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世界中で1000万人がプレイ! 大注目の位置ゲー「Ingress」って何だ?

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古くはエジプト王朝時代から行われていたとされる陣取り合戦。もちろん、ここ日本でも、かつては数々の武将が天下統一を目指してしのぎを削っていた時代があった。こうした歴史から読み解くに、人間の遺伝子には領地を取り合うことに快楽を覚える何かしらのコードがあらかじめ組み込まれているのかもしれない。


©Niantic Labs at Google

時は流れ現代、この陣取り合戦がバーチャルの世界で繰り広げられている。Google社内スタートアップのNiantic Labsが開発・運営するオンライン陣取りゲーム「Ingress」だ。

2013年12月の正式リリース以降、じわじわとプレイ人口を増やし、現時点でダウンロード数は全世界で1,000万を超えているといわれている。

バーチャル世界で繰り広げられる緑と青の熾烈なチーム戦


©Niantic Labs at Google

物語の舞台は、「エキゾチック・マター(XM)」と呼ばれる新物質が発見された世界。プレイヤーは、XMを利用して人類を新たなステージへ導こうとするエンライテンド(緑)と、XMの未知のエネルギーから人類を守ろうとするレジスタンス(青)のふたつの勢力のどちらかに所属し、エージェントとして「ポータル」と呼ばれるスポットを奪い合いながら自陣営の勢力拡大を目指す。

「このゲームの最も大きな特徴といえるのが、実際のGoogleマップのデータ、及び自分の位置情報と連動していること。つまり、現実世界がゲームのフィールドとなるという点にあります」

そう話すのは、Niantic Labs のアジア統括マーケティングマネージャー須賀氏。

自陣を広げるためには、各地に点在するポータルまで実際に向かわなければならない。そこでプレイヤーの中には、観光などで各地を訪れたり、散歩やランニングしたりする際に、一緒にIngressを楽しむ人も増えている。

人気上昇とともにバーチャルが現実をハックするように


©Niantic Labs at Google

最近では、こうしたゲームの特性を生かしてIngressを観光振興に活用する自治体や、ポータルを提供する企業も現れている。

例えば、岩手県では2014年9月に「岩手県庁Ingress活用研究会」を発足。Ingressを取り入れたイベント・キャンペーンを定期的に開催している。また2014年11月には、全国のローソン店舗がポータルとして登録されたことでプレイヤーの間で話題に。海外では、すでにいくつかの企業のポータルが誕生しているので、日本でもこの流れは加速していくものと考えられる。

Google主催の大規模イベントも続々開催!

また昨年12月には、過去最大規模のイベント「Darsana Tokyo」が開催され、ソロ参加・チーム参加合わせて約5,000人が会場となった日比谷・麻布・恵比寿に集結した。

こうした位置情報を活用したゲームの未来について、須賀氏は次のように話す。

「Niantic Labsの創業者であるジョン・ハンケは、自分の子供が家に閉じこもってゲームをしているのを見て、人を外に連れ出すゲームを提供したいと感じIngressを開発しています。その結果、多くの人がIngressを通じて、外で体を動かしながらゲームをプレイしてくださっているのは大変嬉しいことだと思っています。Niantic Labsでは、将来的にIngressを開発者向けに公開し、これまでに培ったデータを活用して他企業でも地図上の現実世界を舞台にしたゲームをつくれるようにすることも視野に入れています。Ingressのようなゲームが増えることで、さらに多くの人が外に出て、世界を楽しむことができるようになれば、と考えています」

まったく知らない誰か、しかも普通に生活している人のなかにIngressをしている人がいるというのは、実はかなりエキサイティングである。とくに都心部のポータル付近に近づくときは、もしかしたらどこかに敵のエージェントがいるかも、とふいに意識を周囲へ向けたりすることもある。こうした現実世界のなかでゲームの世界を意識するというのもIngressならではの魅力だ。

Ingressはこの先、ゲームをどのような方向へと進化させていくのだろうか。その可能性に期待したい。

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