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生まれつきの才能や、IQは一切関係ない。成功者に共通する「グリット」という能力とは?

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あなたはグリット(Grit)という言葉を知っているだろうか?不屈の精神や意志の力と訳されることが多く、その力が成功と密接に結びついていると話題になっている。才能や、IQの高さとは違うグリットという能力。

ペンシルベニア大学の心理学者、Angela Duckworth氏がこの能力こそが成功の鍵だと発見した。彼女がTEDで語った、グリットと成功の関係性。彼女のスピーチの内容を簡単にまとめると、

1 成功にはIQや生まれつきの才能は、関係ない。

2 鍵はグリットとよばれるものにある。グリットとは、未来に向かって熱心に、根気強く長期的にやり遂げる力のこと。

3 グリットと生まれつきの才能は無関係。伸ばすことができるものだ。

さて、ここからは彼女のスピーチを見ていくことにしよう。

成功者に共通していた
たった一つのこと

Women's Executive Network Keynote Speech

私が27歳のとき、経営コンサルティングの仕事を辞め、もっとたくさん働かなくてはならない先生という仕事に就きました。

ニューヨークの公立学校で、7年生(日本の中学1年生に値する)に数学を教えました。

その中で驚いたのは、テストの点数が高い生徒と、低い生徒との違いはIQだけではなかったということ。最も良い成績をとった生徒の何人かは、特に高いIQを持っていませんでした。また、IQの高い生徒たちが良い成績をとったわけでもありませんでした。

その違いが、何か考えました。7年生の数学で学ばなきゃいけないことは、もちろん難しいです。比率、10進法、平行四辺形の面積など・・・。ただ、これらのコンセプト自体が理解不可能なわけではありません。

Back to School 2012 - U.S. Army Garrison Humphreys, South Korea - 27 August 2012

どんな生徒でも十分に時間をかけて勉強すれば、どんな内容でも学ぶことができるのです。つまり勉強をする意志、モチベーションの管理が大切なのです。

数年間、教師を続けて、疑問を持ちました。教育において、我々が確信を持って最も上手く測定できるものはIQだけです。でももし、学校や人生で成功することが、IQの高さや賢さでなかったら?もし、意志の力が関係していたら?

それで私は先生を辞め、心理学者になるために大学院に通い始めました。

才能やIQは関係ない。
成功を導く「グリット」とは?

私は、ありとあらゆるチャレンジングな状況におかれた大人や子供を研究し始めました。「成功しているのは誰か?」また、「それはなぜか?」。私は研究チームと共にウェスト・ポイント軍士官学校に行き、どの候補生が軍事訓練にとどまり、どの候補生がドロップアウトするかを調査しました。

一般企業の中で、仕事を続けられるのはどのセールスマンで、誰が最もお金を稼ぐのか?を研究しました。

様々な状況下で、成功の予測因子として1つの共通点が見えてきました。それは社会的知能でも見た目でも健康でも、そしてIQでもありませんでした。それはグリットと呼ばれる力でした。

グリットとは、長期的なゴールに対する熱心さと根気強さのこと。スタミナを持っていることですし、その週だけでなく、その月だけでなく、毎日毎日何年も、未来へと向かっていく力のことです。描いている未来を、現実のものとする力のことなのです。

グリットとは、人生を短距離ではなくてマラソンのようにして走って生きることなのです。

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シカゴの公立学校で、何千もの高校2年生にグリット調査を受けてもらいました。そこから1年以上もまって実際に誰が卒業するかを見ることにしました。すると、グリットの高い生徒はほかの生徒よりもはるかに卒業する率が高いことがわかりました。

グリットが重要な要素であるのは、ウェスト・ポイント軍士官学校やナショナル・スペリング・ビーでだけではなく、学校、特にドロップアウトする可能性のある子供たちにとっても重要でした。

IQの高さや、生まれつきの才能とグリットは関係ありません。才能があっても、単に途中で決意を放棄してしまう個人がたくさんいることを我々のデータは明らかに示しています。実際調査したデータでは、グリットは才能とは全く関係がないどころか、むしろ、反比例しています。

失敗してやめれば失敗になる。
成功まで続ければ、
それは成功になる。

子供のグリットを伸ばす一番の方法は、グロースマインドセットと呼ばれるものです。これはスタンフォード大学のキャロル・ドウェック博士の考え。学習能力には限界はなく、努力によって変えることができるということを教えることです。

チャレンジすること、努力することの必要性、つまりグリットの大切さを子供たちが学ぶことで、難しい問題に直面した時も恐れずに、挑戦することがわかりました。限界は超えられるというkとを教えるグロースマインドセットを、小さい頃から教えることは非常に大切なのです。

まだ分かっていないことも多いグリット。まだまだ解明の余地があります。大切なことは、とにかく失敗を恐れず、闘志をもってやり遂げることなのです。ありがとうございました。

 

松下幸之助の名言、「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで続ければ、それは成功になる」。彼も入っている通り、やり遂げる力、グリットこそが成功者の秘訣なのだ。ビジネスで活躍したいあなた。明日からグリットを、意識してみてはいかがだろうか?

Top Photo by John D. & Catherine T. MacArthur Foundation
Reference:TED

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