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「毎日100頭の象が人間によって殺されていることを知っていますか?」 ドローン技術で密猟から守る「Air Shepherd」 プロジェクト

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「翼よ、あれが巴里の灯だ」
世界で初めて、大西洋無着陸横断飛行(ニューヨークからパリ)に成功したチャールズ・リンドバーグ。彼はまた、世界で最初の環境保護活動家だったことを知っていますか?

ここに紹介する動画は彼の死後、その遺志を引き継いだ仲間たちと、妻アン・モローによって設立された、リンドバーグ財団から支援を受ける「Air Shepherd」の取り組みの記録です。

簡単に動画の内容を説明すると・・・。

①近年、アフリカで象やサイの密猟が問題視されている。その目的は象牙。
②これに対し、ドローンとスーパーコンピューターの技術を応用し、密猟を阻止する活動がある。
③プロジェクトを支援する「リンドバーグ財団」は、大西洋無着陸横断飛行で知られるチャールズ・リンドバーグの遺志により設立された。

2010年からの3年間で、100,000頭以上の象がアフリカ大陸で殺されました。2013年だけでも40,000頭、密猟による象の殺害は年々増加している現状です。

毎日、100頭の象が
宝飾品のために殺されていく

これほどまでに象が殺害され続ける理由は、彼らの牙。象牙は高価な宝飾品として珍重されています。現在、ワシントン条約により、「アフリカゾウ」は絶滅の危険性がある生き物として認定、象牙の輸出入も禁止されてきました。

それでも、中国やアメリカでは、象牙の需要が今も高く、アメリカでは象牙1本が$75,000ドルの値が付くとか。同様にサイの角も闇市場で$65,000ドルで取引されているという話もあります。

象牙のみならず、サイの角にも需要があることはあまり知られていません。そこには、驚くべき理由がありました。
粉末状にしたサイの角が、発熱や癌の治療に効果があると、ベトナムをはじめ、一部のアジアの国では信じられているそう。

さらに、ベトナムの富裕層たちの間では、角の粉末をカクテルに混ぜたアルコール飲料が「億万長者のカクテル」と、もてはやされているというもあります。

空中から監視し
レンジャーが駆けつける

密猟者に加担しているのはテロリストや犯罪組織、その利益は彼らの資金源となっている現実────。
密猟に歯止めをかけるべく、ドローン技術とスーパーコンピューターの知能で、密猟を阻止するプロジェクト「Air Shepherd」が立ち上がりました。

メリーランド大学の協力により開発された、予測解析ソフトを利用し、密猟の経路、場所、環境条件、象の行動パターンなどを特定、ドローン技術を応用した小型飛行機で、空中から特定エリアを偵察します。
密猟者を発見した場合は直ちに、取り締まりのレンジャーが地点に駆けつける仕組みが完成しました。象の殺害を未然に防ぎ、成果を上げています。

「Air Shepherd」を支援する
リンドバーグ財団とは?

チャールズ・リンドバーグの死後、妻アン・モローと友人たちによって、1977年に設立されたリンドバーグ財団。支援者らは、人類史上に名を残す蒼々たるメンバーです。
たとえば・・・、アポロ11号の船長として月面着陸を果たしたルイ・アームストロング、人類初となるエベレスト到達に成功したサー・エドモンド・ヒラリーなど。

彼らを共感させたもの。それは、リンドバーグの遺志だったと、財団の理事長ジョン・ピーターソンは述べています。

妻のアンもパイロットでした。彼らは上空から人類発展の様を眺め、このままでは自然環境が淘汰されていくことを同時に危惧していたようです。科学技術の向上は、人間の未来にとって当然必要なこと。それととともに環境保護も考えていかねばならないと、ふたりは環境保護活動に精を出していったのでしょう。
Reference : John Peterson

世界で初めて誰よりも空を飛び、環境保護の必要性を肌身で感じたリンドバーグの想いが、最新テクノロジーとの融合によって、叶えられようとしています。

Reference:You Tube

 

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