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美女と混浴…?話題集める佐賀県CMの宣伝効果

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お金をかけない広告手段として、ネット動画への注目が集まる

佐賀県観光連盟が制作した観光アプリのCM動画が、「YouTube」を代表とした動画サイトなどで注目を集めています。動画は2015年1月に公開され、130万回の再生数を突破しました。こうした動画の配信自体は10年前から行われていましたが、ここ最近、こうしたネット動画が急速に話題に上るようになったのは、スマホの普及が要因です。通信キャリアの競争でどこでもインターネットが使い放題、空いた時間を過ごすのにちょうど良いわけです。

そのため、お金をかけない広告手段として、ネット動画を利用するトレンドが生まれました。テレビCMは千万円単位でお金がかかるといわれていますが、その点、ネット動画であれば無料で配信できます。そこに予算の限られている地方自治体が目を付け、ネット動画で地方の広告を開始しました。

ネット動画は能動的なメディア

配信にお金がかからないとなれば、制作費にその分を当てられます。しかし、実はそれだけではなく、現場ではもっと良いことがあります。お金がかからないことによって、関係者が少なくなるのです。本来、スポンサーなどは「カネは出すけどクチは出さない」が理想ですが、現実はそう上手くいきません。しかし、動くお金が少なければ、そうした人の耳には入りにくくなります。ましてや、ネット動画などは口を出したい人たちには門外漢でしょう。結果として、現場では制作の自由度が上がります。

一方、ネット動画では話題性が重要になります。テレビは受動的メディアです。テレビさえ付けていれば、視聴者が勝手に任意の番組を視聴してくれます。視聴者に知ってもらうために、大金をかけてもCMを流すのです。逆に、ネット動画は能動的なメディアです。存在自体を知らなければ、せっかくの動画も無駄になります。

そのため、視聴した人が口コミを起こすような工夫を施した動画が望まれます。冒頭で紹介した佐賀県観光連盟の動画は、その仕掛けによりLINEやTwitter、FacebookなどのSNSで口コミが広がりました。動画を観た人のコメントを見ると「まんまと、ダマされた!」「ははー、そういうオチだったか!」というニュアンスが大半を占めます。コメントを見れば、何に騙されたのだろうと動画を観たくなります。

外国人向けのPRとしても大成功

話題のネット動画なら、テレビ局も黙っていません。3月31日にはワイドショーで100万回再生されたネット動画として取り上げられました。4月3日時点には、130万回以上の再生を記録しています。たった、3日間で30万回ですから、テレビの影響力はバカにできません。佐賀県観光連盟は、お金をかけずに全国CMに成功したのです。

佐賀県観光連盟としては、日本人のみならず外国人にも観光アプリを広告するためにネット動画を制作しました。ネット動画は言葉の壁を越えられるため、外国人向けにPRするならピッタリです。ホームページ自体も各国語対応になっているため、他の母国語の人にも紹介しやすいわけです。

YouTubeのコメントを見ても、多国言語で書き込みされています。外国人向けのPRとしても大成功の動画、もし、観ていないようであれば、ご自身の目で確かめて下さい。

■佐賀県温泉「いっしょに入ろ?」篇”SAGA BEAUTY ONSEN MOVIE”

(木村 尚義/経営コンサルタント)

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