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「彼はシンガポールそのもの」 リー・クアンユー氏が築き上げたモノ

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Erika Anne Nagaoke「【シンガポール】豪華マリーナベイサンズ2泊★絶景《天空のプール》!!」

Photo credit: Erika Anne Nagaoke「【シンガポール】豪華マリーナベイサンズ2泊★絶景《天空のプール》!!

TRiPORTライターのErikaです。
シンガポールの政治家であり初代首相のリー・クアンユー氏(91歳)が2015年3月23日水曜日午後3時18分(日本時間同日午後4時18分)、Singapore General Hospital(シンガポール総合病院)にてお亡くなりになりました。彼の死に対して、世界中の人々が哀悼の意を表しています。

シンガポールの父

1819年にシンガポールはイギリスの植民地となりました。イギリス植民地時代に生まれたリー・クアンユー氏。その後、第二次世界大戦では1942年から1945年の3年間、日本の統治下にありました。彼は日本軍に殺されそうになりながらも運よく華僑虐殺から逃れ、生き延びました。そのときから日本語の勉強を始め、父の友人のもとでSTIKFAS(スティックファス)という、タピオカを利用した接着剤を売って生計を立てていました。

終戦後はイギリスのケンブリッジ大学で法律を学び、卒業後はシンガポールで弁護士に。その後、人民行動党(PAP)を結成して書記長に就任。そしてイギリスに対してシンガポールの独立を要求しました。1959年立法議会選挙51議席中43議席を獲得し、見事勝利。イギリス連邦内自治国の初代首相になりました。シンガポールは1963年にマレーシアの一部となりましたが、マレー系人種とシンガポール(華人)との対立が深く、1965年8月にはマレーシアから分離独立。独立国家としてのシンガポールが誕生したのです。

しかしその後、中国、マレーシア、インドからの移民が集った社会の中で、天然資源や水源不足、国防能力不足など、様々な問題に直面します。そのような何もない「ゼロ」に近い状態から、リー・クアンユー氏が様々なアイディアや方法で、今のシンガポールを創り上げていったのです。
Akinori Okada「多民族国家・Singapore」

Photo credit: Akinori Okada「多民族国家・Singapore

当時のシンガポールは小さな国であり、周辺国を動かすような力はありませんでした。「シンガポールが生き残るためにはどうすればいいのか」を考えていたリー・クアンユー氏は、周辺国との関係を大切にしていました。独立国家としての国際的な認知を広めるために、東南アジア諸国連合(ASEAN)の活動にも積極的な姿勢を見せ、周辺国との信頼を築き上げることに成功。彼は国内の教育、住居、失業など様々な問題の解決にも取り組みました。実際に1965年には14%だった失業率を1975年には半分以下の6.5%まで引き下げることに成功したのです。

現在のシンガポールは近代国家として繁栄を続けています。リー・クアンユー氏は「He was not just a man, he is Singapore. (彼はただの男ではない、シンガポールそのものだ)」と言われることもあるほど偉大な人物なのです。シンガポール建国の父を失った今、国民たちは深い悲しみに包まれています。彼が残したもの、彼が築いたシンガポールは多くの人に愛され、シンガポール国民一人一人が誇りを持っていることでしょう。
Photo credit:TODAY

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国民全員が持つお守り

皆さんは風水を信じますか? シンガポールには「1ドルコイン」にまつわる興味深いお話があります。シンガポールの1ドルコインのデザインにはある秘密が隠されているそうです。MRT(地下鉄)の建設の際、風水師がリー・クアンユー氏にこのようなアドバイスをしたそうです。
「このまま事業を進めると、風水的にとても良くない。シンガポールにとって非常にマイナスになる可能性がある。中国のBa Gua(八卦)という御守りを国民に持たせてはどうか」
しかし、シンガポールは他宗教のため、民族や宗教学が異なる中で同じ御守りを持たせることは不可能に近いのです。そこで思いついたのが、1ドルコイン。風水に良いとされるデザインに変えることで、国民一人一人に御守りを持たせることができたのです。これはリー・クアンユー氏が遺してくれた大切なものの一つ。偉大なシンガポール建国の父のことをシンガポール国民はもちろん、世界中が忘れることはないでしょう。
Erika Anne Nagaoke「【シンガポール】現地人お勧め《チャイナタウン》パワースポット寺&スイーツ巡り」

Photo credit: Erika Anne Nagaoke「【シンガポール】現地人お勧め《チャイナタウン》パワースポット寺&スイーツ巡り

(ライター:Erika「LilyErikaシンガポール&日本ハーフのオーストラリアライフ!
Photo by: Erika Anne Nagaoke「【シンガポール】豪華マリーナベイサンズ2泊★絶景《天空のプール》!!

シンガポールの旅行記

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