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[Silent Siren]インタビュー – サイサイらしさはそのままに、またここから新たに始まる!

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1月に初の日本武道館公演を成功させたばかりのSilent Sirenがニューアルバム『サイレントサイレン』をリリース! バンド名をタイトルに掲げた、ポップとロックが詰まった自信作になった。
Silent Siren (okmusic UP's)

ドロッとした世界観もあるのがこのアルバムの魅力
──アルバム『サイレントサイレン』は、まずはバンド名を付けたタイトルから4人の強い意志を感じました!

ひなんちゅ ベストとか何枚目とか関係なく、武道館が終わった今のタイミングで、またここから新たに始まるんだという気持ちで、バンド名をタイトルに付けました。1曲目の「無音の警告」でサイレンの音で始まり、最後のミディアムバラード「ストロベリームーン」でサイレントに終わるという構成でも私たちを表現した、すごく特別な一枚です!

あいにゃん シングルでは表現できない、深い世界観の曲もたくさん入っていますし、技術的に今まではできなかった演奏もできるようになったので、その点でも達成感を感じていますね。すごく自信作です!

ゆかるん ポップもロックも両方詰まっていて、しかもその振り幅が今までで一番大きいアルバムだと思います。今までずっと私たちの曲を聴いてきてくれた人には、成長や新しい私たちを感じてもらえると思うし、武道館ライヴをきっかけに知ってくれた方や、このアルバムで初めて聴いてくれる方には、これがサイサイなんだということがはっきりと伝わると思います。今の私たちがギュッと凝縮されたアルバムができました!

──もともと“Silent Siren”というバンド名は、すぅさんの思い付きで命名されとのことですが、今思えばよく付けたなって。天才ですね!

ひなんちゅ 天才なんです(笑)。

すぅ (笑)。

ひなんちゅ 忘れもしませんよ、この名前が出た瞬間のことは。渋谷の焼き鳥屋さんで、1本50円とかのお店があって。当時お金がなさすぎて、練習終わりで打ち合わせや会議をする時は、必ずそこだったんです。そこでいろいろ案を出していた中で、すぅがiPodを見ながら言ったんです。

すぅ あの店、電波が入らなくてね(笑)。でも、とりあえずそれにしよう!と言ったメンバーもすごいと思うけど。

あいにゃん すぅの、そういう突飛な言葉がきっかけになることって結構多いよね。

ひなんちゅ すぅに投げると、だいたい予想外の答えが返ってくるから、じゃあそれで!って(笑)。歌詞やタイトルは、すぅの直感に頼ってますね。

あいにゃん 視点が違うんです!

──歌詞は楽しいものもあれば、激しい感情をぶつけたものもあって、まさしくSilent Sirenの名の通りですね。

すぅ もともと“カッコ良い”と “可愛い”をどっちも楽しめるバンドになりたいというコンセプトがあって、それをずっとやってきたわけですけど、それがすごく際立ったアルバムだと思います。やっぱり、誰でもハッピーだけじゃないんです。メンバーも裏では落ち込んだり、誰にも言えないことで悩んだりするだろうし、普通に恋もしたりするし。それをより伝わりやすいように、聴いてくれる人の目線に立って、自分がリスナーだったら共感できるくらいのものにしたいって、いつも考えて曲を作っています。

──ライヴのオープニングのような「無音の警告」で始まり、それに続く「KAKUMEI」は武道館でも披露したナンバーで。

ひなんちゅ 「KAKUMEI」は武道館のために作ったと言っても過言ではない曲なので、武道館で歌った時はしっくりきましたね。ビジョンに歌詞も出ていたので、曲に込めた気持ちをみなさんも感じてくれて嬉しかったです。

──新曲のうちのひとつで、「Routine」はソリッドなロックナンバーなのですが、歌詞は世の中の闇に向けて歌っていて、最後のほうにはヘヴィな言葉も出てくるし、インパクトがありました。

すぅ もしかしたら、そこのフレーズはNGになるんじゃないかと思って、違うパターンも用意していたんですけどね。シングルだったら変えられていたかもしれないです。今、ニュースでもいろいろなことが報じられていますけど、腐ってるとか、狂ってるって思うところがたくさんあるので。

あいにゃん みんな、最初からこの曲を気に入って、絶対アルバムに入れようってなってました。最後の言葉があるから、全体がすごく引き立つんですよ。「ラッキーガール」とかハッピーな曲もたくさんある中で、こういうドロっとした世界観の曲もあるのが、このアルバムの魅力だと思いますね。

ひなんちゅ こういう曲もあることで人間味がより増すというか…サイサイは女の子4人なので、可愛い曲というイメージがあると思いますけど、こういう曲もやっていることを知ってもらえれば、これならライヴで聴きたいと思ってもらえるんじゃないかって思います。

──ピアノのソロが、すごくカッコ良かったです。

ゆかるん 今までのサイサイの曲は出来上がったものの上にキラキラ感を足す感じで、ピコピコした音色で弾くことが多かったんです。このアルバムでは「Routine」のソロもそうですけど、カッコ良さを意識して音作りから演奏までやっています。ライヴでの観せ方も今までとは違うものになると思うので、ツアーでどうやろうかと今からドキドキです。

──「手をつないで」ではハンドクラップが入っていたりして、ライヴでみんなと楽しめる曲になっていますね。

すぅ サイサイらしさのひとつに、みんなで一緒に歌えるというのがあるので、今回は全曲ライヴ映えすると思います。

あいにゃん 「曖昧me mine」もみんなで歌って盛り上がれるように、タイトルのフレーズをなるべくたくさん使おうって。そうやってお客さん目線で作ることは、毎回一番に考えていることですね。

すぅ CDを聴いてもらいたいのはもちろんですけど、CDで聴いてこっちの曲のほうが好きだと思っていたものが、ライヴで聴いたらこっちのほうが楽しいと思うのもあるかもしれないし。「DanceMusiQ」もライヴでやると楽しいし、「爽快ロック」なんかはめっちゃ楽しくて、お客さんもゼエゼエしながらついて来てくれるんですよ。

──「DanceMusiQ」は4つ打ちで、キタな!って思いました(笑)。

ひなんちゅ これ、正確には4つ打ちじゃないっていう。

ゆかるん じゃあ、何打ち?

ひなんちゅ 何て言うのかは分かんないですけどね(笑)。

辛かったけど成長できた それだけに思い入れ深い作品に
──「女子校戦争」はひとクセありますね。女子校は決して美しい花園じゃないんだな、って。

すぅ 女子校って男子から見たらキラキラして、清楚な世界を想像すると思うけど、実際に足を踏み入れると違うみたいな。私は共学だったんですけど、女子校はきっとこういう感じかなって。私も学校で好きな先生がいて…でも、憧れの一種で、オトしたいとかはなかったんだけど。そういう経験をもとに、もし女子校だったらって想像して、膨らませました。

あいにゃん 女子校出身の方とお話しすると、歌詞のようなことが本当にあったって聞きますね。

ゆかるん 男性は女子校の先生になった気持ちで聴いてもらったら、より妄想が膨らんで楽しいと思います(笑)。

あいにゃん きっと、ドキドキしちゃうんじゃないかな。

──メロの感じはボカロ曲っぽい雰囲気ですよね。

すぅ そうそう! 実際にボカロPのsamfreeさんが作ってくれた曲なので。演奏的には「Routine」とは違ったカッコ良さがあって、でもオシャレ感がすごくあって、サブカルっぽさもあるし。シンセの音がオルガンだから、特にアウトロは夕暮れ時の放課後のイメージと重なるんですよね。

ひなんちゅ これ、私の中でめっちゃミュージックビデオのイメージが沸いてるんです! 撮る予定はないんですけど(笑)。

あいにゃん じゃあ、ひなんちゅが監督で、プライベートで撮ろう! ゆかるんが保健の先生で、すぅが女子高生役。

ゆかるん じゃあ、あいにゃんは?

あいにゃん 学食のおばちゃん(笑)。

──「曖昧me mine」とか、いわゆるサイサイのイメージど真ん中の曲もありますね。

すぅ “ザ・サイサイ”みたいな(笑)。可愛くてライヴで乗れる、「Sweet Pop!」や「LOVE FIGHTER!」のような立ち位置の曲です。でも、歌詞は韻を踏んでいて、分かる分かるって気持ちになってもらえることを意識して書いています。

ひなんちゅ 若い女の子が好きそうだね。

ゆかるん キュンキュンするもんね!

──最後はバラードの「ストロベリームーン」。しっとりとた雰囲気で終わるのが意外でした。

すぅ 切なくなることで、もう1回頭に戻って聴きたくなるという作戦もあったりします(笑)。ループして何度も聴いてもらえるアルバムにしたくて、頭はインストでこの曲は最後だなって、何となく初期の段階から決まっていたと思う。

──タイトルの“ストロベリームーン”というのは?

すぅ 月が真っ赤になる時があるじゃないですか、あれを“ストロベリームーン”と呼ぶんですけど、“恋を叶えてくれる月”という意味があるんですよ。でも、別に恋の歌っていうわけではなくて。たまたま夜中にベランダに出た時、ストロベリームーンの月を見たので、タイトルに付けたんです。

あいにゃん 歌詞のように、ワンピースを着たすぅがベランダに出て月を眺めている様子を想像しちゃいますね。

すぅ 実際はジャージなんですけどね、3本線の(笑)。どバラードってわけじゃなくて、バラード寄りのミドルっていうか。だから、聴きやすいって思います。でも、全体にはアッパー寄りのアルバムになっていますね。

あいにゃん 前まではアルバムはバランス的にバラードが1〜2曲入ったほうが良いのかなって感覚があったんですけど、今回は入れたい曲を入れようというのが前提にあったんです。

すぅ でも、結果的にいいバランスになっていると思います。

ゆかるん 私はこういう締めが好きですね。ちょっと切ない感じで終わるのがすごく良い。歌詞的にも寄り添ってくれる感じがあるし。みんなこういうふうに物思いにふけることあるよねって、ホッとできる曲だって思います。

──全12曲だけどあっと言う間に聴けて。だから、何度も聴きたくなる感じがありますよね。

あいにゃん みんなも、そうだったら嬉しいな。聴けば聴くほど愛着が沸いてくる曲が、アルバムの新曲には多いと思います。自分たちでもループして何十回と聴いてますよ!

──アルバムが完成した時は、どういう気持ちだったのですか? “やっとできた〜”みたいな?

すぅ できた〜!!!!!って感じはありました。とにかく制作期間が長かったから、辛い時もあったし。

ひなんちゅ 本当に辛かった〜〜(苦笑)。学祭回りながら、ツアーのリハもあったし、曲を作りながらできている新曲の練習もしてという。これが終わったら次はこっちという感じで、落ち着ける暇がまったくなくて。でも、今思うとすごく成長できた時期だったと思います。

すぅ 辛かったけど、そういう時期があるのっていいですね。どれひとつ取っても、なぁなぁにしてやらなかったからこそ、大変で辛かったんだと思うし。

あいにゃん そういうほうが達成感が違いますよね。自分たちでやり遂げた感覚がすごくあります。

ゆかるん だからこそ、より思い入れが深いアルバムになったんだと思う。

すぅ 今さらだけど、ライヴをメインにやってるバンドマンのみなさんは、毎回こういう思いで作ってるんだな〜って。そう思ったら、うちらも頑張ろう!ってすごく思えました。

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