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レーシングドライバーとサーキットを爆走できる 『LEXUS AMAZING EXPERIENCE』

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2015年3月、2日間にわたり富士スピードウェイにて開催された『レクサス アメイジング エクスペリエンス』に参加してきましたので、そのレポートをお届けします。『レクサス アメイジング エクスペリエンス』とは、レクサスが誇るラグジュアリースポーツカーでクルマを“愉しむ”大人の遊び体験イベント。最新モデルの『RC-F』や、既に生産を終了した限定車『LFA』で富士スピードウェイでスポーツ走行することができる超豪華仕様です。インストラクターの中には、なんと、F1やラリーやGTなどで幅広く活動されている“ヘイキ・コバライネン選手”と代表的GTドライバーの“伊藤大輔選手”もいらっしゃいました。本記事にはお二人のインタビューもありますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

応募倍率は30倍! 参加者はみんなクルマが大好き

全国のクルマ好きの中から選ばれた25名が、富士スピードウェイに集結しました。応募総数はなんと600通以上、実に30倍の倍率の中、運良く選ばれた25名です。カジュアルなファッションの方もいれば、レーシングスーツに身を包んだ方もいましたが、全員に共通していることは“クルマが好き”ということ。至る所でクルマ談義が繰り広げられていました。

少なくなったと言われている“クルマ好き”ですが、筆者はそれを流行の浮き沈み程度に感じます。成人男性であれば、わりと自動車にまつわるエピソードを持っているものです。しかしながら、ディープでコアなクルマ話をできる機会というのは普段なかなかありません。「このクルマは随分アンダーが強いねぇ」とか「このコーナーはアクセルをここまで我慢すると曲がれるよ」とか、こんな会話は日常的に滅多にできません。『レクサス アメイジング エクスペリエンス』では、同じコース、同じクルマ、同じシチュエーションを共有することで、まるで青春時代のように爽やかで熱い時間をすごすことができるのです。

ガチ加減が丁度よいアクティビティ

参加者たちは3グループに分けられました。具体的に説明されたわけではありませんが、どうやら、経験者グループや初心者グループなど、応募時に申告した経験に応じたグループ分けがなされているようでした。結論から先に言うと、筆者が配属されたグループはどうやら“ガチ”なグループだったようで、静かな熱気をひしひしと感じる場面が多々ありました。

まずは1日目のアクティビティを紹介したいと思います。アクセルONでクルマをパワースライドさせ、アクセルコントロールでドリフト状態を維持する“ダイナミックコントロール”、ダンボールでできた先の見えないコースでタイムを競う“ブラインドジムカーナ”、ミニコースでコース上の正しいラインをトレースできるか競う“アメイジングスイッチ”、総仕上げにミニコースを全力疾走する“6センスドライビング”といったアクティビティが用意されていましたが、これらすべてが、それなりの運転技術を要求することが特徴です。

正確には“これらのアクティビティを通じて運転技術を学ぶ”といった流れなのですが、筆者のいる“ガチ”グループは経験者が多いのか、参加者それぞれが見えない火花を散らし合っているのを肌で感じました。かく言う筆者もまた、タイム種目となれば闘争心に火が付いちゃうタイプなので、つい熱くなってしまいました。

このイベントの特徴とも言えるのですが、自分が走るときは熱く、人の走りを見ているときは皆と楽しく、退屈に感じるアクティビティが一つもないことが何よりも印象的でした。あえて言えば、「もっと走りたい!」という一言に尽きます。

全開走行に汗を流した後にもアクティビティは控えています。最後はクルマではなく屋内で行われる“レクサスカレッジ”。実は、“6センスドライビング”でコースを走っているときに、“ロガー”と呼ばれる装置で、自分の走りをコンピュータが解析し記録しています。そして走行を終えた後で、コバライネン選手と伊藤選手が、参加者ひとりひとりの走りを丁寧に分析し、良い点悪い点を具体的にアドバイスしてくれるのです。世界的なレーシングドライバーから直接指導を受けるという、とてもぜいたくな機会で1日目は締めくくられました。

いよいよ本番!舞台はメインコースへ

2日目は、この『レクサス アメイジング エクスペリエンス』というイベントを締めくくるという意味においてもちろん“集大成”なのですが、筆者の個人的な感想を述べるなら、“クルマ好きの集大成”でもありました。どういうことかというと、レクサスの最新スポーツモデル『RC-F』で、富士スピードウェイのメインコースを走ることができるというだけでもスゴいのに、世界に500台しか存在しない、あの『LFA』で走ることが出来たのです。野暮な話ですが、販売価格は3750万円でした。

この日用意された『LFA』は全部で3台、うち1台は、500台のうち50台しか生産されていない“ニュルブルクリンクパッケージ”という豪華さ。見るだけで格好良く、聴くだけで興奮する、あの『LFA』で国際サーキットを(ある程度)好きに走れる、おそらく一生に一度の機会に、参加者は朝からソワソワと落ち着かない様子でした。

初めて『LFA』のアクセルを踏み込んだとき、衝撃的な加速感が筆者を襲いました。クルマ好きの端くれとして、ある程度のレーシーな感覚には慣れていたつもりだったのですが、初めて乗るスーパーカーの加速感には驚きを隠せませんでした。

少し専門的な話になりますが、「ブレーキを踏むのが怖い」と思ったのも、このときが初めてでした。実際の運転をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、ブレーキング時のクルマはフロントに荷重が集まりリアにかかる荷重は軽くなります。これを“荷重移動”と言いますが、一般的なクルマの場合、サスペンションやブレーキの“遊び”が荷重移動の感覚を和らげ、より運転しやすい感覚をドライバーに伝えます。

しかしこの『LFA』、ブレーキのタッチがとにかくピーキーで、ブレーキに乗せた足に力を加えた瞬間から、カチッとスイッチを入れたように減速し始めるのです。筆者が怖さを感じた点はここにあり、ブレーキング時の荷重移動の“遊び”が少ないため、リアの荷重が一瞬にして抜けてしまうかのように錯覚してしまっていたのです。

『LFA』で夢のような時間をすごした後は、インストラクターが運転するクルマの助手席に座りプロの本気走りを体験するという、目の覚めるようなアクティビティで締めくくりです。

中には運良くコバライネン選手や伊藤選手の助手席に座ることができ、他の参加者が嫉妬するような経験をされた方もいました。もちろん他のインストラクターも「さすがはプロ」といった超人的な走りを見せてくださりました。これまた専門的な表現になってしまうのですが、コーナリング中にアクセルやブレーキで車体をクリクリとコントロールする、あの「どこからでも曲げてやるぜ」といった走りはどうやったら身につくのでしょうか。ハッキリ言ってしまうなら、人間ばなれした走りを最高の特等席で体験することができました。

一通りのプログラムを終えた感想ですが、何と言っても「レクサスは偉い」ということに集約されるのかもしれません。筆者がこのような言い方をしてしまうのは、なんともおこがましい話ではあるのですが、レクサスが国産メーカーとして、国内で、「このような自動車イベントを開催していること」や「『LFA』というクルマの楽しさを体現する自動車を作り上げたこと」などを考えると、やはり賞賛されて然るべきだと思うのです。

筆者は、どうしても経験者的な目線でクルマを語ってしまうのですが、この『レクサス アメイジング エクスペリエンス』にはカジュアルな参加者がいたことも印象的でした。人数は少なかったものの女性参加者もおり、コバライネン選手に直接指導を受けながら運転をしている姿はとても心に残っています。残念ながら、次回の開催日は未定とのことですが、また機会があればぜひ参加してみたいと思います。

コバライネン選手&伊藤選手インタビュー

特別に、コバライネン選手と伊藤選手にインタビューを行うことができましたので、ご紹介します。

――率直なご感想をお願いします
伊藤選手:普通のサーキットを使う走行会というような枠を飛び越えたというか、お客さんが楽しまれている姿を見られて良かったと思うし、インストラクターとしてやっている僕たちも、ゲーム感覚でサーキットへのキッカケをつくっていることですごく楽しめました。

コバライネン選手:技術的な向上が見られてとても良かったと思います。コースを走っていたときも、みなさん少しずつタイムを縮めていたので、私の出していたアドバイスを吸収されているのだなと思いました。知識をみなさんに渡すことができたので、良かったと思います。

――素人さんにレクチャーをする際に、気を付けていることや意識していることはありますか?
伊藤選手:楽しんでもらえないと意味がないので、楽しんでもらえるような言葉遣いや雰囲気作り、これはお客さんのためだけではなくて、自分たちもイベントに参加している以上、お客さんと一緒に楽しみたいという思いがあります。だから、待ち時間でも参加者の皆さんとお話しする機会をつくらせてもらったりすると、その人の趣味や愛車を知ることができて、それをキッカケにレクチャーの際にも「この人にはこういう言い回しをしたら分かりやすい」みたいなことが分かるので、お客さんとの話し方はかなり工夫しています。

コバライネン選手:まず、その人の身振り手振りなど、その人を見極めて、その人に合ったレベルのアドバイスを出して行けたらとても良いのではないかと思います。なかにはテクニカルなことを言ったら飲み込んでくれる方もいますし、一杯教えたらすべて飲み込んでくれる人もいますが、そうでない方もいます。そういった方には、より簡単な言葉な言葉で、1つしか教えられなくても、何か1つだけでも経験を持って帰ってもらえるようにしています。

LEXUS AMAZING EXPERIENCE 特設サイト
http://lexus.jp/brand/amazing_experience/

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記者:

車担当。 q@magarin.net

TwitterID: magarin_14

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