社内 SNS で人気の「トークノート」 社員同士が非日常体験を共有するリアルな交流にも熱心

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社内 SNS で人気の「トークノート」 社員同士が非日常体験を共有するリアルな交流にも熱心

東京・六本木にオフィスを構えるトークノートの社員数は、現在 13 名。2011 年度にリリースした「Talknote(トークノート)」という社内 SNS の開発と運営を行っている。

利用企業数は 1 万 4000 社以上。2014 年度には第三者機関の調査で「社内 SNS 累計導入企業数 No.1」と認められた。このサービスの裏には、創業者の挫折経験があるという。同社広報の中根里紗さんに、その秘話を披露してもらった。
創業者が経験した「20 人の従業員が次々と辞める」悪夢

当社のサービスである「Talknote(トークノート)」は、シンプルで分かりやすいユーザインターフェイスが好評で、利用者からは「カジュアルで密なコミュニケーションが増え、社内の雰囲気が良くなった」といった声もいただいています。

このサービスは代表の小池が過去に経験した失敗を出発点とし、「共通の価値観が浸透した『いい会社』をつくる」をコンセプトに開発されました。小池は飲食店経営のかたわら、成果報酬型求人事業を立ち上げて業績を伸ばしていました。

しかしある日、社員の 1 人がとつぜん退職を宣言。これをきっかけに 20 人の従業員が、3月で 1 人を残して辞めてしまいました。

この経験から、小池は自分自身のコミュニケーション力の不足を感じ、社内がチームとして機能しないと経営がうまくいかないことを深く考えさせられました。そのような経験が、今の「Talknote」を作り上げています。

このような開発経緯もあり、社内ではコミュニケーションを非常に大切にしています。現在はエンジニアと非エンジニアが約半々ですが、特にエンジニアの仕事は目に見えにくい部分が多く、社員が増えるにつれてコミュニケーションの壁が生じてきました。

そのため自社製品である Talknote の「グループ機能」を使い、社員間のコミュニケーションを取る場所を SNS 内に設けています。また、これと組み合わせて「リアル」な交流の場を積極的に設けています。
「コミュニケーションの壁」を壊せば会社はよくなる

リアルな取り組みのひとつは、エンジニアの業務の進捗状況を「レゴ」ブロックを使って表したもの。開発担当ごとに人形を作り、レゴの色や高さで 1か月 のスケジュールと達成状況が一目で分かるようになりました。

レゴだけで表せない部分は模造紙で看板を作成し、作業中やリリース待ちの部分を重要度とともに「見える化」しています。社員の誰もが目にする場所で、非エンジニアでも理解できるような形で表現することで情報が共有されやすくなりました。

また、七夕は「浴衣出社」、ハロウィンは「仮装」、新年は「書き初め」など季節に合わせたイベントを毎月のように開催しています。非日常の体験を共にすることで、社員同士の理解が深まり、コミュニケーションの壁が壊されていくと考えているからです。

メンバー間のコミュニケーションの壁がなくなることで、仕事のやり取りがスムーズになり、業務効率があがります。これにより提供するサービスの質が高くなれば、会社の雰囲気がよくなり、会社にとってよいサイクルが生まれてくるのです。

私たちは SNS を使った社員間コミュニケーションの会社として、これからも Talknote を使ったものだけでなく、視覚化やリアルなコミュニケーションをすることで、いい会社、いいチームを作っていきたいと考えています。

【プロフィール】トークノート広報 中根里紗:1988 年生まれ。静岡県出身。ベンチャー企業で営業や採用担当を 3 年間経験後、2014 年にトークノートに入社。現在は広報と人事を担当。ベンチャー企業の魅力を日々PR している「なでしこ広報会」(主宰:栗田朋一・東京PRアカデミー代表)に参加している。
 

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