[GILLE]インタビュー – “GILLE×アニソン”異色のコラボ、解禁!

access_time create folderエンタメ

R&Bやジャズをスモーキーな歌声で聴かせるGILLEが、水樹奈々や藍井エイルなどのアニソンカバーに挑戦! 彼女らしいアレンジと、原曲の良さをしっかりと残しつつ歌い上げた曲たちに、聴いて驚く人も多いはずだ。

GILLE (okmusic UP's)

──これまで数々の名曲を英語でカバーしてきましたが、ニューアルバムではアニソンに挑戦したんですね! GILLEさんとアニソンというマッチングがすごく意外で驚きました。

 実は私も驚きました(笑)。小さな頃からマンガやアニメは興味があったのですが、両親が観ることを禁止していたんですよ。でも、観たいものは観たいじゃないですか!

──確かに(笑)。

 そこで、クラスメイトにマンガを借りてこっそり読んでいたんですよ。あと、アニメのDVDなどをたくさん持っている友達がいたので、遊びに行った時に観せてもらっていたんです。で、声優さんたちのかわいい声を聴いて、“こんな声を出したい!”と今までにない興味を持ったんです。

──それで練習したり?

 しました。でも、今よりも声が掠れていたし、かなり低かったので理想通りの声はまったく出ないんです。それで悔しくなると同時に、“私には無理だ”と決め込んで諦めたんですよね。それが中学生の頃かな。それからは記憶にフタをして、気になるけど触れないようにしていたんです(笑)。

──そのフタを今回、こじ開けたわけですね。

 こじ開けられました(笑)。最初にこの企画をプロデューサーの方から聞いた時に、無理だと思ったんですが、ホームステイや海外の一人旅で外国の友達ができるたびに、話題に挙がるのが“アニソン”だったことを思い出して、これはやってみるべきだと思い直したんです。

──今やアニメは世界に誇る日本の文化ですからね。

 そうなんですよね。私がシンガーをしていると言うと、みんながみんな水樹奈々さんや影山ヒロノブさんには会わないのかって訊いてくるんですよ。そこで会ったことがないと言うと、“Why!?”って驚かれることが多くて! そんなにも影響力があるなら、私も挑戦したいと思ったんです。

──アニソンを歌うことって、GILLEさんが普段歌っているような曲とは違うから、そこに戸惑いはありませんでしたか?

 戸惑いだらけでした(笑)。まず、私が思い描くアニソンって、声がとても張っていて、スコーンと突き抜けるような感覚だったんですよ。でも、私が聴いてきて、歌ってきたR&Bやジャズはマイクがなくてもエコーが聴こえるような、頭の中から響かせて歌うような歌唱法なんです。まったく違うものなので、声を張って歌おうと思えば思うほど、喉がつぶれそうになったんです。そんな時、ディレクターに一度歌うことを止められて、“誰も似せることを求めてない。GILLEはGILLEでいいんだよ”と言ってくれたんです。

──アニソンに対しての勝手なイメージが凝り固まっていたんでしょうね。

 そうですね。そういうふうに歌わないとアニソンが好きな人たちに失礼だと思ったんです。私が愛するR&Bやジャズを変なふうに歌われたら、本当に嫌な気持ちになるんで。アニソンのファンの人たちにそんな違和感を抱いてほしくなかったんですよね。私も音楽が大好きで、アニソンシンガーを尊敬するからこそ、考えすぎていたのかもしれません。

──でも、GILLE色に染まったアニソンたちはすごく素敵でしたよ。どの曲もアレンジがすごくカッコ良かったです。

 ありがとうございます! うわぁ、めっちゃ嬉しい! アニソンって、踊れる曲と泣ける曲のツボがすごくしっかりあるんですよ。そこを活かしつつ、私らしいアレンジに生まれ変わっているので、そう言ってもらえると嬉しいですね。

──「林檎もぎれビーム!feat.鈴木このみ」のコラボもとても力強くて圧倒的でした。

 このみちゃん、すごいですよね。まだ高校生なんですよ。ふんわりした子なのに、小さな頃から音楽教室で歌手になるために勉強を受けてきたような子だから、すごく表現力も豊かだし、とにかく上手なんです。年下なのに刺激的なレコーディングができました。

──さらに、水樹奈々さんの「深愛」もカバーしていますね。

 はい。念願が叶いました! 実はこのアレンジした曲が、失ってから気付く大切な人への想いを歌ったインディーズ時代「花びら」という曲と同じ雰囲気だったんですよね。その後、水樹さんに挨拶させていただいた時に、この「深愛」が水樹さんの亡くなったお父様のことを歌っている曲だとうかがって、運命を感じたんです。そのメッセージを聴いてからのレコーディングだったので、これまでにないくらい気持ちを込めて歌うことができました。実はこの曲、ミキシングをしている最中に、自分が歌っている曲のなのに、あまりのいい仕上がりに泣いてしまって…。ディレクターに“自分の曲で泣くの!?”と笑われちゃいました(笑)。

──それくらい思い入れの強い一枚になったということですね。

 はい。私が歌っているジャンルとはまったく違うので、これからライヴでどう披露していくかは決めていないんですが、レコーディングが終わった瞬間、ものすごくこの曲たちをライヴで歌いたくなったんです。アニソンシンガーのみなさんが、ライヴ会場を端から端まで走り回って歌う気持ちがすごくよく分かったんですよ。なので、いつか必ずアニソンライヴもしてみたいなと思います。

──楽しみにしていますね。それに、今回はジャケットもアニメになっているんですね。これはGILLEさんですよね?

 え~と…事実と異なる部分が多々ありますが、イラストレーターさんに私の写真と衣装を渡して、出来上がってきたのがこれなんですよね。とってもかわいくて嬉しいんですが、ちょっと理想的なボディになりすぎているので、これを想像したままライヴに来られると困ると言いますか…(笑)。

──そこは脳内転換をしてもらいましょう!

 ぜひ! その方向でお願いします!(笑)

(OKMusic)記事関連リンク
元記事を読む
GILLEの拡大画像・その他の画像
GILLE、アニソン英語カバーアルバムの全曲ダイジェスト映像公開

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. [GILLE]インタビュー – “GILLE×アニソン”異色のコラボ、解禁!
access_time create folderエンタメ
local_offer
OKMusic

OKMusic

ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

ウェブサイト: http://okmusic.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。