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野鳥を勝手に飼うと・・・?

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 メジロなどの野鳥を違法飼育していたとして、愛知県警が鳥獣保護法違反(未登録飼養)の疑いで、県内の愛好家22人の自宅などを捜索し、野鳥約350羽を押収したことが3月13日にわかりました。県警は既に愛好家の一部を書類送検しており、全員を順次書類送検する方針とのことです。メジロは目の周りの白い輪が特徴の、市街地でも見かけることができるかわいらしい小鳥です。春を告げる鳥として古来から人々に親しまれているため、飼ってみたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
 今回は、メジロなどの飼育についてどのような規制があるのか、見てみたいと思います。

 わが国には、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」という法律があります。これは、野生動物を保護することによって、生物の多様性が確保され、生活環境が守られ、農林水産業も発展し、これらを通じて自然環境の恩恵を受ける国民生活の確保を目的としています。この法律における鳥獣とは、「鳥類又は哺乳類に属する野生動物」のことをいいます。
 そして、鳥獣保護法においては、鳥獣は原則捕獲が禁止されています(同法8条)。もっとも、狩猟鳥獣の捕獲は認められており(同法11条)、狩猟鳥獣に該当するものについては、

(1)捕獲者が狩猟免許及び登録を受け、
(2)鳥獣保護区や休猟区外の地域で、
(3)狩猟期間であれば、
狩猟による捕獲をすることができます。狩猟鳥獣とされているものは、以下のとおりです。

狩猟鳥:
マガモ、カルガモ、ウズラ、キジ、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ等
狩猟獣:
ノウサギ、ユキウサギ、シマリス、ツキノワグマ、ヒグマ、アライグマ、タヌキ、キツネ、イタチ(オスのみ)、イノシシ、シカ等

 もっとも法は、学術研究の目的、増えすぎてしまった数を調整するため、傷ついてしまった鳥を保護するため、愛玩のためといった場合に、許可を得れば捕獲を認めるという規定を設けています(同法9条鳥獣保護法施行規則5条)。
 許可申請については捕獲の対象や方法に応じて環境大臣又は都道府県知事に対してする必要がありますが、愛玩目的の場合は都道府県知事に対して行います。環境省は愛玩飼育のための捕獲および飼育について、以前はメジロ1種のみ一世帯一羽が認められていましたが、平成23年9月以降は原則として許可しないこととなっています。輸入したメジロを飼育することは可能ですが、国内で違法にメジロを捕獲したものを輸入したと偽ったりしないように、輸入したメジロには足環をつけることが義務付けられています。

 そして、許可を得ないで飼育した場合には、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処されます(法83条)。

 このように、野生動物を保護するために、法はなかなか厳しい規制をしています。庭に来た小鳥がかわいらしくとも、その姿を遠くから見て満足するのが一番のようです。

元記事

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