世界中で話題を呼んだ! 子どもの泣き顔写真集が日本上陸

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世界中で話題を呼んだ! 子どもの泣き顔写真集が日本上陸

 世界中から集まった子どもたちの泣き顔。理由は「それは仕方がない…」というものから「えっ、そんなことで!?」と思ってしまうものまでさまざま、子どもの表情の豊かさに、ちょっと笑えて、ちょっと愛しく思えてしまう写真集が登場した。
 それが『うちの子が泣いてるワケ』(グレッグ・ペンブローク/著、波田孝介/翻訳、新潮社/刊)だ。

 アメリカ在住のコピーライターであるグレッグ・ペンブロークさんが多機能型SNS「Tumblr」に掲載した子どもの泣き顔写真が話題となり、世界中から訪問者が殺到。各国で書籍化され、ついに日本版が登場した。
 グレッグさんは2人の息子を持つ良きパパ。本作はグレッグさんの息子たちをはじめ、愛らしい子どもたちの泣き顔写真がギュッと詰まっているほか、日本語版限定のスペシャル企画も収録されている。

 今回、新刊JPは来日したグレッグさんにお話をうかがうことができたので、そのインタビューをお伝えする。
(インタビュー・構成/金井元貴)

■世界中から共感を呼んだ子どもの「泣き顔写真集」!

――グレッグさんにとって今回、初めて来日であるとお聞きしましたが日本の印象はいかがですか?

グレッグさん(以下敬称略):とても素敵な国だね。今日はスカイツリーと浅草寺に行ったけれど、どちらも素晴らしい場所だった。浅草寺は古いお寺で、鐘は風情があったよ。人々も親切。街に誇りを持っていて、とてもきれいに保っているね。ニューヨークで数年暮らしていたけれど、全然違うよ。

――日本にはご家族でいらっしゃったのですか?

グレッグ:妻は仕事が休めなくて、息子は幼稚園に通っているから来られなかったんだ。今回は友人たちと来たんだけど、思った以上にたくさんの友人がついてきてしまったよ(笑)

――日本では東京のほかにどこをまわる予定ですか?

グレッグ:数日東京で過ごした後に、北海道のニセコでスキーをする予定さ。

――スキーは得意なんですか?

グレッグ:私はまあまあだけど、友人は優秀なスキーヤーだね。山スキーの動画をいくつか見て素敵だと思っていたから、楽しみだよ。

――ぜひ楽しんでください! ここからは、書籍の話をお聞きしていきたいのですが、最初にFacebookにお子さんの泣き顔の写真をアップロードしたところから始まっているんですよね。どうして泣き顔だったのですか?

グレッグ:次男が生まれた後、私は仕事をパートタイムに変えて子どもの面倒を見られるようにしたんだけど、息子たち2人がだんだん大きくなると、ささいなことで癇癪を起したりするんだね。最初の写真を撮ったのは2人を博物館に連れて行ったときのこと。チーズが残り1つになってしまったから、息子たちに「半分こするけどいいね?」と聞いたんだ。彼らは「いいよ」と言ったから分けたら、その瞬間にお兄ちゃんが泣きだしてしまってね(笑)。その状況があまりにも不条理でおかしかったから、写真を撮ってアップしてみたんだ。そうしたらものすごい反応が寄せられたんだよ。

――その投稿にはどのようなコメントがついたのですか?

グレッグ:「あるよね!」とか「わかる!」という共感の声が多かったよ! さらに写真をアップしていたんだけど、友人から「もっとシェアできるようにしてほしい」という声が上がったから、「Tumblur」で写真を一般公開しはじめたんだ。そしたら世界中から何百万人のビューがあったんだよ。
子どもがいない人からもコメントがたくさん届いたけれど、「(自分が)がっかりしたときに子どものように泣きわめければいいのに」という声は印象的だね。

――泣き顔のキャプションといいますか、理由を書いた一言コメントが面白いです。

グレッグ:そうだね! 日本語版はとても気に入っているよ。イラストが描いてあったり、コメントが吹き出しの中に書かれていたりね。

――これらのキャプションはグレッグさんがつけているんですか?

グレッグ:写真を私に送ってくれた人たちが理由を説明してくれるんだ。それを載せているけれど、説明が長い場合は私が縮めるようにしているよ。ただ、泣いている理由そのものは変えることはできないからね。

――世界各国で話題になっている写真集ですが、書籍化されていかがでしょうか?

グレッグ:予想もしていなかったことだ。信じられないよ! 初めて出版されたのはイギリスだったんだけど、この本が完成して息子に見せたときに彼は何をしたかというとね、別の部屋に置いてあった幼稚園で作ったアルバムを持ってきてね、「僕、この本にも載っているよ!」って言うんだ(笑)。「ジェシカもダニーも一緒だよ」ってね。

――お子さんにとってみれば本とアルバムは同じなんですね。

グレッグ:そうなんだ。彼にとっては幼稚園のアルバムのほうがすごかったみたいだね。ロンドンでは街中で宣伝されていたけれど、子どもたちはまだよく分かっていないみたいなんだ。もう少し大きくなったらまた読ませたいよ。

――日本語版には、日本と海外の子どもが同じ理由で泣いている2枚の写真を並べるというユニークなページが収録されています。日本の子どもたちの泣き顔はいかがですか?

グレッグ:とってもかわいいよ! この企画は素晴らしいね。他の国でもやればよかった。
それに、日本語版は最後2ページに自分の子どもの写真を貼り付けられるスペースを設けたんだ。素敵なアイデアだよね。そこにぜひ自分の子どもの泣き顔の写真を貼ってほしいな!

(後編は3月24日配信予定!)

■グレッグ・ペンブロークさんプロフィール
アメリカのコピーライター。ニューヨーク州ロチェスター在住。2児の父。ブログサイト「Tumblr」に自身の子どもの泣き顔写真とその理由を投稿するプログを開設したところ、世界中から写真が投稿されて話題に。それらをまとめた写真集『うちの子が泣いてるワケ』(Reasons My Kid Is Crying)はアメリカ、イギリス、ドイツで発売され、反響を呼んだ。(新潮社ウェブサイトより引用)
Reasons My Son Is Crying


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