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若者も持ち歩く『テルモ』って?パラグアイで気付いた3つのこと

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TRiPORTライターの濱松です。
各国には、日本とは異なる文化や価値観も当然あります。海外では普通のレストランに入ったとき、長時間待たされることもよくあります。しかし地元客は苛立っている様子もなく、楽しそうにたわいもない会話をしながら気長に待っています。これが日本ならば、間違いなく誰かしら不機嫌になっているでしょう。
今回は、日本の真裏に位置するパラグアイの日本とは異なる文化について、3つ紹介します。

①女性は15歳で大人に

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日本では、大人の仲間入りの儀式として成人式がありますが、パラグアイでは、女性に限って15歳の誕生日会がそれにあたり、スペイン語でFiesta de quinceanos(15歳のパーティー)と呼ばれます。また15歳になった主役の女の子のことをQuinceaneraと言います。日本でいうと、まだ中学生か高校生に入学したあたりの人々が、パラグアイでは大人の仲間入りをしているというわけです。その日に行われるパーティーでは、主役の女性は白いドレスを身にまとい、ラテンのリズムに乗って父親や親族とワルツを楽しみます。その後に招待した友人などと、様々なダンスを踊ります。

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この日は食事も豪勢で、準備はプロの業者に頼み、写真やビデオ撮影も業者に発注。女性たちは15歳とはいえ、日本人と比べると容姿も大人っぽく、まるで結婚式の披露宴のような光景になります。一般的な家庭でも招待客は50人を超え、裕福な家庭では1,000名を超える人が集まるそうです。この宴は、夜明けまで続きます。日本人の女性からしてみれば、こんなに盛大に祝ってもらえる誕生日があるというだけでも、うらやましいのかもしれませんね。

②肥満の国パラグアイ

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パラグアイを歩いていると、あることに気が付きます。それは大人たちの体型。皆かなりふくよかな体つきで、ぎこちなく歩く姿が目につきます。それもそのはず。なんと、パラグアイの成人の64.5%が肥満で、その割合は南米諸国の中でもかなり高いそうです。また、青年・子供の肥満度も高く、14%を超えているとのこと。これは、決してパラグアイが裕福な国だからというわけではありません。子供の頃から安いジャンクフードやインスタント食品を食べることに慣れてしまっているためです。中には、コーラを哺乳瓶に入れて赤ちゃんに飲ませている人も…。

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大人になると糖尿病や高血圧症に悩む人々が後を絶たず、病院に通院するお金がないため、教会でお祈りをするしかない状況の人もいます。パラグアイでは、肉を主食としていることもあり、食事のバランスが大変悪いそうです。1度の買い物で、10kgを超える量の肉を購入することなんかは日常茶飯事。この食生活のままでは改善していくのは難しいだろうと多くの人が思うでしょう。日本では、ぜいたく病と呼ばれることが多いこれらの生活習慣病気ですが、地球の裏側では全く異なる理由で多くの人が悩まさせていたのです。

③必ず持ち歩く『テルモ』とは?

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パラグアイでは外出するとき、多くの人が必ず持っていくものがあります。それは、「テルモ」と呼ばれる大きなポットのような水筒です。老若男女を問わず、また場所を問わずバスの中や、仕事中でも持ち歩き、「グアンバ」と呼ばれる茶葉が入ったコップのようなものに注いで、専用の金属のストローで「テレレ」を飲みます。

「テレレ」とは、いわゆるマテ茶のことで、冷やしたものを特別にテレレと呼ぶようです。正直、見た目は決してオシャレといえるものではないので、若者でも普通に持ち歩いていることに驚きました。

photo credit: Mate via photopin

テレレを飲むときには、親しい人たちの中でまわし飲みをするという習慣があります。テルモとグアンバのテレレセットを用意し、1人目がグアンバに水を注いで次の人に渡します。そして渡された人は必ず飲みきってからまた水を注ぎ、次の人に渡すというふうにこれを繰り返します。これがパラグアイ人のゆったりとした休日の過ごし方のようです。

おわりに

日本からは真反対に位置する南米。その大部分がかつて、スペインの侵略を受けています。しかし、独自の文化を守り、育んでいる姿を見ると、言葉はスペイン語でも、自分たちのアイデンティティをしっかりと確立していることを深く感じます。日本からの直行便がほとんどない南米ですが、その苦労を乗り越えてたどり着いた先には、今まで感じたことのない人々の姿や景色が待っていることでしょう。

(ライター:濱松 教道)
Photo by: 濱松 教道

南米の旅行記はこちら

*Jun Naohara『ボリビア・ペルー 一人旅
*Satoshi Takamura『ブラジル(サンパウロ〜リオ・デ・ジャネイロ)

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