書を持ってレイヴへ行こう――ガイドブック『世界のレイヴの歩き方』刊行

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書を持ってレイヴへ行こう――ガイドブック『世界のレイヴの歩き方』刊行

ここ日本でも春先から秋まで、音楽の楽しみ方として野外フェスももはや一般化、いまや音楽の楽しみ方を超えたレジャーと言えるだろう。

ロック中心の野外フェスが日本では主流だが、海外では、UKのセカンド・サマー・オブ・ラヴやインドのゴア・トランス(+旧来からのヒッピー・カルチャー)に端を発する野外ダンス・パーティー=レイヴも巨大なものがいくつもある。こうした世界のレイヴ事情、さらには行き方やポイントなどを記したガイドブックが『世界のレイヴの歩き方 準備、行き方、楽しみ方まで あたらしい自分に出会う旅』だ。

現在欧米では、EDMの主戦場ともなっているレイヴ。その存在はダンス・アクトも出演する大型のロック・フェスとその境界は薄れてきている。しかしながら、出演者はDJが中心、さらに非現実的な演出やデコレーションなど、ライヴとそれを巨大な会場に広める巨大PAを中心にしたロック・フェスとは違った感覚を持った野外イベントは数多くある。

そのフリークアウトっぷりで有名になったアメリカは西海岸のバーニングマンやEDMの祭典となったUSのウルトラやドイツのトゥモローランドなどの有名どころから、アジアのレイヴ、さらには国内のザ・ラビリンスやルーラルといったDIYなパーティ、さらにはタイコクラブ(若干色が違う気もするが)まで、さまざまな”レイヴ”を取り上げている。ヨーロッパ、南北アメリカ、日本を含むアジア地区で計30近いレイヴを取り上げている。紹介するすべてのレイヴは臨場感のある写真入りで、それぞれの得意とするジャンルや傾向、また開催時期の現地の気温や天候などの注意ポイントなどがしっかりと紹介されている。

特に海外のレイヴに関していえば、この表紙のように極彩色のデコやすさまじい規模の会場など、写真とともに圧巻の非現実的な風景を紹介している。趣向的には、やはりその本場とも言えるサイケデリック・トランス系のパーティが多いが、その手のレイヴをまとめたメディアはあまりないので、これはこれで貴重ではないだろうか。

UKの元祖レイヴ・カルチャーやヒッピー・カルチャーなど、もともとDIYなカルチャーをひとつ基盤にしているだけに、ロック・フェスにはない過酷さがあったりするのだが、そうしたところもしっかりとカヴァーし、お役立ち持ち物なども紹介し、”ガイドブック”としての気の使い方もしっかり。

さぁ、ダンス・カルチャーのなれの果てにに広がるおとぎの国。本書を持って、2015年の覗いてみるのはいかがだろうか?
(河村)

・DU BOOKSの紹介ページ
http://diskunion.net/dubooks/ct/detail/DUBK102

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