食文化という観点から、その国の歴史を紐解いてみませんか?

Photo credit: Haruna Nss「多民族国家 オーストラリア ブリスベンを食べつくす‼」
2013年に和食が無形文化遺産になりました。日本の食文化が素晴らしいということが正式に世界で認められたのです。しばらく日本を離れてみると、そのおいしさが改めて実感できると思います。海外旅行中に日本食が恋しくなったり、帰国後に食べたみそ汁がいつもよりもおいしく感じたなんていう経験がある人も少なくないのでは?
しかし、世界の料理も和食に負けないくらいおいしい。それもまた、事実です。
オーストラリアの食文化
もしかしたら多くの人は「オーストラリアの料理っておいしいの?」という疑問を持っているかもしれません。僕自身、オーストラリアに行くまでそのように思っており、「大きい肉しかないだろう」とまで思っていました。
しかし、いざ現地へ行ってみると、そのイメージは簡単に崩れていったのです。オーストラリアは多民族国家であり、移民国家でもあるので様々な食文化が根付いているということを実感しました。オーストラリアという一つの国の中で、多くの国の料理が食べられるのは、大きな魅力だと言えるでしょう。ではここから、オーストラリアで味わった世界の料理を紹介していきましょう。
ギリシャ料理

Photo credit: Sayaka Kikura「【ギリシャ】ギリシャ満喫2週間の女子旅♡まとめ」
あまり日本では親しみのないギリシャ料理。ギリシャの歴史は長く、食文化も日本と同様に奥が深いものとなっています。スパイスの種類が豊富で、その使い方も独特。そのため、日本ではなかなか味わえないような風味などを感じることができます。また、写真の左側に写っているグラタンに似た「ムサカ」という伝統料理はとてもおいしいので、機会があればぜひ食べてもらいたい一品。ギリシャ料理を含む地中海料理も2010年に無形文化遺産へ登録されています。
ポルトガル料理
Photo credit: Keita Yasumoto「サンティアゴデコンポステーラヘの道」
僕はオーストラリアで、ポルトガルの人が多い地域に暮らしていたため、近所にはポルトガル料理のお店がたくさんありました。ポルトガル料理も日本ではあまり見かけないと思います。特徴としては、シナモンやコリアンダーなどが広く使われ、多種多様な食材が使用されるということ。その中で、僕が最も感動したのは「チキン」のおいしさです。香料の使い方などが日本とは違い、馴染みのあるチキンでも今までにない味に出会えました。
食文化と歴史
食文化にはその国々の生活や歴史が大きく影響しているので、食事という観点からその国の歴史を紐解いてみるのも面白いと思います。例えば、ポルトガルは昔、ブラジルを植民地として持っていました。そのため、ブラジル料理にはポルトガルの影響が出ています。
文化というのは「根付く」という表現がされます。根をはるにはそれなりの時間を要するものです。その「深いところにある根」を掘ってみることによって、世界への理解がまた少し深まるのだと思います。そしてまた新たな旅に出たとき、感じとれるモノも増えていくのではないでしょうか。
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(ライター:石渡航平)
Photo by: Haruna Nss「多民族国家 オーストラリア ブリスベンを食べつくす‼」
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