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「人間の平均寿命は200歳になる」孫正義が語った300年後のテクノロジー予想

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ソフトバンクの孫正義社長が、SoftBank World 2013で「世界へ挑む」と題して語った講演。そこで語られた「300年後の未来像」が、あまりにも壮大で、具体的でもあると話題になりました。

人間の脳を遥かに超える機能を持つ「脳型コンピューター」の登場や、平均寿命が200歳になる世界。まるでSFの世界ですが、当時話されていた具体的な事例が、実際に私たちの目の前に現れつつあります。様々な理論と、テクノロジーの進化の推移を元にして語られた「人類の未来」。もう一度彼の話をふりかえって見ましょう。

01.2018年、チップの性能が人間の脳を上回る
02.300年後、ロボットの創造力は人間を超える
03.平均寿命が200歳になる世界
04.30年後、通信速度が300万倍になると・・・

孫正義が語った
「300年後の未来像」

※2013年に行われたスピーチより一部抜粋。

私はちょうど3年前に「新30年ビジョン」というものを作りました。1回目に作ったのは、創業のとき。私が最初に行った朝礼、みかん箱に乗って朝礼をしましたが、社員は私以外に2人だけでした。

朝礼で30分ほどビジョンをしゃべったところ、2人とも目を見開いていました。「とんでもない会社にはいったぞ」と、2週間で2人とも辞めてしまいました。

長いビジョンを話すと社員がやめてしまうとトラウマになり、それからは胸に秘めて封印してきました。今、総業から30年経ったので、もう1度社員に問うてみようと思いました。

■30年後はどうなる?

最初は「これから30年先はどうなるんだろう?」と思いました。迷いがあるときは、もっと遠くを見ることで明らかに大きな流れがクリアになってきます。

はるかに先の300年後の人類の姿、社会、テクノロジーの進化を徹底して考えてみました。約1年かけて国内外の叡智を集めました。かいつまんで一部を申し上げます。

01.
2018年、チップの性能が
人間の脳機能を上回る

ワンチップのコンピューターはトランジスタでできています。トランジスタがくっついたり離れたりして、電気が流れる。脳細胞もニューロンがくっついたか、離れたかによって、記憶をしたり、考えたりします。つまり2進法です。

脳細胞とコンピューターチップはまったく同じ理論で構成されています。そして、脳細胞の数は約30億個あり、2進法で考えるとその組み合わせは300億とおりになるわけです。

私は20年前に、これをワンチップに入ってるトランジスタの数にたとえたらどうなるだろうと考えました。その数が超えるのは何年だろうと計算したら、答えは2018年でした。

■ムーアの法則は機能していた

5年前にもう一度計算したときも、やはり2018年でした。ムーアの法則はあきらかに機能し続けているんです。2018年から2〜3年前後するかどうかは誤差にすぎません。なぜなら、人間の細胞は4000年前から変わっていませんから。

今から2000年後も脳細胞の数は変わりませんが、ワンチップのコンピューターのトランジスタの数は2018年を境に脳を超えます。さらに30年経つとどうなるか。2018年から30年後、あるいは300年後。

02.
ロボットの洞察力、創造力が
人間を超える

トランジスタの数は300年後には1垓の3乗倍の数になります。1垓は1兆×1億個。これがワンチップに入るようになります。

これまで人間は脳細胞の働きが地球上の生命体の中で一番大きな数を保持していましたが、それをはるかに上回る機能をワンチップコンピューターが持つことになるんです。

人間が悩んだり、想像したり、クリエーションするのは人間の特権だと思っていましたが、コンピューターが自己学習するようになります。自らプログラミングし、本当にサイエンス・フィクションの世界になっていきます。

■ロボットとの共存は可能であり、必須。

脳型コンピューターは必ず生まれるでしょう。しかも、人間よりもはるかに鋭く洞察し、発明します。

この脳型コンピューターを搭載したロボットは、人間をはるかに上回る能力を持ってます、彼らと共存しない未来はありません。

私は、きっと優れたロボットは人間と幸せに共存できると信じています。

人間がこれまで不可能と諦めてきたような災害の救助、介護、医療、教育を、知的ロボットが援助してくれると思っています。

■テレパシーも可能に

また、通信事業を行なっているソフトバンクからすると、優れたコンピューターが無線でつながって、チップをおでこにペタっとはるだけでチップ同士を介して、人体間通信で自分の脳と相手の脳で交信できる。まさにテレパシーができるようになる。

まだ携帯が出まわってない30年前。スマホのように普段から持ち歩ける機器を考えました。近々、腕にはめるような時計型も続々と出てきます。あるいはメガネのなかに搭載され会話できる時代がくるんです。

03.
平均寿命が200歳になる時代

医療が大きく進み、平均寿命が200歳になる時代がやってきます。300年前の人類の平均寿命は35歳。戦争や病気で早く亡くなっていた。300年後には70〜80歳は、まだ若いと言われるようになるでしょう。

想像すると、ほとんどがサイエンスフィクションに近いもので、宗教、哲学論争になるテーマでもあります。

しかし、300年後を想像した後、もう1度「30年後」を考えてみると、ほとんど退屈するくらい当たり前の世界であることに気づくんです。
300年後に、脳型コンピューターを搭載した知的ロボットの存在を考えると異論がありそうですが、30年後は当たり前すぎて議論にならない。起きて当然の退屈な30年後はどうなるかという話をしましょう。

04.
30年後
通信速度が300万倍になる

まず「情報のビッグバン」が起こります。たとえば、30年後のiPhoneは、いまと同じ値段で、CPUの能力が約100万倍に。iPhoneがそのときに残っているかわかりませんが、30年後のスマホの記憶容量は現在の100万倍。通信速度は300万倍ほどになります。

100万倍は、人間の脳の10万倍のトランジスタが入っていることと同じです。2018年後にクロスオーバーしますが、30年後のコンピューターは脳細胞をはるかに超えるものになり、通信速度も300万倍に。

すると、ローカルもクラウドも境目のないスピードになり、無限大のネットワークが地球上に増えていく。ライフスタイルが変わることになるでしょう。

■全てがクラウドに保存され、交信可能になる

あらゆるものごとがログに残り、クラウドに保存されます。30年前に特許に出した「同時通訳メガネ」というものがあります。もちろんグーグルグラスよりも前です。今後はクラウドと交信して瞬時に自動翻訳するのが当たり前になるでしょう。

また、教育もはるかに進化します。世界中の子供たちが、世界中の離れたところにいる子どもたちと話し、異なった言葉で自動翻訳しながらつながる。

医療もはるかに高度になり、離島に住んでいようが、砂漠に住んでいようが、世界で最も進んだ医療を瞬時に受けられる。

ワークスタイルも進化し、瞬時にさまざまなものとつながり、生産性が向上する。クラウドは人類最大の資産になるでしょう。

ソフトバンクはクラウドとワークスタイルを率先して変えてきました。iPhoneが出て4〜5年が経ちます。iPhoneが出た直後に全社員にただで配りました。iPadもです。

全員がそれを持って歩いて、クラウドにつなぐことを実践してきました。利益の伸びが大きいのは偶然ではありません。同じ法人営業でも訪問件数が2.5倍になりました。これはクラウド、iPhoneなどを活用しないとできなかったことです。

我々はいつでもどこでもさまざまな仕事ができます。メールはGmailでクラウド化。さまざまな報告はクラウドで。どこにいても生産性が上がります。

我々だけでなく、取引先の企業とも活用事例を一緒に作ってきました。JRではiPad miniが7,000台。いつでもどこでもマニュアルが読めます。

製薬会社は動画を活用して医師へ情報提供している。ミサワホームではiPadで工程管理をしている。三和シャッター工業もiPadを1,400台を導入し、動画を活用して、シャッターの開閉の速さを実感できるようにしました。
なぜ、アートネイチャーを私が宣伝するんだ?と思うかもしれませんが、頭皮のチェックにも役立ててもらっています。

ソフトバンクは社内では紙禁止、プリントアウト禁止にしました。契約書、役所に提出する書類以外はペーパーレースになっている。商談も動画でプレゼンする。社内にビデオを作る部隊までできた。プレゼンの仕方まで変わってきた。Google Appsを使って世界のどこでもやりとりをしている。

世界へ挑む挑戦することで、初めて見える景色があります。挑戦する前は見えなかった景色です。これから挑戦しよう、あるいはどんどんデジタル化をやっている企業さまもさらなる情報革命に向かって一緒に挑戦していってほしいと思います。世界のワークスタイルを変革したいと思っています。

何のために行うのか? 人々に幸せを提供するために行なっていることでございます。

私のスピーチは以上です。

Reference:ソフトバンクNaverまとめ

 

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