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安心感を求めて「インコ臭」に群がる人々

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「インコ臭」に人気が集まり関連商品がヒット

新たなペットブームとして「インコ」の人気が高まっています。かつて、昭和の時代に流行ったことから「第二次インコブーム」ともいわれているようです。また、ただのペットとしてではなく、犬や猫と異なる部分でも注目されています。それが「インコ臭」で、どうやら「干したお布団のようなふかふかした甘い匂いがする」との声もあります。

そうした影響を受け、セキセイインコの「風味」を再現したアイスがヒット商品となったり、雑貨店でインコモチーフのアイテムが増えていたりと、昨年後半から「インコ臭」の関連商品が盛り上がっています。

インコ臭のマニアになってくると、「どんなに疲れて家に帰ってきても、インコ臭を胸いっぱいに吸い込めば、やわらかい干し草のベッドにうっとりと身を預けたような、そんな極上の癒やしと安心感がもたらされる」というコメントもあるほど。そんなマニアたちの夢を実現させたのが、「インコ臭香水」です。

「におい」は本能的な行動や感情に直接作用する

嗅覚は直接、脳につながっているともいわれます。嗅覚だけは、他の五感と違い「大脳辺縁系」という喜怒哀楽などの感情や、食欲などの本能行動などを司る部分と直接つながっているのです。つまり、「におい」は本能的な行動や感情に直接作用する、ということにもなります。

「プルースト効果」というものがあり、嗅覚(味覚)から過去の記憶が呼び起こされる心理現象のことをいいます。いまだに謎が多い脳のメカニズムですが、「におい」から思い出される記憶は他の感覚器からの刺激よりも情動的な反応を引き起こす、ということもわかってきています。また、「におい」の記憶は、視覚的な記憶に比べて脳のメカニズムとの特殊な関係があり、長期間たってもなかなか薄れないというデータもあります。

人々はインコ臭によって安心感を得ようとしている

人間というのは「自分の匂い」で安心するという習性もあります。例えば、自分の履いた靴下を臭いのに嗅いでしまったり、自分で舐めた指の臭いを嗅いだり、自分の耳の後ろの油の臭いを嗅いでしまったりしている人を見たことがありませんか。そうした人は、自分の臭いで「安心感」を得ようとしているのです。

また、食べ物などで考えるとわかりやすいですが、国によって「いいにおい」というのは、文化的違いがあるようです。以上のことから考えると、インコ臭は日本人の好む匂いなのかもしれません。「ホッとする」「癒やされる」という言葉からも、人々はインコ臭によって安心感を得ようとしているのかもしれません。

(青柳 雅也/心理カウンセラー)

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