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15歳の天才高校生が、すい臓がんの早期発見法を開発!5年後には生存率が100%に?

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WikipediaとGoogle検索がきっかけ?

2013年、現在最も治療が難しい病気のひとつとされる「すい臓がん」を早期に発見する画期的な方法が発表された。その発見をしたのは、当時まだ15歳の高校生だった。

アメリカ・メリーランド州に住むジャック・アンドレイカ君は、13歳の時に家族ぐるみで実の叔父のように仲良くしていた、大切な友人を亡くした。すい臓がんだった。

「なぜ友人は死ななくてはならなかったのか」。悲しみと葛藤が、アンドレイカ君をインターネットへと向かわせた。

Photo by Ed Gregory

インターネット上ですい臓がんに関する様々な統計を調べていく中で、彼が発見したのは

「すい臓がんの85%が見つかった時には手遅れで、生存率は2%以下」

というデータ。

「なぜすい臓がんを見つけるのがこんなにヘタなのか?」

実は、当時の検査方法は60年以上前に開発された古いもので、費用も800万ドルと非常に高額だったため、かなりの高い確率でがんが疑われないと、検査が行われないという事実が。さらに、その検査でさえ、30%以上の確率でがんを見落とすという精度の低いものだった。

「もっといい方法があるはずだ」

彼がGoogleとウィキペディアを駆使してたどり着いたのは、すい臓がんになると検出される8000種類のタンパク質を納めたデータベース。気の遠くなるような作業だが、アンドレイカ君はこのデータベース上のタンパク質を一つ一つ検証。

4000種ほど調べたところでついに、

・がんの初期段階からすべての患者において血中レベルが高くなる
・がんである場合のみ変化が見られる

という条件を満たしたタンパク質を発見した。

もう一つの閃き

それは、ちょうど「抗体」について扱っていた高校の生物の授業中に訪れた。抗体には一種類の特定のタンパク質にだけ反応するという性質がある。

「発見したタンパク質と、抗体の性質を組み合わせれば、簡単にすい臓がんの検査ができるのでは?」

200通のメール

アンドレイカ君は実際に研究を行なうために、すい臓がんを研究する200人の教授にメールを出した。そのうち199通は断られてしまったが、1通だけ「私のところで手助けできるかもしれない」という返事をもらった。

ジョン・ホプキンス大学に研究の場を得た彼は、7ヶ月の試行錯誤ののち、ついに発見法を開発した。

わずか3円、5分間で判定

アンドレイカ君が開発した方法は、すい臓がんをたったの3セント(3円)、時間にして5分で判定できるというもの。

従来の方法と比べると168倍速く、26,000分の1以下の費用ででき、400倍の精度がある。

この検査によってがんが早期に発見されれば、患者には100%に近い生存率がある。そして今後2〜5年で、すい臓がん患者の生存率は現在の5.5%から100%近くに引き上げられる可能性がある。

それだけではない。この検査法は、それぞれのタンパク質に適した抗体を用いれば、すい臓がんだけでなく、他のがんやHIVなど様々な疾患の発見にも応用が可能だ。

インターネットは世界を変える

アンドレイカ君はTEDのプレゼンテーションで次のように語っている。

「インターネットを使えば何だってできます。価値あるアイデアを共有して評価されるのに、学位をたくさん持った教授である必要はない。とても中立的な場所です。見た目や年齢、性別に関わらず、アイデアだけが重視されます。」

「ネットには変顔写真をアップする以外にも使い道があります。そして使い方によっては、世界を変えていけます。」

Reference:TED

 

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