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[吉澤嘉代子]インタビュー – 夢から覚めるということは そこからまた始まるということ

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傑作誕生! 60年代アメリカンポップスや昭和の歌謡曲テイストなど、どこか懐かしいサウンドと抜群にキャッチーなメロディーに心躍り、夢見る少女の切なく美しい物語が胸に染みる。1stフルアルバム『箒星図鑑』、ついに完成!

──去年の年末の初ツアー、とっても楽しかったです。何が一番心に残ってますか?

いっぱいあるんですけど、一番は曲を作って歌うというシンプルなことがお仕事になっているのが素晴らしいことだなと思いました。一生続けていきたいなと思いましたね。

──MCでも力強いこと言ってましたよ。“CDを出すたびにカラーが変わるから、どこ行っちゃうんだろう?と思ってるでしょうけど、いつも自信ある曲を入れてるから大丈夫!”って。

私のファンの方は心が広いと思います(笑)。もちろん曲を聴いてくれてるんですけど、たぶん曲だけじゃなくて、吉澤嘉代子が次は何をするのか?を見てくれてると思うので。曲だけで聴いたら、“恋がしたい”と言ってたのに次はムダ毛の歌かよ!ってなると思うんですけど(笑)。もとの部分を知ってるから、面白がってくれてるんですよね。それがすごく嬉しいです。

──そして、いよいよ完成した1stフルアルバム『箒星図鑑』なのですが。明確なコンセプトのあるアルバムになってますね。

そうですね。“少女時代”をテーマにしたいと思ってました。私はいつも曲を書く時に、子供の頃の自分に宛てて書いていて、子供の頃の自分がどうにか報われたらいいなという気持ちが、初期衝動としてあるんですけど、それを一回パッケージにして出したいと思っていたんです。

──1曲目「ストッキング」には“13歳の私”が出てきますね。

「ストッキング」は特に私の少女時代がよく出ていて、すごく大切な曲です。子供の頃のひとり遊びで魔女修行をしていて、その頃は本当に魔女になれると信じて疑っていなかったんです。でも、大人になって自分の力を知り、自分のことを信じられなくなっていく時に、あの頃みたいに信じられるようになりたいという想いからこの曲を書きました。それがアルバムのスタートになってます。

──最初の「ストッキング」と、最後の「23歳」と、ちょうど真ん中の「キルキルキルミ」、この3曲が特に吉澤嘉代子の“もと”に近いと思ったんですよね。自伝的な曲というか。

「キルキルキルミ」はレコーディングの時にパーカッションの朝倉さんに、“最近、大丈夫?”って心配されました(笑)。

──あぁ~。でも、それぐらいリアルな歌ですよ。

去年の頭ぐらいに書いた曲ですけど、もともと高校生の時に“自分への罰に前髪を切る”というテーマで曲を書いたことがあって。それをもう一回書いてみようと思ってできた曲です。自傷行為がテーマなんですけど、自分への罰として体を傷付けなくても、自分が気付かないところでゆるやかに自分を傷付けてしまうことが人にはあるのかな?と。お化粧を落とし忘れた日が何日か続いた時に気付いたんですけど。

──ほぉ~。

それはきっと、何か自分をおとしめたい気持ちがあって、わざとやってるんだなって気付いたんですよ。そうすることによって安心したりすることもあるから。

──それはものすごく女性っぽい心理だけど、男性にもぐっとくる話です。たぶん、アルバムの全曲にそういう細かい女性心理の物語があると思うんですけども。

そうですね。

──それを話し出すと1時間では終わらないので(笑)、みなさんぜひ聴いてください。そして、感想を教えてください。

すごく濃い曲が集まったなと思います。

──男性にもお勧めですけど、やっぱり吉澤嘉代子の歌は、女性のリスナーのほうがリアルに強く響くと思いますね。

自分が少女だった頃のような少女に聴いてもらえたら嬉しいなと思うのと、大人になっても子供の部分はどこかに残っていると思うので、そういう人にも届いたらいいなと思います。

──最後の「23歳」は今の吉澤嘉代子の気持ちがそのまま出た曲じゃないですか。《ここからはもう 大人の世界》ってあるし。

1年くらい前、初ワンマンライヴの直前に書いた曲です。いつも物語として曲を書いているけど、初めて私だけを観に来てくれるお客さんに対して、どんなおもてなしができるだろう?と考えた時に、自分の今を切り取ったものを聴いてもらうことなのかな?と思って書きました。今を切り取った歌だから、これを歌っている限りステップアップできないんじゃないか?と思ってしまって、しばらく歌うのをやめようと思ったんですけど、入れるなら今しかないし、聴きたいと言ってくれる人もいたので入れました。この曲がなければ、少女時代のアルバムとして完結したと思うんですけど。

──いや、僕はむしろ、この曲が最後に入ることで完結して、次への扉が開いたように思いますけどね。

そうかもしれない。入れて良かったと思います。

──歌詞の中の《夢を叶えるためには 夢から覚めなくちゃ》というフレーズ、胸に染みました。

夢を叶えるということは、誰かに叶えてもらうんじゃなくて、自分の力で夢を掴みに行くということで、「ストッキング」ともつながってます。自分を奮い立たせて、自分の足で自分の未来に会いに行くということが、すごく希望のあることだなと思うので。夢から覚めるということは、そこからまた始まるということだから、という思いがあります。

──終わりは始まり、ですか。

このアルバムを作るにあたって、私が作らなきゃ!みたいな、使命感があったので、それができてすごく安心してます。この先はまた違うことで自由に作れると思うので。こういうことをやろう、ああいうことをやろうというものが浮かんでいるので、楽しみです。

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