VAIO Phone VA-10J開封の儀&ファーストインプレッション

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3 月 20 日に発売された日本通信と VAIO 社のコラボによる世界初の VAIO スマートフォン「VAIO Phone VA-10J」を入手してので早速開封の儀を執り行います。VAIO Phone は Android 5.0(Lollipop)を搭載した SIM ロックフリースマートフォンで、5 インチ 1,280 × 720 ピクセルの IPS 液晶ディスプレイや Snapdragon 410 1.2GHz クアッドコアプロセッサ、2GB RAM、背面に 1,300 万画素カメラ、2,500mAh バッテリーなどを搭載しています。スペック的にはミッドレンジクラスの製品です。端末一括価格が 51,000 円 + 税なので、個人的に端末は「かなり高い」と思いましたが、日本通信のプランとセットで分割払いにすると、月額 3,980 円 + 税~、または月額 2,980 円 + 税~ とキャリアで購入するよりも安く運用できるはず。注目の VAIO Phone の中身は一体どうなっているのでしょうか。パッケージデザインは黒を基調に「VAIO」ロゴが光るような感じで、期待感の高い仕上がりになっています。問題は中身なのすが・・・。

同梱品は、VAIO Phone 本体、Micro USB ケーブル、SIM カードイジェクトピン、クイックスタートガイド、保証書、SIM カード申込カード。バッテリーは内蔵型なので既に搭載されていることになります。

VAIO Phone は日本通信のプランとセットで販売されていますが、パッケージに SIM カードは同梱しておらず、同梱の書類に明記された「申込コード」を専用の申込サイトに入力して申し込みます。

しかし、VAIO Phone は SIM ロックフリー端末なので、規格や対応周波数が合えば持っている SIM カードを挿入して使うこともできます。ちなみに、私は今回、NTT ドコモで契約した SIM カードを挿して使っています。

VAIO Phone の筐体は、黒を基調としたシンプルながらもシックなデザインを採用しており、前面の下部と背面に「VAIO」のロゴがプリントされています。背面もガラスパネルを取り付けており、外観はまるで「Fire Phone」や「Nexus 4」です(たぶん、Nexus 4 が一番近い)。

側面と背面のプラスチック製フレームは Xperia Z3 のフレームのようなラウンド形状となっており、けっこう手にフィットします。筐体サイズは 141.5 × 71.3 × 7.95mm と横幅は 70mm を越えていますが、フレームの良いフィット感も相まって、まるで Xperia Z1 のように大きいながらも片手で操作しやすいと思いました。しかも、質量は 130g と軽量なのでポケットに入れてもさほど重量感を感じません。

右側面には、右から電源ボタン、にボリュームアップボタン、ボリュームダウンボタンがあります。

左側面には Micro SD カード & Micro SIM カードスロットがあります。

下部には Micro USB 端子があります。

上部には 3.5mm オーディオジャックがあります。

VAIO Phone のソフトウェア周りを紹介していきます。VAIO Phone の ROM は Android 5.0.2(Lollipop)です。発表のリリース文などにも掲載されていますが、中身はほとんど改変されておらず、まるで Nexus スマートフォンのような仕上がりです。素の Android が良いという方も多いことでしょう。

プリンストールアプリは、電話や電卓などの標準アプリ、Gmail や Google Play ストアなどの Google アプリ、そして、ファイル管理アプリ「ファイルマネージャー」と FM ラジオアプリだけです。ほかに独自アプリはありません。

ソフトウェアはほぼ Nexus 仕様だと言いましたが、違いはあります。それは、アプリ起動履歴画面に全クリアボタンを追加しているところ、マルチユーザー機能を削除しているところ、VAIO 壁紙を追加しているところ、「色の属性」(ディスプレイの色合いを補正できる機能)を追加しているところ、独自のカメラアプリを搭載しているところです。

VAIO Phone のカメラは、背面に 1,300 万画素、前面に 500 万画素です。リアカメラではフル HD 動画の撮影、HDR 撮影、顔の検出フォーカスなど定番機能のほか、VAIO Phone では JPEG の圧縮率を変更したり、アンチバンディング機能やシャープネスの調節など、画質に関連したさらなるオプション機能を搭載しています。カメラアプリは Android 4.x 世代の標準アプリに近い UI を採用しているのですが、独自仕様となっています。

VAIO Phone のパフォーマンスについて。VAIO Phone は Snapdragon 410 MSM8916 1.2GHzクアッドコアプロセッサ(Cortex-A53 CPU、Adreno 306 GPU)、2GB RAM(LPDDR3)を搭載しているので、スペック的にはエントリー~ミッドレンジクラスです。VAIO スマートフォンと聞いてがっかりした人も多いと思いますが(私もです)、体感的にはストレス使える感じです。UI の操作やアプリの起動、アプリの切り替わりで致命的なラグは全くなく(アプリが増えるとどうなることか)、今はサクサク使えて、いろんな端末を使ってきた私でもそれなりに満足しています。でも、ベンチマークアプリのスコアが低いのは事実です。

VAIO Phone のバッテリーについては、現在テスト中です。しかし、5 インチスマートフォンで 2,500mAh の容量は大きいと言え、持続性は 5 インチスマートフォンの中でも良い方だと期待できます。まとめVAIO Phone は VAIO ブランドのスマートフォンなので、過度な期待をしてしまいがちなのですが、実際に購入して使ってみた感想だと、VAIO たる部分(抽象的ではありますが・・・)はロゴだけで、秀でた部分も特に無いのですが、Nexus 5 のように持ちやすくて操作もしやすい、あたり障りのないデザインは万人受けしそうなスマートフォンだと思いました。VAIO Phone の購入者層としては、Sony ファンや VAIO ファンがまず思い浮かぶのですが、その中でもハイスペックさにもこだわりを持つ方にとって VAIO Phone はたぶん満足しないと思います。そうではなく、単に VAIO ロゴがあるだけでいいという方にとっては、端末自体は全体的に悪くないのでけっこう満足できると思いますよ。しかし、VAIO Phone 並みのスマートフォンは 2 ~ 3 万円程度で多数売られています。ファン以外でブランドを気にしないという方には、わざわざ 5 万円も出してまで購入するような機種でもないというのが正直なところです。一つだけ例外があるとすれば、VAIO Phone 並みの持ちやすさ・操作性を実現したスマートフォンはそうそう無いと思ったので、実用性を重視する場合はいくら高い VAIO Phone を選択しても満足すると思います。


(juggly.cn)記事関連リンク
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