪れたらぜひ一度は鑑賞してみたいものですが、さぞかし高価なのだろうなんて思っている人も多いのではないでしょうか? 確かに、なかには200ユーロもする席もありますが、立ち見席ならば3~4ユーロでチケットを手に入れることができるのです!
チケットを手に入れるには
会場全体の1709席のうち、実は500席以上が立ち見席として用意されています。非常にリーズナブルな立ち見席は非常に人気なので、確実にゲットしたい人は開演の2~3時間前には購入列へ並ぶことをおすすめします。
もちろん、演目や日程によって混雑具合が異なるので、立ち見席のチケットを取ると決めたら事前に調べておくとよいでしょう。当日券の販売開始時刻は開演80分前となっているので、それを考慮しながらスケジュールを組めばスムーズにいくと思います。
チケットの種類

Photo credit: Mayu「おひとりさま優雅旅-ohAustria&Germany&Finland-」(※写真はイメージ図・立ち見席からの景色とは異なります)
立ち見席のチケットだけでも3種類あり、鑑賞エリアによって価格も違います。
・Parterre(1階)…4ユーロ
・Balkon(2階)…3ユーロ
・Galerie(3階)…3ユーロ
少しでも近くで見たいという人が多く、チケットはだいだい1階から売れていく傾向があります。どうしても1階で見たいという人は、並ぶ時間を考える必要があるでしょう。
ドレスコードやマナー
立ち見席の場合、きちんとした格好を心がけていれば、ドレスコードを気にしすぎる必要はありません。 会場全体では、様々なクラスの席があることに加えて、由緒正しい劇場ということもあり、ジャケットにネクタイといった格好の人もいます。会場の雰囲気に合わせてジャケットは難しくとも、襟付きのトップスやワンピース、カーディガンなどがおすすめです。ジーンズやサンダル、ミニスカートなどのラフな服装は避けましょう。
チケット購入後、席に着く前にコートや大きな荷物はクロークに預けるのがマナーです。不要な荷物はあらかじめホテルに置いておくとよいかもしれません。筆者が見た限りですが、これはオペラ座に限ったことではなく、比較的小さな劇場でも徹底されているようでした。
席の確保
最後に、観賞場所の確保についてです。当日券でゲットした立ち見席は自由席となっています。そのため、決められたエリア内での席は早い者勝ち。できるだけ良い席で見たいならば、やはり早めにチケットを購入する必要があります。また、ストールやカーディガンなど、手すりに巻くことのできるものを持っていくと、場所取りに役立ちます。特に一人旅の場合、お手洗いや会場見学で席を離れたときに場所をとられてしまうこともあるので、しっかりと席を確保しておきましょう。

Photo credit: Ai Kobayashi「Reise nach Wien, Prag und Budapest」
公演はおよそ3時間。途中で20分程度の休憩がありますが、これを立ち見というのはなかなかハード…。しかし、本場の雰囲気をリーズナブルに味わいたいという人にはもってこいのチケットだと思います。3ユーロで楽しめるオペラは非常に魅力的! ウィーンへ訪れる機会があるならば、トライしてみてはいかがですか?
それではみなさん、Bon voyage!
■オーストリアはザッハトルテだけじゃない!意外なアレの発祥地
(ライター:林 綾子)
Photo by: Peter Siroki via Flickr cc
オーストリアの旅行記
*Mayu「おひとりさま優雅旅-ohAustria&Germany&Finland-」
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*Yuna Saito「音楽の都ウィーン☆澄んだ響きと洗練された芸術に心洗われる一泊二日の旅」