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[WHITE ASH]インタビュー – 強力なグルーブが聴く者に襲いかかる!

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WHITE ASHがニューアルバム『THE DARK BLACK GROOVE』を完成させた。アルバム名でも提示するように“ダーク、ブラック、グルーブ”をコンセプトにじっくり作り上げた今作にはバンドの真骨頂が刻まれている。

昨年12月に初のミュージックビデオクリップ集『The Best Nightmare For Xmas』(新曲CD付き)をリリースしたWHITE ASHから、およそ1年3カ月振りの3rdアルバム『THE DARK BLACK GROOVE』がここに届いた。表題も作品内容を説明したかたちとなり、今のバンドのモードがよりストレートに伝わってくる。「分かりやすいのと響きがカッコ良いから(笑)。”THE DARK BLACK GROOVE”というひとつのキーワードを軸に全曲制作しました」とのび太(Vo&Gu)は語る(以下の発言ものび太によるもの)。以前からこのキーワードは彼の口から出ていたが、自らの音楽要素を改めてとらえ直し、今ならどう表現できるのか。また、時代の空気を敏感に嗅ぎ取る才能にも長けているバンドだ。WHITE ASHの根幹にあるものを突き詰め、オンリーワンのサウンドを目指そう、という目論見もあったのかもしれない。アルバム制作中に聴いていた音楽を尋ねると、「いろいろ聴きましたが、アークティック・モンキーズ、マイケル・ジャクソン、エド・シーラン、ダフト・パンクは特によく聴きました」という答えが返ってきた。バンドの原点であり、今や世界的な人気を誇るUKロックのアークティック・モンキーズから、ブラック・ミュージック、シンガーソングライター系、エレクトロまでジャンルは多様性に富んでいる。もちろんこれも彼らが好きな音楽の一端に過ぎないと思うが。

まず今作を聴いて驚いたのは、ギター、ベース、ドラムの各楽器の音色がとてもクリアーなことだ。メンバーそれぞれの存在や演奏の輪郭が鮮やかになった上で、しっかりと曲の中で融合している。聴き心地は滑らかな一方で、非常に生々しい肌触りを覚えるのだ。「それぞれの音がそれだけでもカッコ良く聴こえるようにこだわりました。キックひとつにしてもすごく丁寧に作ったので、クリアーに聴こえるんだと思います」と解説してくれた。もうひとつの作品の特徴としては、BPM遅めのミドル/スロー・テンポの楽曲が大半を占めていること。それも”GROOVE”へのこだわりがより明確になった証だろう。

ちなみに昨年9月にリリースされ、学校法人・専門学校モード学園(東京・大阪・名古屋)のテレビCMソングにも大抜擢された6thシングル「Hopes Bright」表題曲はメッセージ性を高めるとともに、日本語詞にもトライした意欲作であった。今作にも収録されているが、その他の収録曲(他10曲)は英語詞で統一されている。てっきり僕はまた日本語詞の曲を増やしてくるのかと予想していたが、こちらの考えはいい意味で裏切られた。それに関しては、のび太は結果的にそうなったという。「自分が気持ち良く歌えるのが一番カッコ良くなると思ったので、そうしました」と簡潔に述べてくれた。サウンドの方向性としても英語詞のほうが馴染みが良く、スムーズに乗せやすかったのだろう。

では、ここから作品の中身に移りたい。1曲目「Orpheus」は、まるでクイーンの「We Will Rock You」を彷彿させる図太いビートとハンドクラップ音で幕を開ける。そこにのび太の艶やかな歌声とゴスペル風のコーラスが重なるスローテンポのナンバーだ。この重厚なオープニングは、これから始まる作品の方向性を暗示していると言えるだろう。”Orpheus”とは“偉大な音楽家”という意もあり、そこにも自分たちの音楽に絶対的な自信を持つWHITE ASHらしさがうかがえる。続く2曲目「Just Give Me The Rock ‘N’ Roll Music」は、抜けのいいドラム音に耳を持っていかれる。体の底から揺さぶられるビートとメロウな旋律が妖しく溶け合う力強いロックサウンドだ。3曲目「King With The Bass」は曲名通り、ブリブリ唸るベースが牽引する曲調で腰にくる強力なグルーブ感を放っている。それから跳ねるようなビート感が心地良い4曲目「Teenage Riot」と続き、こちらはダイナミックなバンドサウンドにグイグイと惹き込まれていく。中盤、やさしいアコギの響きが印象的な6曲目「Night Song」はのび太の大人びた歌声とともに、ダークな美旋律がキラリと光っている。シンプルなアプローチにこだわるWHITE ASHの真骨頂が刻まれていると言えるだろう。さらに効果音的なギターサウンドが面白い9曲目「Zero」など、今作は個性豊かな楽曲がひしめき合っている。もう何度も繰り返して聴いているが、楽曲単位で耳を傾けても、作品一枚を通して聴いても中毒性の高い作風に仕上がっている。早速、4月からは全国3都市でワンマンツアー『DARK EXHIBITION』も開催予定になっているのだが、今作の楽曲がライヴで観客とどんな化学反応を見せるのだろうか?楽しみでしょうがない。「みんなで大きなグルーヴを体感しましょう!!」と語るのび太の言葉の真意をライヴで確かめたい。

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