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プロ野球引退「セカンドキャリア支援」その後 元横浜DeNA小林太志さん「スムーズに決まって良かった」

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プロ野球界には、そろそろシーズン開幕の足音も聞こえてくる。現役選手たちが腕をぶしている中で、昨シーズンに戦力外通告などで引退を余儀なくされた選手たちの中には、新たな「セカンドキャリア」のスタートを切る人もいる。

ソフトバンクグループのSBヒューマンキャピタルは2014年12月から、引退したプロ野球選手のセカンドキャリアを支援する「イーキャリアNEXTFIELD」を始めている。約4か月がたった今、どのような結果がでているのだろうか。同社取締役の工藤泰正さんと、プロジェクトリーダーの鈴木奨平さんに聞いてみた。
「現役選手もより集中して野球に打ち込める」

「イーキャリアNEXTFIELD」のサポートで、一般企業の内定が決まった元選手の1人が、横浜DeNAベイスターズの投手だった小林太志さんだ。小林さんは2007年のドラフト1位で入団し、プロ生活7年。「コバフト」の愛称で親しまれ、通算で13勝をあげた。

しかし2014年10月に戦力外通告を受けた。立教大学出身で、同期生はすでに社会人としてバリバリ働いている。焦りもあったが「再チャレンジできる環境を」とイーキャリアNEXTFIELDのサポートを受け、3社から内定。3月から大手不動産系の企業で経営企画職の正社員として働くという。小林さんからはこんなコメントが寄せられている。

「引退後のキャリアについて、自分ではどうしていいか分からない状況でしたが、相談や企業の紹介などにご対応いただき、希望条件の仕事に就くことができました。スムーズに決まった点や、今まで知らなかったいろんな仕事、企業を知ることによって、自分の今後のキャリアの可能性を広げられた点が、本当に良かったです。また、このサポートのおかげで、選手は現役中により集中して野球に打ち込めるようになるのではと思いました」

選手会を通じて相談があった約20人の元選手たちは、この数か月間で全員、何らかの進路が決定したという。一般企業に就職する人、相談の末に独立リーグに進む人、地域の野球文化を広げたいと起業を志す人など、進路はさまざまだ。
参画企業数はリリース時から「倍増」

いままでは「自分には野球しかない」と将来を悲観する元選手も少なくなく、再就職のための情報も乏しかった。思い込みやツテで特定の業界や職種しか応募しなければ、その分だけセカンドキャリアの可能性も狭くなる。相談できるような専門の人材エージェントもいなかった。

しかしこのサービスによって、元選手たちからは「色々な可能性を引き出してもらった」「企業のニーズがあることがわかって安心した」といった声が寄せられている。希望に沿った多様なセカンドキャリアの実現可能性が高まったということだ。

「『将来、年収1,000万以上稼げるようになりたい』という人にはそのような仕事を紹介しますし、『もう少し野球に携わっていきたい』と独立リーグの選手やコーチになる人も、相談して自分のキャリアを見つめ直したうえで、納得し決断されています」

イーキャリアNEXTFIELDには現在約250社の企業が、アスリートを採用したいと参画している。その数は、リリース時(2014年12月)から倍増している。
全球団の選手にアンケート実施「社会とつなぐ場を提供してきたい」

高まる企業ニーズに対応するため、2015年1月からはプロ野球引退から5年以内の選手たちも、セカンドキャリア支援が受けられるようになった。企業にとって、元選手のどんなところが魅力的なのか。

「ひとつのことを突き抜けるまでやり通した意志の強さ。失敗を乗り越えてきたストレス耐性。そういったところが魅力だとの声をいただきます。面接などを通して、率直で朴訥な人間性を評価いただくこともありますね」

そうした成果意識の高さは営業職に向いている。中には企画職や広報職といったニーズもあるという。その他、元選手と企業双方のニーズから、多様な職業を紹介できている状況だ。

今後は、現役選手たちへの周知や、選手たちの多様なニーズにより合わせた研修を行っていく予定である。たとえば選手会と合同でキャリアセミナーを行い、社会で活躍している元選手や企業で働く社会人の声を聞けるなどの機会を提供していくそうだ。

「現在、全球団の選手に『セカンドキャリアについて』のアンケートを採っています。それを元に選手のニーズを把握し、できるかぎりアスリートの要望に応じたサポートや、選手と社会をつなぐ場を提供していきたいですね」

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