空前の相撲ブーム到来! 相撲雑誌『TSUNA』編集長から教わる、相撲のおもしろさ

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空前の相撲ブーム到来! 相撲雑誌『TSUNA』編集長から教わる、相撲のおもしろさ
 最近、ムック本が発行されたり、雑誌で特集が組まれたりして、スージョや力女などという、相撲好きの女子の呼び名まで登場し、注目を集める相撲。なぜ今、相撲がブームなのか。その謎を解き明かすべく、人気の相撲のフリーマガジン『TSUNA』の編集長・竹内一馬さんに話を聞いてみた。

――率直に聞いてもいいですか。どうして今、相撲ブーム?

 僕らが『TSUNA』を創刊する前にも編集部内で話していたのですが、もともと、相撲にはそのポテンシャルがあったのだと思います。かつて若貴ブームがあったし、それだけ人気を集められる潜在能力があったのでしょうね。

 それに加えて最近では、白鵬関の大記録だったり、遠藤関という新星が現れたり、気になるトピックが多くなった。だから、過去の不祥事で離れたファンもまた相撲を見てみようかと戻ってきて、今の人気につながっているのかと。

 さらに、相撲をまったく知らない人でも、チケットをコンビニで簡単に買えるから、新たな相撲ファンへの間口が開けたのもの理由のひとつですね。

――相撲の魅力を教えてください。

 いっぱいあってキリがないですが、ますはマゲ。要は日本文化、日本人でいることを忘れられずにいられるところです。厳密なルールはあるけれど、細かいことはなしにして、豪快な世界観に魅了されている人も多いのでは。

 あと、力士そのものも魅力的です。意外にもおもしろい人がいっぱいいますよ。お笑い芸人さんとも話していますが、R1グランプリで、1回戦2回戦くらいはいけそうだよねと言っているくらい(笑)。そして、気は優しくて力持ちという人柄にも惹かれますね。

――最近のスージョや力女という、相撲好きの女子たちの出現はどう見ていますか?

 彼女たちは、相撲が好きというよりは、大相撲が好きなんですよね。お花見するような感じで、「いい一番だね」と皆で相撲のうんちくを語ったりする、粋な世界に魅了されているのではないでしょうか。

 マゲに着物、雪駄、巾着を持ってという、日本特有の世界観が好きなのでしょう。いつか、好きな男性のランキングに力士の名前が入ってくるかもしれないと僕は思っています。嵐や福山雅治さんに紛れて、ひとりくらい力士がランクインしたら嬉しいですね。

――おすすめの楽しみ方を教えてください。

 最初は取組を見なくてもいいくらい。国技館にはそれくらい、相撲を楽しむポイントがいっぱいあります。相撲は朝8時半から夜の6時まであり、一番安い当日券は2200円。だから、テーマパークみたいな感じで1日中楽しめるのです。

 まず、会場についたら、びん付け油の香りをまずは嗅いでいただきたい。力士とすれ違って、この香りが漂うとドキッとしますよ。男の子でもいい匂いだなと思うはず。

 2階の売店のソフトクリームのバニラも。めちゃくちゃおいしいので食べてほしいです。国技館の地下工場で作っている焼き鳥を食べつつ、お酒を飲みながら相撲観戦をするのも粋ですね。

――相撲観戦の見どころはどこでしょうか?

 なんといっても、大相撲の醍醐味は、身体がぶつかり合う”バッチ”という生の音や、頭と頭をぶつけあうときのゴツッという音。スピード感もハンパじゃないです。

 あんなに大きな人だけど、すごく機敏に動きます。それが本当にかっこいい。ひと回り以上も大きい相手を技で投げ飛ばす姿は、魔法がかかっているかのようですよ。

――デートや仲間で楽しむのもよさそうですね。

 本場所開催時は、特別に18時15分発の隅田川を渡る水上バスが浅草まで出ています。水上バスでライトアップされたスカイツリーを見ながら、江戸情緒を感じる街並みを眺めて浅草まで移動。その後、浅草で食事をして帰るというのもオススメですね。

――相撲で注目すべきところはどこでしょうか?

 相撲が好きになると、皆が必ず『一番おもしろい』と言う番付があります。それは、幕下上位から関取といわれる十両になれるかなれないかの戦い。幕下以下だと、手当が2ヶ月に1回、15万円しかもらえないし、大部屋で集団生活です。

 関取になると、月給が100万円になります。個室がもらえるし、付け人もつくので、全然待遇が違ってくるのです。関取になれるかなれないかは大きいわけです。幕下は本場所15日中7回しか相撲が取れなくて、4勝3敗で勝ち越し。

 だから、3勝3敗で迎えた最終戦や幕下上位にいて、ここで負けてしまうと番付が下がります。勝てば十両になれるこのあたりの取組が、一番生々しくて、残酷で、人間臭いところ。そういう戦いを見るのもおもしろいですよ。

■関連リンク
『TSUNA』公式サイト
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