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フランスで出逢った赤いツナギのおじさんが教えてくれたこと

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Photo:Eika Akasaki「トルコからキプロス、ギリシャへ

こんにちは。TRiPORTライター、写真と旅で出来ている赤崎えいかです。
海外旅行の楽しみや目的のひとつに「他の国の友達を作ること」や「現地の言葉で現地の人との会話を楽しむこと」といったものがあります。確かにそれは大きな楽しみのひとつですが、他国に行っても現地の言葉が上手く話せなかったり、違う文化の人と急激に親しくなることに抵抗がある人も少なくないでしょう。
しかし、少し考えてみて下さい。他の国で出逢えるのは、その国の人だけではありません。

フランスで出逢った赤いツナギのおじさん

筆者がフランス・ニースの街中を歩いている時、たまたますれ違った人に「おはよう」と言われました。「Bonjour!(ボンジュール)」や「good morning!(グットモーニング)」ではなく、日本語の「おはよう」です。私も自然に「おはようございます」と返した数秒後に「あれ? 今、日本語だったよね?」と驚き、振り返って見てみると、そこには赤いツナギを着た日本人のおじさんが立っていました。少しのあいだ見ていると、豪快に笑いながらどの国の人にもほぼ日本語でコミュニケーションを取ろうとしており、それがなぜか何となく通じてしまっているという不思議な雰囲気と迫力のある人でした。

松尾さんのfacebookより

彼はバイクで世界を旅して約6年、112カ国を旅している御年71歳の松尾清晴さん。話を聞いてみると、松尾さんの旅はバイクを使っての旅をしており、ずっと海外にいるわけではなく、旅先にバイクを置いて日本に帰国し、しばらくしてからまた旅先へ戻り、他の国へとバイクで旅をするというスタイルだとか。世界をバイクで旅するという形も新鮮でしたが、それだけではなく71歳という決して若くない年齢で自分のスタイルを持って豊かな旅をされている姿に驚き、私自身も40年後に自分の旅をしている自分でいたいと強く感じました。

日本では会えない日本人との出逢い

旅先のどこかで日本人らしき人とすれ違う時、お互いに「あなたは日本人?」「日本人ですよ(会釈)」と、言葉を交わさずに目だけでも会話が成り立つことが多々あります。旅先で現地にどっぷり浸かろうと心に決めていても、日本人らしき人を見たり、日本語での会話や、文章、文化、日本食などに触れると、どこかでホッとするのも確かです。

Photo:KANA「【オランダ】運河や風車だけじゃない!春のアムステルダム女子旅旅行記

日本人同士ならば、日本語で旅の情報交換ができたり、場合によっては部屋をシェアしたり、一緒に行動していても同じ日本人として感覚でわかり合える部分があるのは安心ですよね。また、旅先で出逢う日本人の中には、日本で生活している時にはほとんど会うことのない立場の人や、かけ離れた年齢の人もたくさんいるので、飲みながら貴重な人生経験を聞けることも旅先ならではの良さでしょう。なかにはSNSで繋がり、帰国後に会ったり、旅をサポートしたり、旅写真をシェアしたり…。その場だけの関係ではなく、その後も友人として付き合っていく人もいます。

住んでいる日本人から学ぶ

Photo:Eika Akasaki「グアナファトで語学学校行ってみた【メキシコ】

旅先で会える日本人には、旅行中の人だけではなく、現地に住んでいる人もいます。現地に留学している人、その国で仕事をしている人、国の文化や技術、芸術を学んでいる人、ボランティア活動をしている人、現地の人と結婚している人、様々な理由でその国に住んでいる人たちと話す機会があれば、住んでみないとわからない穴場情報を聞けることもあります。そして、それぞれの立場から見たその国の文化や政治、経済などの実情など、一時的な旅だけでは知ることができないことを、違う角度から知ることができます。

さいごに

実は以前、私は旅先で日本人と接触するのを避けていました。それは「旅に行くならば、現地の人とのコミュニケーションを取らなければいけない。それこそが旅の醍醐味であり、そうしないとその国を知ることができない」という強迫観念のようなものを持っていたからです。

Photo:Shinohara Kentaro「台湾に旅行したら大学で授業をすることになった

もちろん現地の人とコミュニケーションを取れば多くのことを感じ、知ることができますが、その国を感じる手段はそれだけではありません。現地で出逢うことができる日本人たちからも多くのことを知り、学べることがたくさんあります。大切なのは知りたいという気持ちと、一歩を踏み出す勢いです。
Have a nice trip!

(ライター:赤崎えいか)
Photo by: 松尾清晴

松尾清晴さんのサイトはこちら

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