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【世界を救うアート】アフガニスタンで発明された、誰も傷つけない地雷撤去装置

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この装置が
世界を救うかもしれない

現在でも世界で毎年3,000人以上の人々が地雷の犠牲になっている――みなさんはこの事実をご存知だろうか?この数は1990年代終盤よりは大幅に減ったものの、未だに毎日10人以上の被害者が出ている計算である。この悪魔のような無差別兵器を世界からなくすために、1人のアーティストが奮闘している。

彼の名前は、マスード・ハッサニさん。出身はアフガニスタン、現在でも3,000万個以上の地雷が埋められているといわれる地だ。母国の現状に心痛めたハッサニさんは、「なんとか地雷を安全に安価に撤去する手立てはないものか」と試行錯誤した末に、この「マイン・カフォン(Mine Kafon)」を考案した。

仕組みをシンプルに言えば、これは風の力で地雷原を動き周り、地雷を踏んで爆発させるという装置である。材質は、竹・ゴム・プラスチック、さらに少量の鉄。軽量であるため風の力で動くことができるが、地雷を起爆させるのには十分な重量がある。

この「マイン・カフォン」の優れた点は、一回の爆発で失われるのは数本の「脚」のみなので、一体で3~4個の地雷を撤去できること。また中央部分にはGPSが搭載されており、どのルートがクリア済みなのかコンピュータ上で把握することが可能だ。

さらにコストも飛躍的に安い。従来では、1個の地雷を撤去するのに1,200ドル(約14.5万円)ほどかかっていたが、この「マイン・カフォン」は1基40ユーロ(約5,300円)程度で制作できる。

「マイン・カフォン」のプロジェクトは、大手クラウドソーシングサイトのキックスターターでも資金集めをしており、見事目標額を達成し最終的に119,456英ポンド(約2,200万円)の資金を集めた。

地雷は一度設置されると半永久的に作動すると言われている。誰かが誤って踏んでしまう日まで、ただじっと地中で身を潜めているのだ。地面を安心して踏みしめることができない。それがどれほどの恐怖かあなたには想像できるだろうか?この「マイン・カフォン」により、地雷の犠牲者が「ゼロ」となる日が到来することを切に願う。

Top photo by Kristina D.C. Hoeppner
Reference: Mine Kafon
Reference: Mine Kafon | Callum Cooper on Vimeo

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