ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

1年間に一度も使わなかったモノは捨てる、という生き方

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 近年、女性を中心に広がる断捨離や片付けブーム。不必要なものを捨ててシンプルな生活を志すこうしたムーブメントは、もはや一過性のブームではなく、ある種、ひとつのライフスタイルとして定着したのではないでしょうか。

 ヨーロッパ全土でベストセラーになり、その後、2011年に日本でも刊行された本書『シンプルに生きるモノを持たない暮らし』はニューヨークでイメージコンサルタント法を学んだ著者のドミニック・ローホーさんがシンプルなライフスタイルを啓蒙する一冊。フランス生まれフランス育ちで日本在住歴30年の彼女が、日本の文化を尊重しながら、いかにモノを減らすか、シンプルに暮らすかを本書で提案しています。

 ドミニックさんは、人は生きる上で必要不可欠なモノと、満足して生きるためにある程度必要なモノがある、と言います。また、ドミニックさんは本書の中で、ある写真家が、住民一人あたりの所有物の平均数を調査してまわった結果、モンゴル人は300個、日本人は6000個だったエピソードを紹介。その上で、「個人の持ち物は、旅行かばんひとつ、もしくはふたつに収まってしまうものです」(本書より)と語ります。

 日本はモノを大切にする文化があり、モノを捨てるという行為に罪悪感を覚える人が多いかもしれません。しかし、ドミニックさんは本書で「モノを処分したり他人にあげたりすることに罪悪感を抱かない」との基本スタンスを掲げます。

 ちなみに、ドミニックさんの場合、捨てるか残すかの判断は、一年の間に一度でも使ったかどうかで判断するそう。つまり、一年間一度も使わなかったモノは全て捨てる対象。本書ではその他にも、洗面所に香水や化粧品サンプルのコレクションを置かない、空き箱、袋、空き瓶などを溜め込まない等、シンプルライフを送る上での”捨て”に対する様々なアドバイスが綴られています。

 さらに本書にはモノを捨てて生活をシンプルにすることだけではなく、満足な住環境を作るヒントも盛りだくさん。ちなみにパリにあるドミニックさんの自宅は、なんと20㎡しかないそうです。8畳弱程度の部屋にシャワー室とトイレ、キッチンだけのシンプルな住まい。本人は自身の住環境にとても満足しているそうで、この部屋で快適な暮らしをしているのだとか。モノを持たない快適な暮らしのアドバイスが詰まった本書。気になる方は手に取ってみてはいかがでしょうか。

■関連記事

アート鑑賞の質を深める「ディスクリプション」ってナニ?
「踊る若者は不良」というイメージ 誕生は1950年代のマンボブーム
「AKB商法」が世界の音楽シーンにも影響を与えている?

BOOKSTANDの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP