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殺人事件より、死亡率が高い「肥満」。料理人ジェイミー・オリバーが語る「食育の大切さ」

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「たかが肥満」だと軽視してはいけない。肥満による健康被害は、世界的に見ても年々深刻な問題になっている。

人を良くすると書いて、食と読む。料理人のジェイミー・オリバー氏は、そんな現状を打破しなけらばならないとTEDで熱く訴えた。現代の食生活が抱える脅威、そしてこれから先行うべき食育について語っている。

彼が伝えたいことを、まとめるとこうだ。

・肥満問題の現状
肥満による病気で死亡する人は、事故や事件で死亡する人よりはるかに多い。肥満にかかるコストは医療費の10%にも登る。

・私たちを囲む食の三角形(家庭、学校、街中)
スーパーやファストフードの食品表示の基準は信じてはいけない。学校の給食は、低コスト低品質のものばかり。食育をライフスキルとして授業で学ばせるべき。家庭の食育は何よりも大切!食を人から人へ伝えていこう。

・現代の牛乳は砂糖だらけ?健康に良くない
今の牛乳は飲みやすいようにと、砂糖がたくさん入っているという事実を知ろう。

・子供たちの未来のために、食育を広めよう
私たちができるのは、食育を展開させるための資金集めに協力することだ。1人の努力でも違いを生み出すことはできる。

これは、食の欧米化が進む私たちにとっても、決して他人事ではない。ここからは動画で、TEDアワードにも選ばれたスピーチをご覧頂こう。

 

衝撃。
殺人事件より死亡率が高い「肥満」

残念なことですが、私のスピーチの18分間で、4人ものアメリカ人が肥満が原因で死に至っています。4分間に1人です。

私は医者ではありませんが、この7年間、料理人として、食に関する知識を持って、そういった人の命を救うために必死になって働いてきました。

食とは、最良な人生へと導いてくれる、家庭の中心にあるものだと私は心から信じています。しかし、現状はとても悲惨です。特にアメリカは、世界で最も不健康な国のひとつであり、3分の2は太り気味か肥満だと言われています。

さらに、アメリカが負担する肥満のコストは、医療費全体の10%にも及び、年間1千5百億ドルで、10年後には2倍になり年間3千億ドルなると予想されています。今こそ改革が必要なのです。

食品表示を信じるな!

家庭、学校、街中の3つが今の私たちを囲む食生活の環境です。

まず街中では、至るところにファストフード店がありますね。私はこれまでたくさんの機密書類を見てきたので、彼らの手口は知っています。ファストフード業界は、私たちを砂糖、塩分、脂肪分といったものに依存させるのです。みんな大好きですからね。

スーパーマーケットも今では大きな市場ですが、新鮮なものよりも加工され、添加物がたくさん入った食材が並んでいます。

食品表示も大きな問題です。この国(アメリカ)の食品表示は最悪です。規制管理は内部だけで行われている状態です。なぜ大量の砂糖が入っていながら「低脂肪」などと表示できるのでしょう!

質の悪い給食で、
子供が大変なことに・・・


次に学校を見てみましょう。1日に3100万人もの子どもたちが学校給食を食べています。1日2食、朝食と昼食を、年間で180日食べています。いかに学校給食が大切かと言うことがわかりますね。

給食のおばさんや調理師さんたちは、きちんと言われた通りにやっています。しかしその指示に問題があります。給食システムは、食の知識がほとんどない会計士などよって管理されているのです。少ない予算でどう切り盛りするかを考え、結果品質の低いものを買うことになるのはお分かりでしょう。

だから、現実に子供たちが毎日食べているのはファストフードです。ハンバーガー、フランクフルト、ピザ、そんなものばっかりです。新鮮な野菜はほとんど得られず、添加物も信じられないほど多く含まれています。

子供たちも食について何も知らないのも当然ですね。私が行ったインタビューでは、野菜の種類すら知らない子供たちがたくさんいました。

学校で食の授業、「食育」を!

この状況を変えるためには、学校で食の授業を少しだけすればいいのです。全員が卒業までに、生きる上で役立つライフスキルとして10種類の基本レシピを学ぶのです。そうすれば一人暮らしをしても、若い親になっても、料理を応用することができ、どんな状況でも生き抜くことが出来るはずです。

そして家庭にも問題があります。生活スタイルの変化により、両親が外へ仕事にでるようになり、家庭における食事の管理も放置されてきました。

私が、先ほどのエドワーズ一家に示したのは、「1週間で家族の体に入る食料」です。これが今の普通なのです。「これは、君の子供たちを少しずつ殺しているのと同じだということを知ってほしい。」と伝えました。

でも、状況は変えられます。そのためには、家庭が食を伝えていくというのは必要不可欠なことです。人が人に伝えていくのです。

1人が3人に料理の仕方を教えてその人がまた3人の友達に教える。これを25回繰り返すとアメリカの全国民に伝わったことになります。これは非現実的かもしません。でも大事なのは、たった1人の努力でも、違いを生み出すことが出来るということをみんなに気付かせることではないでしょうか。

牛乳は、砂糖だらけ?
健康に良くない・・・


私は、牛乳自体には賛成ですが、現代の牛乳には危機感を感じています。

牛乳業界が、子どもたちが学校で牛乳をもっと飲むようにと、牛乳に香味料や着色料、砂糖を大量に入れてしまっているからです。

私たちが飲む牛乳には、甘いジュースと変わらない量の砂糖が入っています。子どもたちはこれを1日に2回ほど飲むので、大さじ8杯の砂糖を摂取していることになります。

この先10年間、正しい食生活を続ければ子供たちの命や幸せやいろいろなことが全て変わっていくでしょう。あなた自身も長生きできるはずです。

子供たちの未来のために、
食育を

私は活動の中で、地域内すべての学校をジャンクフードから新鮮な食事へと移行させるための地元スポンサーも見つけました。1つの学校につき、6500ドルです。これだけで年間5000人に行き渡ることになります。

しかし、このような活動をさらに展開していく資金は足りていません。私たち大人は、そういった活動をする人たち存在に気付き、それらをうまく展開させるための資金集めに協力する必要があるのではないでしょうか?食育をはじめて行くことにこそ、価値があると思っています。本日は、ありがとうございました。

Top photo by Michael Stern/ Reference:ted

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