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なぜ岩山の奥に隠された慰霊碑には無数の顔が刻まれたのか

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Photo credit: Sougaku Ho「スポメニック[Spomenik]をぶっつけ本番で巡る旅 その4 ティヤンティシュテ

こんにちは!TRiPORTライターのSougakuです。
この写真はボスニアヘルツェゴビナにあるモニュメントです。コンクリートで作られた複雑な形が翼のようで、かなり特徴的ですよね。実はこの写真を拡大すると、人の顔がたくさん見えてくるのです。少し怖いかもしれませんが、非常に興味深いものとなっています。今回はモニュメントについてとその行き方を紹介したいと思います。

情報収集に苦戦

このモニュメントに関する情報は非常に少なく、行き方を探るだけでも大変苦労しました。まず、このモニュメントの所在地がティエンティシュテ(Tjentište)という名前だということはわかっているので、グーグルマップで周辺を確認。時間はかかりましたが、グーグルの航空写真やストリートビューを使ってようやく正確な場所を確認することができました。航空写真やストリートビューは、これから行く場所の雰囲気をつかむことができるので、旅先に不安を感じるときに活用してみてください。

言葉の壁を乗り越えて

Photo credit: Sougaku Ho「スポメニック[Spomenik]をぶっつけ本番で巡る旅 その4 ティヤンティシュテ

出発地はボスニアヘルツェゴビナの首都サラエボ。そこからフォチャ(Foča)という町へ。実際に訪れると、戦争の傷跡はサラエボだけではなく、地方のフォチャにもまだ多く残っていました。問題はここからです。ティエンティシュテ行きのバス停は非常にわかりにくく、誰かに聞かなければ見つけることは困難。しかし、町の人はもちろん、案内所の人ですら英語が通じません。ティヤンティシュテという地名さえも伝わらない場合もあるので注意してください。私は受付の人がグーグル翻訳のサイトを使ってくれたので、何とか意思疎通を図ることができました。そしてバス停に行き、次のバスが来るまで3時間待つことに。やっとバスに乗り、地元の人にギュウギュウに囲まれながら山道を2時間…。日が暮れ始めた頃にようやく到着することができました。

声なき無数の顔

Photo credit: Sougaku Ho「スポメニック[Spomenik]をぶっつけ本番で巡る旅 その4 ティヤンティシュテ

モニュメントは見上げるほどの大きさで、非常に迫力がありました。現在では廃墟に囲まれ、人影のない静かな場所になっています。ここを含めた南東部は第二次世界大戦のとき、ドイツを中心とした枢軸国からの侵攻にあいました。ユーゴスラビアの人民解放戦線の軍人たちは、7000名を超える死者を出ながらも必死に抵抗し、敵の包囲を突破することに成功したそうです。しかしその勇敢な歴史とは裏腹に、表情なき無数の顔からは「戦争の惨さ」を感じます。

さいごに

Photo credit: Sougaku Ho「スポメニック[Spomenik]をぶっつけ本番で巡る旅 その4 ティヤンティシュテ

日が暮れる中で廃墟と岩山に囲まれていると、強い孤独を感じますが、その反面でより強く平和への祈りがそのモニュメントから伝わってきます。時間を忘れてしまうような空間ですが、帰りのバスの時刻は忘れないように。私は最後のバスを逃してしまい、近所のレストランを手伝う代わりにフォチャまで乗せてもらうという旅の締めくくりになりました。

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(ライター:Sougaku)
Photo by: Sougaku Ho「http://www.compathy.net/tripnotes/12866“>スポメニック[Spomenik]をぶっつけ本番で巡る旅 その4 ティヤンティシュテ」

ボスニアヘルツェゴビナの旅行記

ボスニア・ヘルツェゴビナ 激戦の爪痕残るサラエヴォ
*Sougaku Ho「スポメニック[Spomenik]をぶっつけ本番で巡る旅 その4 ティヤンティシュテ

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